
【文化進化論の動作原理】ヒンドゥー文化の形成過程
取り急ぎメモがてら。
多くの人間はインド神話というと「神后パールバーティ→戦闘機械ドゥルガー→破壊神カーリー」の3段変化に注目しますが… https://t.co/EeSvpfxpa5
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) January 14, 2025
本当に値するのは、その破壊神カーリーが世界そのものを破壊し尽くさない様に代わりに踏まれ、何か恍惚とした表情を浮かべてる創造神シヴァかと。何なのこいつ? pic.twitter.com/woXMFcy0vK
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) January 14, 2025
×本当に値するのは。⚪︎本当に注目に値するのは。この「シヴァ様の何ともいえない表情」に一度でも気付いてしまうと「あれ?本当に偉いのは…」なる疑念から2度と逃げられなくなってしまうんですね。 pic.twitter.com/jGOfGyh9ca
— Yasunori Matsuki (@YazMatsuki) January 14, 2025
出典はこのあたり。
ヒンドゥー教の成立過程は、古代インドの宗教的・哲学的な発展の中で、特にバラモン教や仏教との関係を通じて形成されたものです。ヒンドゥー教は、その複雑な信仰体系や儀式、思想が重層的に発展してきたため、単一の起源を持つ宗教ではありません。以下では、ヒンドゥー教の成立過程をバラモン教や仏教(特に密教)との関係を含めて説明します。
1. バラモン教との関係
バラモン教は、紀元前1500年頃にインドに到来したアーリヤ人の宗教に起源を持ち、ヴェーダ文献を中心とした儀式や神話に基づく宗教です。この時代の宗教体系では、バラモン(司祭階級)が主導して神々に供物を捧げ、宇宙の秩序を保つための儀式が重要視されました。
ヒンドゥー教は、このバラモン教を基盤として発展しましたが、以下の点で変化や拡大が見られます。
• ヴェーダの教えの継承: ヒンドゥー教は、バラモン教のヴェーダ文献を宗教的な聖典として受け継いでいますが、これに加えて、ウパニシャッド(哲学的な思想を含む)やプラーナ文献(神話や物語を中心とする)の教えも重視します。
• 神の多様性の発展: バラモン教の時代の主神であったインドラやアグニなどの神々は、ヒンドゥー教においてはヴィシュヌ、シヴァ、女神(シャクティ)など、より多様な神格に変化・統合されていきました。特にヴィシュヌ派やシヴァ派などが発展し、個々の信仰対象に対する崇拝が強まります。
• カルマと輪廻の思想: バラモン教の後期に登場したウパニシャッド思想の中で、個々の行為(カルマ)とその報いによる輪廻の概念が発展し、ヒンドゥー教の重要な教義として受け継がれました。
2. 仏教との関係
紀元前6世紀頃、インドではバラモン教に対する批判が高まり、新しい宗教運動が起こりました。その代表的なものが、釈迦(ゴータマ・シッダールタ)によって創始された仏教です。仏教はバラモン教の厳格な儀式主義やカースト制度に反発し、より個人の内面に焦点を当てた解脱の道を説きました。
仏教は、一時的にインド全土で広まりましたが、後にヒンドゥー教と仏教が相互に影響を与え合う形で発展しました。
• 共通の哲学的基盤: ヒンドゥー教と仏教は、ともに輪廻や解脱の概念を共有していますが、その解釈が異なります。ヒンドゥー教では、解脱は個々の魂がブラフマン(宇宙の根源)と一体化することとされていますが、仏教では自己の無常性や空を強調します。両者は哲学的な対話を通じて互いに影響を及ぼしました。
• ヒンドゥー教の吸収と変容: 仏教の教義や修行体系は、ヒンドゥー教に取り込まれる形で変容し、特に瞑想やヨーガの実践が重要視されるようになりました。これにより、ヒンドゥー教はより内省的で個人の修行に重点を置く宗教へと発展しました。
3. 密教との関係
仏教は、特に大乗仏教の一派である密教がインドで発展し、ヒンドゥー教にも深い影響を与えました。密教は、儀式やマントラ、シンボル、神秘的な修行法を重視し、複雑な神々の体系を持つ教えです。密教は、7~12世紀にかけてインドで盛んになり、その一部がヒンドゥー教の宗教儀式に取り入れられました。
• 儀礼や象徴主義: 密教の神秘的な儀式やシンボル体系がヒンドゥー教のタントラ信仰に影響を与えました。特にシヴァ教やシャクティ教のタントリズムにおいて、密教の儀礼や象徴が取り入れられ、性力崇拝や秘儀的な修行が発展しました。
• 神仏習合的な要素: 密教では、多くの仏や菩薩が神格化されましたが、これがヒンドゥー教においても神々の性格として融合し、ヴィシュヌやシヴァなどが仏教的な特徴を持つ場合もありました。このように、両者の間には神仏習合的な現象が見られました。
