書評「発行文化人類学」小倉ヒラク著
最近、発酵が大きなムーブメントになってきている。文化、健康、美容といった各方面で発酵のもつポテンシャルが評価され、お店やメディアなどで関連商品を見かける頻度も上がったように感じる。
著者の小倉ヒラク氏はそんな発酵ムーブメントを牽引する一人である。氏はデザイナーから発酵業界へ転身した異色の経歴を持ち、「発酵デザイナー」を名乗り日本各地・世界各地を巡りながらローカルに根付いた発酵文化に光を当てる取り組みを精力的に行っている。
そもそも発酵とは、自然科学と社会文化との交差点に位