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雲の上にはお天道様が!~私が「#医療系事務職員応援隊」になったわけ②

皆さんこんにちは♪「#医療系事務職員応援隊」の長幸美です。庭の梅の花が2輪ほど咲いています。春はもうすぐそこに来ていますね!

さて、前回は入職した医療機関の状況や課題が山積みだったこと、でも地域の医療機関としてよいところもあったこと、そして、事務長と相談して改革に取り組むことになったことをお話しました。

ここでその時にわかっていた事務職員の課題を整理しておきましょう。
課題1.残業が多い
課題2.休暇が取れない
課題3.医事の本来業務ができていない
課題4.査定・返戻が多い
課題5.施設基準の管理ができていない
課題6.他部門との連携ができていない
課題7.言葉がわからない

その結果
課題8.正規の診療報酬が得られていない
課題9.ほかの部門へ業務のしわ寄せがいっている(協力が得られない)
課題10.給料が上がらない(利益が出ていないため)

課題9.については、地域の医療機関や介護事業所についても同様で、「地域連携」の人員もいなかったのですが、窓口もなかったのです。なので、看護師さんや医師が直接対応されていました。
まずいこともいっぱいありました。まず、患者から診療費の相談を受けても説明ができないので、トラブルになります。新聞社や保健所に駆け込まれ、電話を受けたり、事情をきかれることもありました。本当に驚きました。

病院の中は殺伐としていて、事務は孤立しているような印象を受け、外来の窓口では、患者さんが大きな声で怒鳴っているような状況が毎日でした。
怒鳴っている理由は、「待ち時間が長い」「あとから来た人が先に入っていった」という理由が多かったですが、俺を知らんのか?というわけがわからないものもありました。

なんかとんでも無いところに来たかも・・・

■改革の計画
まずは、医療機関の収入をしっかり確保しないといけません。
院内の連携も構築し直さなくてはなりません。
医事がやるべき仕事とその量を見て、2名増員してもらい、分散していた保険証確認や保険請求業務やその付随業務を実施するためです。
(その当時、レセプト枚数が入院400件、外来3500件程度ありましたが、医事スタッフは7名+私)
収入の大半である入院業務から手を付けていくことにしました。
また、課長と主任が同時に退職し、その引継ぎが私一人・・・いくら何でも、私一人で2人分の仕事はできません。しかも課題が山積しているのですから。

■言葉が通じない
国保連合会や支払い基金からの電話を受けるようになり、国保連合会の担当者から、「算定ミスが多く、これまで説明しても話が通じず、指摘事項が改善されず、困っていた」と言われて、頭を抱えてしまいました。言語が通じないのです。この為、説明しても改善されなかったのですね。

資格喪失後のレセプトが数十枚、ひどいものは4年前に資格喪失しているものもありました。
窓口で保険証を確認していないのですね。

■入院業務の改革
なにせ、200床を3人で分担していたのですが、その一人は私です。
他の2人は、投薬・検査・画像診断・リハビリの入力しかしたことが無かったので、これまで、注射、処置や手術、入院料のチェックまで主任さんが一人でされていたそうなのです。一通りのスキルを把握して、注射・処置について、算定ルールを教え業務を理解度をチェックしながら少しずつ仕事を増やしていきました。算定漏れもあり、日がな一日説明をしながらなんとか仕事にも慣れてきたかと思ったころ、一人退職しました。もともと主任がやっていた注射や手術等、お願いしたのですが、仕事量が増えたことへの不満があったようです。

さぁ、どうしましょうか?
やるしかありませんよね。

幸いにも残った1人が「そういえば、医事を習った時の先輩が同じことを言っていました」と思い出してくれたのです。
カルテを見ること、そこから先生たちの医療行為を点数化して収入に変えること。
もちろん医療の基礎知識も教えていきました。

なんか大変なことになってきましたが、
この続きはまた次回・・・

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