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【産業進化論の動作原理】「人体の表面を被覆する戦場」は応用化学分野における最前線の一つ?
思い返してみれば、このシリーズの出発点は以下の投稿。
ゴビノー伯爵の「人種エントロピー論」にせよ、ニーチェの「距離のパトス論」にせよ「資本主義の挽臼」は伝統的価値観を不可逆的に破壊して換金してるだけで最後には何の感動もない虚無だけが残ると預言した訳ですが、本当にそうでしょうか? 資本主義には新たな価値を生み出す力もあり、それを「さらなる搾取の準備」とのみ決めつけるのは行き過ぎなのでは? 今回はこの観点にスキンケア製品の方向から斬り込みたいと思います。出発点は以下のポスト。ある意味コスメ分野は応用化学市場の最前線の一つとも。
これほど韓国コスメが日本に上陸しまくっている中、化粧品会社ですらない異業種から美容市場に乗り込み、イカれた企業努力で確固たる地位を築いた日本バケモノブランドの話をしたい。韓国コスメも大好きだよ凄いけど、日本だって負けてないぞ。という話をブランド・アイテムごとにツリーで語ります。
— 丸の内OLの憂鬱 (@marunouchi__ol_) December 26, 2024
はじめに書かせて…韓国スキンケアも韓国コスメも大好き。anuaの美容液もfweeやDintoのリップも、全種類買ったくらい大好き。アメリカやフランス発のブランドも。美容に国の壁は必要ない。でもやっぱり、日本が好き。
— 丸の内OLの憂鬱 (@marunouchi__ol_) December 26, 2024
私が知ってる知識では限りがあるので、他にも知ってる方がいたら教えてほしい…📕
📍アスタリフト(富士フイルム)
— 丸の内OLの憂鬱 (@marunouchi__ol_) December 26, 2024
この話題、アスタリフト無しでは語れない。「肌も写真も主成分はコラーゲン」というぶっ飛び視点で、独自の写真技術をスキンケアに応用。中でも成分を細かく砕き浸透させやすくする「ナノ化」技術で右に出る者はいない。導入美容液とアイクリーム、一回使って。虜になる pic.twitter.com/z4ddPFVWkI
📍ロート製薬
— 丸の内OLの憂鬱 (@marunouchi__ol_) December 26, 2024
製薬会社としての知見をスキンケアに全振りする企業。
オバジ・ケアセラ・メンソレータム・スキンアクア・メラノCC・エピステーム・肌ラボ…これ全てロート製薬。… pic.twitter.com/k3CnMdGWN8
📍新日本製薬
— 丸の内OLの憂鬱 (@marunouchi__ol_) December 26, 2024
(製薬会社オタクなので、続きます)
パーフェクトワンフォーカスを展開する製薬会社。クレンジングバームな有名だけど、負けてないくらい凄いのがVCレチスムースセラム。長年「同時配合が難しい」と言われてきたビタミンCとレチノールの両立を、2000円台で実現した猛者。 pic.twitter.com/K16jHjjJmM
📍第一三共ヘルスケア❶
— 丸の内OLの憂鬱 (@marunouchi__ol_) December 26, 2024
第一三共が展開する医薬品メーカー。ガスター10など有名。スキンケアではミノンを展開しています。
ミノンはアミノ酸に強い。肌が持つ天然のうるおい成分「天然保湿因子(NMF)」の半分がアミノ酸。さらにシワ改善効能付きアイクリームや下地をドラストで売ってる。おかしい。 pic.twitter.com/VhTWB3PPR5
📍第一三共ヘルスケア❷
— 丸の内OLの憂鬱 (@marunouchi__ol_) December 26, 2024
ミノンの他に、実はトランシーノも展開しています。トランシーノといえばトラネキサム酸を活かした強力なシミ対策。サプリやパックが有名ですが、実は洗顔も凄い。角栓をするんとオフするジェルタイプで、薄めのメイクも落ちるしマツエクOK。おい…美白以外もいけるんかい… pic.twitter.com/GwQEcV8R12
📍大正製薬
— 丸の内OLの憂鬱 (@marunouchi__ol_) December 26, 2024
ここまで強気でシワ改善を謳うブランド、珍しいけどそれほどの実力があると思う。シワ改善有効成分ナイアシンアミドの配合はもちろん、大正製薬の皮膚科学研究に基づき浸透力で勝負してる。洗顔後すぐに塗る使い方も、そのこだわりのひとつ。 pic.twitter.com/JX4O6MzqoI
📍健栄製薬
— 丸の内OLの憂鬱 (@marunouchi__ol_) December 26, 2024
ルマイルドを展開する製薬会社。ドラストにしれーっと並んでる割には成分が贅沢すぎる。ミスト化粧水なんて700円よ。どう考えても費用対効果が見合ってない。冬でも乾燥しないのがこの化粧水。 pic.twitter.com/LoiYnv3mP3
📍無印良品
— 丸の内OLの憂鬱 (@marunouchi__ol_) December 26, 2024
異業種スキンケアの代表格。無添加無着色アルコールフリーパラベンフリーを貫きながら、発酵やら肌あれ防止有効成分やらドカドカ配合している。ずっと人気な導入美容液はもちろん、薬用メイクアップベースも使って欲しい。ファンデばりのカバー力で、肌あれ防止、皮脂テカなし。 pic.twitter.com/jFbyoZUWpm
ええい難しい!!凄いのはわかったけど結局どう使うんだい!?という方もいらっしゃると思ったので、成分ごとに組み合わせると効果的なアイテムをインスタで詳しく解説しました、
— 丸の内OLの憂鬱 (@marunouchi__ol_) December 27, 2024