まとめ
ヒンドゥー教の成立過程は、バラモン教という古代インドの宗教からの継承を基盤としながら、仏教や密教の影響を受けて複雑化・発展しました。バラモン教の儀式主義から、個人の解脱や瞑想、哲学的思索へとシフトし、仏教や密教の要素を取り込みながら、最終的には今日の多様な神々を持つヒンドゥー教が形成されました。
一神教といわれるユダヤ教やキリスト教やイスラム教の世界観にも「天使の位階」なる概念なら存在します。
ユダヤ教、キリスト教、イスラム教は、いずれも天使を超自然的存在として捉えていますが、それぞれの宗教での役割や特徴にいくつかの違いがあります。
ユダヤ教における天使
ユダヤ教では、天使は神の使者や従者として存在します。天使は神の意志を伝えたり、特定の任務を遂行する役割を持ちます。天使は神に直接従い、人間との関わりは基本的に限定的です。天使の階級や役割が明確に定義されており、ミカエルやガブリエルといった特定の天使が聖書に登場しますが、偶像崇拝を避けるために天使そのものへの信仰は重視されません。
キリスト教における天使
キリスト教では、天使は神の意志を伝える使者であり、神と人間の間をつなぐ存在です。天使は神を崇拝し、人間を守護する役割を持つとされています。特にミカエルやガブリエルなどの大天使が重要視され、善と悪の戦いにおける神の代理者としての役割が強調されます。天使は神の栄光を体現する存在であり、しばしば神の計画の一部として重要な場面に登場します。
イスラム教における天使
イスラム教では、天使(マラーイカ)は神(アッラー)によって創造された光の存在で、自由意志を持たず完全に神に従う者とされています。天使は預言者に啓示を伝える使者の役割を担い、特にガブリエル(ジブリール)がムハンマドにコーランを啓示したことで重要視されます。また、天使は人間の行いを記録し、死後の審判の日にその記録を基に報告する役割を果たします。
共通点と相違点
これら三つの宗教における天使は、いずれも神に仕える使者であり、神と人間の間で重要な役割を果たしますが、ユダヤ教では天使への信仰が控えめで、イスラム教では天使が完全に神に従う存在として描かれている点が特徴です。
だからその機能と構造に注目すれば、同様の分析が施せるという事ですね。
大人しく思いやりをもって、という言葉は飽きましたね。空海上人が明王を必要としたのが、わかる気がしますよ、今は
— たま仏教系 (@VinayaPitaka250) January 30, 2025
(*´ω`*)ただチベットに伝わった後期密教みてると明王さまの成立ってかなり複雑な感じがするのよね
— 雨音村雲@藤浪永理嘉(´ 。•ω•。) (@amane_murakumo) January 30, 2025
そもそもチベットで「明王」ってカテゴリーは無いし、 https://t.co/w13nyRR8vz
単なる「憤怒尊」ってカテゴリーでも無いのよね
— 雨音村雲@藤浪永理嘉(´ 。•ω•。) (@amane_murakumo) January 30, 2025
例えば馬頭観音さんなんて憤怒尊だけど一応観音扱いだし
(ただ蓮華部の明王でもある)
孔雀明王さんなんて憤怒相では無い。仏母扱いされる事がある。
明らかに造形がシヴァ神から来てる四大明王さまと違って、
— 雨音村雲@藤浪永理嘉(´ 。•ω•。) (@amane_murakumo) January 30, 2025
不動明王さまはシヴァ系と関係があると言っても奴隷の童子形だし、
実は天部以上に複雑な信仰を取り入れてたりもする。
— 雨音村雲@藤浪永理嘉(´ 。•ω•。) (@amane_murakumo) January 30, 2025
一応密教の教学では如来自らの教令輪身だから天部の神々より上だとされるけど、実際は仏教にとって宿敵になりうるヒンドゥー教側の主神級の尊格をむりくり仏教化した感じがする。
— 雨音村雲@藤浪永理嘉(´ 。•ω•。) (@amane_murakumo) January 30, 2025
そして
だから自分がちょっと推論してるのは
— 雨音村雲@藤浪永理嘉(´ 。•ω•。) (@amane_murakumo) January 30, 2025
金剛頂経系のお経に何個か「シヴァ神を一回金剛夜叉明王が殺して甦らせ改心させて如来としてマンダラに入らせる」とか言う記述があって、
これが真の意味での中国仏教や日本仏教で言う「明王」成立で、 https://t.co/FR8sdgZVT5
チベット仏教での「度殺」(ドル:来世で救う為に殺して往生させる)にも繋がってると思ってる。
— 雨音村雲@藤浪永理嘉(´ 。•ω•。) (@amane_murakumo) January 30, 2025
