見出し画像

【米国2024年度大統領選】アメリカはどうなってしまったのか?

よもやと思ってたら、やっぱり…

これ日本人には見覚えのある景色ですね。

一体何が起こったの?


リチャード・ホフスタッターが預言した米国議会制民主主義の黄昏?

こちらの投稿につながってくる話。

そもそもリチャード・ホフスタッター(Richard Hofstadter、1916年~1970年)なる人物の足跡自体が複雑怪奇。

  • 1939年の独ソ不可侵条約締結が結ばれアメリカ共産党が人気を失ったのを契機に独立し、トロッキズム世界革命を掲げるネオコンも輩出してきたニューヨーク知識人の代表格。

  • 1940年代中心に社会進化論を悪魔視し白人ホワイトカラーを称揚する進歩主義史観を展開し「米国黄金の1950年代」を支える重要な歴史観を供給した代表的イデオローグとなる。

  • ヒッピー運動や黒人公民権運動が台頭してきた1960年代にそれまで自らが言い広めてきた歴史観の破綻を痛感し「アメリカの反知性主義(1963年)」を発表。「アメリカのインテリ/ブルジョワ/政治的エリート階層はまずその歴史観を再建しなければならない」と提言し、自らそれに着手するもまとめ切れないまま死去。以降、同種の試みが追随する事はなかった。

こうしてアメリカは「歴史観なき時代」に突入…

戦前日本最大級のマルクス主義理論家だった戸坂潤(1900年~1945年)が「まず真っ先に自由主義が絶対王政化して滅び、ファシズムと共産主義の全面対決となる」と預言した最終戦争史観を彷彿とさせますね。

時はまさに暗黒の1940年代?

もはや「それまで平和だった欧州に突如ナチスとその狂信者が現れた」みたいな浅薄な歴史観を継承したままでは、現代社会が解釈不可能な時代に入ったとも。

ベル・フックスらのブラック・フェミニズムが導入した多変数解析の概念の破綻?

この話がここに…

実はこの部分が一番愕然となってる箇所だったりして。なにしろ2010年代までの1950年代イメージときたら…

  • Game「Falloutシリーズ(1997年~2018年)」が散々その偽善性を暴き立てた時代。

  • 「シェイプ・オブ・ウォーター()2017年」「モナリザ・スマイル(2003年)」「ビッグ・アイズ

  • (2014年)」といった映画が当時の米国人中産階層以上の専業主婦が置かれていた惨状を暴き立てた時代。

ああ、ある意味これは、ベル・フックスらブラック・フェミニズム(男女差別は単体では解決不可能で、貧富格差問題や、人種問題なども視野に入れなければならないと言う考え方)が始めた「多変数解析概念導入による価値判断体系の近代化」路線が頓挫したという事を意味するのかもしれません。

こういう話が矮小化されて今はこう…

まさに経済人類学者カール・ポランニーが預言した通りじゃありませんか。「保守派の思想的足跡の支離滅裂さを笑うな。彼らにとっては「生き延びる為の現状への最適化」こそが最優先課題なので、どんな無茶苦茶な方向転換も恐れず遂行する。翻って我々革新派はそれが出来ないばっかりに時代の遺物となりやすい…」。

取り急ぎメモがてら。そんな感じ以下続報…

いいなと思ったら応援しよう!