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伝え方がうまくなる「恋愛例え話」
Twitterでこんな投稿を見かけました。
恋愛に例えるのは大多数の人が経験があるので納得しやすいというのは、私も講演や研修をしていて強く感じます。
特に新入社員や大学生、高校生に向けて話しをするときは恋愛ネタが圧倒的に一番ウケがいいです。
私が実際にやってる恋愛例え話
実際、大学生向けに”具体的な目標設定の大切さ”を伝えるときにはこんな話をしています。
「『モテたい』とだけ言っている人と『今日の合コンでは必ず2人以上とはLINE交換して、最低1人とはそのあと会う約束する』という目標をもって行動する人だとどっちがモテると思う?」
目標設定という一般の学生にとってはあまり意識したことがないケースについて身近な内容に置き換えてもらうことで理解を促進するのが例え話のメリットです。
例え話のメリットを発揮するには聞いている側が身近でわかりやすくて納得感があることが重要です。
相手が例えを身近に感じられることが絶対条件
人によっては野球やサッカーに例えるのが好きな人がいますが、聞き手が野球やサッカーに一定の知識を持っていれば伝わりますが、野球のルールもチームも知らない人には余計にわかりにくくなってしまいます。「9回2アウトだね」とか言われても、野球が9回までと知らない人にはなんのこっちゃなわけです。
2000年代前半頃までは同世代であれば多くの人が同じTVや映画を見て、同じニュースを見聞きしていたので、世代ごとのニュースを押さえておけば例え話も伝えやすかったでしょう。
今では多くの人(特に20代以下の人)はネットが情報源になっているので、個々人で知っている情報の幅も深さも差があります。そのため、比較的共感得を得やすいのが恋愛などの多くの人が経験した内容なのです。
恋愛以外でも、小学校や中学校でよくある出来ごと、例えば「宿題は8月31日から焦ってやり始める」なんて話も多くの人にわかりやすいのですが、最近では新入社員研修をやると必ず数名は外国人留学生の方が混じっているので、日本の学校あるあるも使いにくくなっています(笑)
社会人に対しても恋愛例え話は有効
社会人の30~40代の方向けの研修では「会社の理不尽あるある」なんかも共感を得やすいです。ただ、最近ではマネジメントのあり方も多様化してきているので、理不尽あるあるもいつまで通用するかわかりません。
社会人の方向けでも恋愛の例え話をすることはあります。会社を辞めようと思うきっかけと辞めるのを決断する決め手は違うという話しについてです。
「恋愛でも、この人ちょっと違うなと思うきっかけ、例えば最近優しくなくなった気がするなんていうことがあると思います。そうして一度ちょっと違うかもと思うと、金遣いが荒いとか、食べ物の好き嫌いが多いとか気になる点が増えてきて、そのうちに笑い方がむかつく、声が嫌、においが不快とか最初は気になっていなかった部分までマイナスに見えてしまうことがあると思います。一度嫌だなと思うと、アラがどんどん見えてきてしまうのが人間です。会社と人の関係も似ています。嫌になるきっかけともう別れる!と思う最後のきっかけが同じとは限りません。」
この話をすると、なぜか毎回女性の方の方が大きくうなずいてくれる確率が高いです。男性よりも女性の方が共感する部分が多いのかもしれません。
最後に、個人的な例え話活用の裏技
講演会などで聞いている方が多い場合には、敢えて会場の3割程度はものすごく納得感が高いけど他の人はよくわからない例え話をすることもあります。3割の人はその場で爆笑してしまうようなマニアックでコアなネタなどです。その後に「わからない方はググってください!」と言っておくと、最近はみなさんすぐにスマホで検索してくれるので、結果的に会場の多くの方が納得感高くなってもらうことができるという個人的な裏技です。