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大雑把な僕が細かいところに気づくようになったキッカケの話

僕はもともと、いや、今でも基本的にはルーズな人間だ。

ルーズというか、大雑把というか。いわゆるO型な人間なのである。

大抵の物事は、『まあこんなもんで及第点やろ』っていう感じで考えるようにしている。

おそらく、その考え方はこのストレスフルな時代において重要なスキルなのかもしれないけれど。

でも、それが自分のサッカーコーチとしての仕事となると事情は変わってくる。できるだけ、細かいところに目を向けて、できるだけスタッフ間でのやりとりはスムーズにしたいし、選手とも良好な関係を作りたいし、もちろんトレーニングなどでは細部に出来るだけ拘っている。

そんな大雑把な人間が仕事において細かいところに気をつけれるようになったエピソードを今回は紹介したいと思います。

内山コーチとの出会い

内山コーチ(現フットサル日本代表GKコーチ)との出会いは、フウガドールすみだ(Fリーグ)で仕事をしていた時代に遡る。

当時運営スタッフのお手伝いをしながら下部組織のアシスタントコーチとして活動をしていた僕は、どうにかコーチ1本で暮らしていけるようになっていけるキッカケを探りながら日々を忙しく過ごしていた。

その日々のなかで、内山コーチが当時フウガドールすみだのトップチームGKコーチを務めていたのだけれども、日本代表スタッフに就任することなった。

その際に、自身が運営している松戸市にあるフットサルスクールの手伝いをしてくれないかというお誘いをしてくれたのだ。

僕がスクール運営のノウハウを全く知らなかったにも関わらず、その後僕が指導者1本で暮らしていけるように、指導者としてのスキルアップとこの時代だからこその指導者の生計の作り方も教えてくれながらの活動というのだから、迷わず飛び込んだのだ。

細部にこだわる

そして始まったスクール指導。3月に研修を終えて、4月からの新学期、突然内山コーチは遠征などで2ヶ月不在になるという強行スケジュールが決まっていたので、3月の日々は必死だった。

保護者の皆様からは代表コーチと比較されるわけだし、ましてや40代の内山コーチと24歳くらいの若造コーチ。

そりゃあ必死に。笑

内山コーチからの指導もあり、まずは真似ること、そしてそれを自分のものにしていく。最終的には半年近くかかって基準を自分のなかで確立することが出来たのだけれども、そのときにまず若造コーチでもすぐにやれることとして、細部にこだわることだった。

コーンを重ねるときも角をしっかりと揃える
ビブスを綺麗に重ねさせる
指導者としての立ち姿

そういった振る舞いや拘りを続けていくことで、あらゆるところに目線が向けられるようになるという教えだった。

たしかに、自分がそのような細かいところに気を使うようになり、選手の一挙一動が細かく見えるようになってきた。自身の指導もその都度、終わった後に時間配分どうだったかな、とかメニューここにアレンジあったら面白かったかなとか。選手の表情こうだったな、とか。本当自分のことで精一杯だった当時は、そのような視点をもつことで少し客観視することが出来るようになったなと感じている。

そしてその言葉は指針となった

細かいところに拘る。

四字熟語でいうと周到綿密といったところか。

いつもいつでもそれが出来ているわけではない。指導者としてまだまだだ。

だけれども、何か物事に行き詰まった時、その言葉は立ち返る言葉となっている。

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