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在宅介護13〜寄り添うってどういうことだろう?〜

皆さん♪こんにちは😊
卯月4月、桜も散って久留米躑躅や石楠花が綺麗な頃になりましたね。

以前からお話ししている通り、我が家には米寿になる年寄りが2人います。
父はグループホームに入っていましたが、2月の終わりに発熱し、コロナ感染し10日間の隔離入院。そして入院時のCTで腹部大動脈乖離が見つかり検査をしました。幸いにも新しいものではなく、経過観察となりましたが、今度は誤嚥性肺炎になり、発熱を繰り返すようになりました。10日間隔離され、動かなかったおかげで、座ることもできず、寝たきりの状態のようです。先週、入院先の病院から、療養病棟への移動の連絡があり、私は仕事のため、妹にICに行ってもらいました。

嚥下機能が落ちていること、
グループホームにはもう帰れないこと
予後は、3〜6ヶ月だろうとのこと
看取りの準備を考えた方が良いこと、など
思いもかけず余命宣告をうけました。

もともと、年齢もありますし、積極的な治療などは望まないことを伝え、自然に任せたいこと、痛みや苦しさは取ってほしいことなど話していましたので、先生方には自然に任せたいことをお伝えしました。
予後が長くないことからなのか? 毎日でも面会OKとのこと。
いつかはこういう日が来ることをわかってはいますが、思考停止するものですね。

さて、歳をとってきて、少しずつ出来なくなることは仕方がないかもしれません。しかし、いくつかの医療機関、そしていくつかの介護事業者との関わりの中で、「寄り添う」ってどういうことだろう・・・と、考えることが多くなってきました。これは私の仕事の中でもかなり重要です。
そして、医療機関と介護事業所の違い、介護事業所の中でもスタンスの違いを、肌で感じています。

■在宅介護の限界を延ばす
コロナになってからの2年半は、ガッツリ在宅介護の2年半でした。初めは私も朝ウォーキング🚶する余裕がありましたが、途中からモーニングケアが大変になり、しかも毎日の失禁で、トイレ掃除と洗濯に明け暮れていました。

テレワークだったからこそなんとかやってこれましたが、介護離職する方の気持ちが少しだけわかります。私は、仕事で時々外に出ますが、一日父の様子をみながら仕事をしていると、外部とも隔絶され、身動きもできず精神的にも追い詰められていくんですね。3日家にこもると呼吸が苦しくなるような鬱々とした気持ちになっていました。できていたことが出来なくなる、ということが、周りにも、本人にも一番つらく、こたえるのではないでしょうか?

そんな中で、小規模多機能の方々には本当に助けていただきました。
いうことを聞かないと半狂乱になっている母にも寄り添い、つかず離れず、話し相手にもなってくれるなど、また、夕方の緊急対応もお願いでき、泊まりも入れてもらえるなど、ありがたかったです。

しかし、介護に際しても、母は、介護職の方が中に入ってくることは好まず、かといって母ができるわけでもなく・・・小規模多機能に併設されているグループホームは予約待ちが数名いて、すぐには入れない状況があり、ある病院が運営しているグループホームにお世話になることになりました。

■グループホーム入居
グループホームでは、穏やかに過ごしてくれたらと思っていましたが、一ヶ月もせずに褥瘡ができ、寝たきりに。グループホームって、認知症の専門家がいると思っていましたが、そうでもないようですね。
入所翌日から、車いす生活で、ほとんど動くことはなかったようです。
ずり落ちるからという理由で、リクライニングの車いすを使用されていたようで、動かさなかったら、褥瘡はできるよなあ・・・と思いました。

様子を見に行こうと思っても、コロナのため、面会禁止。
・・・かといって様子を知らせてくれるわけでもなく、月に1回、食事の様子を写真に撮って請求書と一緒に郵送してくれるだけ。
グループホームから連絡があるときは、「誤薬がありました」「褥瘡ができました」「介護用の靴を買ってきてください」「靴下が良くないです」「ティッシュが足りません」「歯が悪いので抜歯します」「オムツが足りなくなりました」「ご飯を食べません」「職員がコロナにかかりました」というような連絡のみ・・・
こちらから電話をかけても、2~3回に1回程度しかつながらない・・・。
施設長は不在が多い・・・
どこもそんな感じなのでしょうか?

入所説明の時は、「看取りまでお引き受けます」とのことでしたが、褥瘡処置や熱発でスグに関連病院に搬送され、とても看取りをお願いできる状態ではないですね。また、処置が必要になると、「研修を受けていても、うちの介護職員には喀痰吸引などの医療行為はさせません。」と言われます。
実は感染についても認識は甘く、面会制限をして外部を入れないのに、よく、感染者が出た、熱発者が出たと、連絡が入ってきています。ほとんどが、職員からの感染のようでしたが・・・。

■寄り添うとは?
小規模多機能を利用していた時は、施設長や相談員、介護職員も、折に触れ、家族の話をよく聞いてくれていました。少しずつレベルが落ちてきて、どうしようもないことでも、どういう状況なのか、説明して少しずつ受け入れることが出来るのを待ってくれている、と感じることがありました。
高齢者の場合は、子供のころと違って、教えて何度も練習するとできるようになるのとはわけが違います。成長の過程に寄り添うのはまだ希望がありますが、「できなくなることを受け入れる」ということがこんなにも大変なことなのか、その状態に寄り添うことがなかなかできないということも、ここ3年ほどの在宅介護で身に染みてきました。
そのような中での、介護職の方は、本当に重労働だと思います。体力的なものより、メンタル面で、とても大変だと思うのです。

「寄り添う」なんて、かんたんに言うことはできないな、という心境です。

介護現場では、燃え尽き症候群が多いということも聞きます。
デスカンファのように、介護に寄り添う方々の語り合える場、吐き出す場、思いを共有し次に踏み出すことが出来る場が必要なのではないか、と思う今日この頃です。

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