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【就活生向け業界分析】【本文無料】「コンサルティングなるお仕事の歴史」についての話。

割引あり

以下の投稿の続きみたいなもの。

本文(1173文字)

プログラマブルなコンピュータの祖とされる階差機関(Differential Endgine)を設計した英国のチャールズ・バベッジ(Charles Babbage、1791年~1871年)は、同時にオペレーション・リサーチの創始者としても知られています。彼がその開発を思い立ったのは、それまで手計算で求められていた科学諸表があまりに誤計算だらけなのに苛立ったからなのですが、その組み立てに必要な精度の部品を揃えるには相応の生産ラインを確保する必要があって、その下準備として国内を旅し各地の職人にヒアリングして回らざるを得なかったのです。その結果をまとめた「機械化と工業化がもたらす経済効果(On the Economy of Machinery and Manufactures,1832年)」において発表された「バベッジの法則」自体は、(マーシャル登場まで基本教科書として使われた)ジョン・スチュワート・ミル「経済原論(The Principles of Political Economy、1848年)」や、カール・マルクス「資本論(Das Kapital. Kritik der politischen Ökonomie、1867年~1894年)」などで引用されて世に広まったものの、中々社会常識として受容されず(工場の海外移転といった形で)何とかその負担を軽くしようとする試みが幾度となく繰り返されてきたのでした。

その内容というのが、一言でいうと「(機械と違って)賃金労働者は賃金なりにしか働かない」というもの。やれやれ古くからネットで定番化してきたパトレイバーMemeを思い出させられますね。

なんだかコロンブスに「発見」されたアメリカ大陸のネイティブ・インディアンみたいなお気持ちにさせられます。逆をいえばそれくらいまで徹底して王侯貴族や高位聖職者によって構成される伝統的インテリ/ブルジョワ/政治的エリート階層が庶民階層の生活感覚について何も知らないのが「領主が領民と領地を全人格的に代表する権威主義的農本主義」すなわち中世的身分制の特徴であり、それがそのままの形で存続する限り産業革命の導入など到底不可能だったのでした。今度はなぜか海外でだけmeme化した「うる星やつら」における諸星あたるの台詞「金持ちが別世界に生きてる限り封建主義は終わらない!!」を連想せずにはいられません。

とはいえ、かかる「バベッジの法則」、産業革命浸透以降はむしろ「機械なら賃金なりにしか働かないという事はない」という部分がクローズアップされる様になり、ただしその運用には専門知識が必要となってくるので現在のコンサルティング業務が派生してきたという次第。問題の本質は案外何も変わっていないのかもしれません。

とりあえずそういう風に話がまとまった時点で以下続報…

プロダクション・ノート

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