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2020 J1第8節 浦和レッズvs清水エスパルス レビュー

目次
1.はじめに
2.スタメン
3.前半
4.後半
5.最後に

1.はじめに

いつも読んでいただいている方々ありがとうございます。今回初めての方々、読んでみて少しでも面白いと感じてもらえたらSNS等で拡散していただけると嬉しいです。感想等のコメントもお待ちしております。
前節今シーズン初勝利を手にしたエスパルス。今節はアウェー埼玉スタジアムでの浦和レッズ戦となる。
レッズ戦といえば、興梠に得点を取れらている印象が強かったが、興梠はベンチ外。しかし、レッズの攻撃陣をいかに抑えて自分達の時間帯を増やせるかが勝敗を左右する。ここまでクリーンリート(無失点)がないだけに、今節は無失点で流れの中からの得点を奪い勝利を手にしてもらいたい。
そんな1戦がどの様な試合となったのかを振り返ってみる。

2.スタメン


▪レッズ
鈴木→トーマスデン、柏木→汰木、興梠→杉本と前節から3枚変更。
▪エスパルス
今シーズン初めてスタメンに変更なし。ベンチにユースから昇格した川本が今シーズン初めて入った。

3.前半

4’30 エウシーニョに汰木、ヘナトにエヴェルトン外寄せている。エウシーニョ→後藤SH,CH間で受け、後藤→金子で山中の背後を狙うが、対応されてしまう。
21’15 立田→下りる西澤。西澤の動きに橋岡が出てくる。立田は橋岡の背後へロングボールを狙うがキックミス。
26’10 ヴァウド→立田、ボールの移動中にソッコは関根、橋岡の中間ポジションをとる。立田→ソッコ、ソッコはワンタッチで橋岡の背後を狙った西澤へ。西澤はクロスを上げるが、ニアでトーマスデンがクリアー。
34’00 立田→ヘナト→ソッコトリニータ繋ぎ、ソッコが内への運びから外の西澤へ。西澤に橋岡が対応した為、西澤→後藤で橋岡の背後へ流し、クロスを上げようとするが、後藤について行った青木に当たってしまう。
37’47 ヴァウド→立田→竹内と移動中にソッコは外へ。それを見て西澤は外から内へ。竹内→ソッコ、ワンタッチで橋岡の背後を狙った西澤へ出そうとするが、橋岡に当たってしまう。
43’16 エウシーニョ→ライン間の後藤→カルリーニョスと繋ぎ、カルリーニョス→金子で山中の背後へ。しかし、これに山中がしっかりついて行きクロスは上げられない。
この様に、特にレッズの右サイド(エスパルスの左サイド)で人への意識が強いSBの背後を使おうとする攻撃が何度も見られた事から、エスパルスの狙いだったのではないかと思われる。
また、レッズを押し込む時間帯が多く、セカンドボールもエスパルスが拾う事が多かった様に思う。

4.後半

後半レッズは前からのプレス、ロングボールの活用、SB裏のカバーと人への意識の変更という対策により流れを自分達のものにした様に感じた。

▪失点シーン
ヴァウド→梅田へ下げた所にレオナルドがプレス。梅田→ヴァウドへは連動した関根がプレスに。スローインとなり、素早く始めたレッズ。関根→レオナルド→杉本と繋いだ所で立田がカットして運ぼうとしたが、レオナルドの足下へ。レオナルドはヴァウドを切り返しで外して冷静にシュートし、ゴールに流し込む。
レッズ先制。1-0

このシーンから分かるように、前からプレスを仕掛けてきた。
また、45’37や60’48,66’18の様にトーマスデンの持ち運びにエスパルスは1stディフェンダーが定まらずにプレスが遅れる場面が見られた。
48’46,76’54の様にGK西川からロングボールを杉本に当て、落としを汰木や荻原が拾うといった場面や、エスパルスが嵌めに行こうとした所で幅を取りフリーの橋岡に西川からロブボールを送ってプレスの外へ持っていくといった場面が見られる等のレッズの対応によりレッズのリズムでの試合となる。

エスパルスは選手交代でリズムを奪い返したいが、ティーラシン、中村を投入した。
しかし、73’42,74’50,76’10,77’51の4つの場面の様に中村がレッズの2トップ脇や2トップ所中盤の間にまで下りて受ける動きをする事により、ボールを捌く事は出来るが、最前線に入ったティーラシンの周りに味方が居ない孤立状態が目立つ様になった。
83’ 西澤、ヘナトを下げて鈴木、川本の若手2人を投入した事で、前線の選手に動きが見られるようになった。
86’ ヴァウドのゴールで同点に追いつく。1-1
逆転までは至らずこのまま試合終了。

5.最後に

前節同様に、前半はエスパルスの狙っていた形と思われる攻撃で相手を押し込む展開となった。しかし、後半から相手に対策をされてしまうとそれに対する対策(プランB)がなかなか見られず、自分達の時間帯が減ってしまっていた様に感じた。
今後は相手に対策をされた後にどの様に戦うのか(プランBが何なのか)にも注目して試合ヲタ見てみるのも面白いのではないかと思われる。
また、失点シーンの所では後ろから繋ぐ事が良くない方向に作用してしまったが、ヴァウドではなく、1つ飛ばしてソッコの所に蹴るという選択肢もあったのではないか?前半8’27のシーンでは逆にGK梅田まで下げてから繋いだり、ロングボールを使ったりといった事を行っても良いのではないか?といったように、プレスを受けた時のDF、GK陣の対応ももう少し時間が必要な様に感じた。

次の試合は水曜日のルヴァン杯での名古屋グランパス戦となる。グランパスとはリーグ再開初戦で対戦したばかりだが、今回はコンペティションが違うという事もあり、両チームメンバーを入れ替えてくる可能性も考えられるので、ここまでチャンスのなかった選手が出場し、良いパフォーマンスでアピールし、監督を悩ませてくれる事を期待したい。

最後まで読んでいただきありがとうございました。感想等のコメントもお待ちしております。

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