どういう事かって言うと仏教が段々大乗仏教、そして密教化していく中で、かつ釈尊はもうとうの昔に亡くなってて教えも変質していく中で、
— 雨音村雲@藤浪永理嘉(´ 。•ω•。) (@amane_murakumo) January 30, 2025
バラモン教側も変質してヒンドゥー教と言う宗教になっていく中で、
建前そのヒンドゥー教の神を「説法して包摂する」「論理の中に取り込む」じゃ間に合わなくなって「ぶちのめして改心させるか、一回死んでもらって仏教側に取り込む」必要が出てきた、という事だと考えている。
— 雨音村雲@藤浪永理嘉(´ 。•ω•。) (@amane_murakumo) January 30, 2025
そして…
どういう事かって言うと、
— 雨音村雲@藤浪永理嘉(´ 。•ω•。) (@amane_murakumo) January 30, 2025
例えば梵天や帝釈天には「釈尊に説法で論破されて屈伏し護法善神になった」という記録はない。
それどころか部派仏教の仏典の時代から既に梵釈は釈尊の大檀那であり、
梵天に至っては説法を勧請し法門が万人に開かれる事を望んだ大檀那中の大檀那だ。
でこれは四天王とか吉祥天、弁才天などと言った女神もそうである。後は摩利支天などもそうか。他に十二天の神々も大半そうである。
— 雨音村雲@藤浪永理嘉(´ 。•ω•。) (@amane_murakumo) January 30, 2025
例えばそのうちで日天、月天、地天、水天、風天などと言ったヴェーダ時代からいる自然現象の神々は悉く密教に至っても、不動明王の比較的「おとなしい」眷属として崇められつつ仏教の尊格化した。
— 雨音村雲@藤浪永理嘉(´ 。•ω•。) (@amane_murakumo) January 30, 2025
吉祥天や弁才天など女神は兎も角として、毘沙門天などを除けば彼らはヴェーダの神々で、ヴェーダの神々はブッダの説く真理に納得して付いて来ている感じがする。
— 雨音村雲@藤浪永理嘉(´ 。•ω•。) (@amane_murakumo) January 30, 2025
だが一方で、例えば特にシヴァ派に連なる神々はどうであろうか。
— 雨音村雲@藤浪永理嘉(´ 。•ω•。) (@amane_murakumo) January 30, 2025
大自在天と宇摩妃は降三世明王に踏みつけられ、
歓喜天は十一面観音に抱かれ、荼吉尼天は本来上司の大黒天にどやかされてやっと従う。
— 雨音村雲@藤浪永理嘉(´ 。•ω•。) (@amane_murakumo) January 30, 2025
つまり仏教徒からは難化の神々扱いである。
これは無論、ガネーシャ神やダーキニー女神に本来障害や食肉を伴うような血生臭い性格があるからでもあろうが、
— 雨音村雲@藤浪永理嘉(´ 。•ω•。) (@amane_murakumo) January 30, 2025
もう一つは「ヴェーダの神々と違いこれらの紀元前後に台頭したヒンドゥーの神々は仏教に対する強力な論敵」であったからだろう。
特にシヴァ派は瞑想によるシヴァ神との合一、解脱(モークシャ)を教義に含み、火葬場や風葬林で死体を用いて観想するなどかなり仏教徒に近いところもあった。
— 雨音村雲@藤浪永理嘉(´ 。•ω•。) (@amane_murakumo) January 30, 2025
加えて時代背景的に言うとバクティ運動などが進みヴィシュヌ派がかなり大きく台頭するまではシヴァ派は今と比べてもかなりの勢力を持っていた。
— 雨音村雲@藤浪永理嘉(´ 。•ω•。) (@amane_murakumo) January 30, 2025
故に仏教徒は、シヴァ派が取り込んでいた様々な信仰をバラバラに解体して「仏教化」して取り込まねばならなかった。
— 雨音村雲@藤浪永理嘉(´ 。•ω•。) (@amane_murakumo) January 30, 2025
ここで本来、部派仏教〜初期大乗仏教時代ではまだ「ボディーガード」でしか無かった釈尊を守る「戦士」であるところの金剛力士が、
— 雨音村雲@藤浪永理嘉(´ 。•ω•。) (@amane_murakumo) January 30, 2025
ついには「金剛乗」(ヴァジュラヤーナ)のシンボルとなり、遂には本初仏(アーディブッダ)となって、
— 雨音村雲@藤浪永理嘉(´ 。•ω•。) (@amane_murakumo) January 30, 2025
かつ倒されたシヴァ神たちの性格はシヴァ神たちを倒しつつその姿や権能をそっくり受け継いだ「明王」や
いわば「シヴァ・タントラ化した如来」と言っていいチベット密教の「守護尊」たちになって再生したと言えるのではないか。
— 雨音村雲@藤浪永理嘉(´ 。•ω•。) (@amane_murakumo) January 30, 2025
そんな感じで以下続報…