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雲の上にはお天道様が!〜私が「#医療系事務職員応援会」になったわけ⑧〜転機~

こんにちは!「#医療系事務職員応援隊」の長幸美です。今回は前回お話ししたキャリアアップにつながるお話をしたいと思います。

人にはいくつかの転機があります。
それをどう捉えるかによって、実は行き着くところが大きく変わっていくと思うのです。

■病院の常識、世間の非常識
最初、病院で働き始めた頃、先生や先輩たちからよく言われていたことです。

病院の常識って・・・?

私の中に生まれた最初の疑問でした。
皆さんはそう思ったこと、ありませんか?

医師を中心としたヒエラルキー
上下関係がしっかりしている技術専門職かと思いきや・・・
30年のベテランとなりたての医師の診療報酬が同じだったり、
お医者さま、先生先生って言われつつ、専門領域にものすごく特化していて、なかなか敷居が高かったり・・・
お医者さんが右といえば右、左といえば左・・・と本当にそうなのかな?と思うことも多々ありました。

■単科の専門病院
一つ目の病院は、専門性の高い病院で、全国から理事長を目指して患者さんも、研修医の先生も集まってくるような医療機関でした。
そこでは、専門的なこと・・・病気のことや治療のことだけではなく、病理の読み方や患者会やセミナーの企画・運営までかかわる機会がありました。
事務員といっても、先生方の学会の症例を見たり、準備をお手伝いしたり、カルテの中が読めないと仕事ができない・・・といっても過言ではなく、ただ単に「カルテを理解する」という目的で、当時「診療情報管理士」の通信教育を受け、基礎知識を学んだという懐かしい思い出があります。
そこで13年間勤務し、かなり医事や管理業務にも自信を持っていました。

毎月勉強会が行われ、医学的な知識も少し身に着け、仕事も面白くなってきていたのですが・・・その中でも小さな転機がありました。

■転機① ~上司の退職~
私が最初に医療事務についたとき、様々に手ほどきをしてくれた上司は、連携室に移動になり、さらにそのあと着任された上司は退職され、入職5年目くらいだったと思いますが、まだ役職もついていない状況で、だれも上役がいない・・・という状況になってしまいました。
さあ、困った!!
日常的な仕事には慣れてきた頃とはいえ、収入確定もしたことが無ければ、査定などの対応もしたことが無かったのです。
それどころか、Excelを触ったこともなかった・・・

そのような時に紹介され、「医療実務研究会」という病院主体の勉強会に参加させていただき、その中で、未収金の回収や管理、調定の仕方、患者管理、などさまざまな医療系事務職員のスキルを研究会の中で学びました。
やるしかなかったのです。
課題が出てくるごとに四苦八苦しながら。

■転機② ~経営者が変わる!~
丸12年たったある日、役職者以上の職員が呼ばれ、その席で、「経営者が変わることになった」という話を聞かされました。利益は出ていたのですが、地理的なことと、今後の法人運営のことなど、双方の理事長の思惑が一致したのでしょう。
ようやく地域の皆さんにも公開講座やイベントなども開催し、なじんできたかなあ・・・というところだったので、少々びっくりしました。
しかも、売却先は、あまり良い評判を聞かない医療機関だったので猶更びっくり!
病院の診療体制自体も大きく変化をすることになります。

その混沌とした中、いまの私のベースになっている様々な学び・気付きがありました。

自院がやりたい医療を実現するためには、「連携」することが必要だということ。
餅は餅屋とはよく言いますが、医療機関は専門職の塊であって、それぞれに重要な任務(役割)があり、つながっていかなければよい医療サービスは提供できないということ。そのためには、自分自身(自院)を知ってもらうことが大事だということ。そして、相手(他の職種や他の医療機関)がどのようなことをやるのかを知らなければ、良い連携は生まれないということです。

「自己理解」「他社理解」そして「地域の役割」ということを学んだ出来事でした。

■転機③ ~地域密着した医療をやりたい~
ある程度、病院の内外を整理したうえで、私自身はもっと地域医療について学びたいという思いが強くなってきたため、転職することにしました。
転職先の病院は、内科・外科・整形外科・脳神経外科という主要な診療科があり、一つ目の病院とは比べものにならないくらい様々な疾患・患者様を診療されていました。
予防(健康診断)から、透析(外科)、がん末期の看取りまで、在宅医療も力を入れている医療機関でして・・・どこも同じように見える医療機関でも、言葉がわからない・・・天狗のように大きくなった鼻は、いっぺんにへし折られ、当時の脳外科部長からは、「言語が通じないやつとは話はできない、出直してこい」といわれる始末でした。

査定も多いし、返戻も多い、混合診療もしている、しかも女子スタッフは終業後に8時、9時まで何か残っている、窓口ではクレームが多く毎日怒鳴り声が聞こえる・・・課題だらけの中、どこから手を付けようか、何ができるだろうと思う日々でした。
入職1か月目の最終日に、事務長と話し合い、課題解決に向けての挑戦が始まるわけです。

さて・・・この続きは次回・・・


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