スキンケアは流行りの成分を闇雲に塗るよりも、相性の良い成分を組み合わせる方が近道🛵
▶︎ https://t.co/HXRdgpqKhX pic.twitter.com/wo4neR7vqE
もうちょっと続けさせてください🙇🏻♀️
— 丸の内OLの憂鬱 (@marunouchi__ol_) December 27, 2024
📍サントリー
飲料や健康食品で有名ですが、実はオールインワンスキンケアの技術力が高い。ビトアスというブランドを展開しています。化粧水・美容液・クリーム全て層ごとに分けて網羅する独自技術を開発。
(今ストック買ってあるのはミニサイズ) pic.twitter.com/dBJsLOgiAj
📍カルテHD
— 丸の内OLの憂鬱 (@marunouchi__ol_) December 27, 2024
カルテHDはかなり面白い。コーセーとマルホが技術・知見を結集して販売する市販ブランドなのです。つまり、化粧品会社×医薬品の叡智を市販で売っている。しかも、高くても2000円台。
中でも特にヘパリン類似物質が得意で、とにかく肌あれに強い。もう何使ってもダメ‥って時に頼りがち。 pic.twitter.com/64BuNsnMAU
📍エヌオーガニック
— 丸の内OLの憂鬱 (@marunouchi__ol_) December 27, 2024
いや、化粧品会社でしょって思うじゃん。実はエヌオーガニックを展開するシロクは、サイバーエージェントの子会社。
数年前まで「天然系優しいブランド」だったのに、最近勢力が凄い。ビタミンC美容液は、サプリのように時間差で肌に届く仕組み。優しさと強さを兼ね備えています。 pic.twitter.com/4JBqauDNs3
この投稿への感想。
洋書の翻訳事業から化粧品に参入した有名企業もありますよね
— AI Chronicle (@ChroniclAi) December 27, 2024
メイク・コスメ・美容を通らずに来た私には、こういう情報すごくありがたい
— BigTee (@Tosindeyforyou) December 27, 2024
韓国ブームでパックとかお土産とかお礼でもらうこと増えたけど、昔一度すっごい荒れて痒くなったから全部別の誰かにあげてる🥹(くれた人ごめん)
日本のものでも荒れるor痒くなるの時はあるんだけどさ…
みんなブックマークしてるw
— こばだい (@dai1k1) December 27, 2024
こういう話題すき。
— BigTee (@Tosindeyforyou) December 27, 2024
なんか男性が仕事終わりにリラックスして車の解説動画見てるみたいな気分。
ちなみに医薬は化粧品の始祖みたいなものと思っております。
3千リポストより、
— Er Manish Rajak (@ManishCEO2) December 27, 2024
2.4万ブックマークが内容の凄さを語ってる気がする
FF外からすみません
— Moody Boy (@MoodyBoy761) December 27, 2024
とっても勉強になりました!ワクワクがすごいです
こういう話題好きです。私の知っている方もその昔、味の素の「Jino」開発に携わっていました。
— Moody Boy (@MoodyBoy761) December 27, 2024
面白い視点ですね!確かに韓国コスメの勢いがすごい中、日本の異業種から参入してきたブランドの成功は本当に驚きと感心の連続。例えば、オペラのリップティントや無印良品のスキンケアラインみたいなアイテム、どれも異業種からの挑戦で結果を出してるのが強いですよね。ぜひ詳しく聞きたいです!どの…
— Hari.s (@AppzzH) December 27, 2024
韓国コスメが日本で急速に広まっている中で、特に美容市場の多様化が本当に興味深いですね。でもおっしゃる通り、日本にも素晴らしい国内ブランドがあり、独自の方法で躍進しています。化粧品業界以外の企業が美容市場に進出し、こんなに強い影響を与えているのは驚きです!その日本のパワーブランドや…
— ゼリナ (@iam_humanoid) December 26, 2024
良いポスト。ロート製薬の化粧水、ほんとオススメ。
— 𝐌𝐬.𝐒𝐢𝐭𝐚𝐫𝐚 (@MsSitara_1) December 27, 2024
この深掘りを楽しみにしています!これらのブランドの舞台裏での取り組みは、製品そのものと同じくらい魅力的です。
— Rahul Chouhan (@Rahul_Chouhan) December 27, 2024
農業資材「タキイ種苗」のシャンプー、めっちゃ素晴らしいのでこちらもぜひ。まだ確固たる地位は築いてはいないけど、品質もコンセプトもこれから頑張ってほしいのです。紫外線カット、帽子跡も予防。農業女子だけでなく全方位にも使っていただきたい。 pic.twitter.com/deLtSVcrCH
— 鎖織ん⚾️ベイスターズ#53💫 (@vivi30rin670231) December 26, 2024
このほかヒットはしていないけどヤクルトとか、
— ぺんぎんらっこ (@QOhJcQN19fYpQrw) December 27, 2024
とにかくいろんな業界から新規参入しているところを見ると、化粧品ってよほど利益率が高いとか、参入するのにうまみがあるんだなぁと思ってる。
日本ブランドならMIMCをイチオシです。
— こもれび (@ha8FPxILGfjA6sq) December 27, 2024
全てを石鹸で落とせる優れ物。
ミネラルのみなので、むしろ肌に良いです。
大概のブランドのリップは荒れてしまうのですが、ここのは全く荒れません。
大塚製薬のインナーシグナルもレビューして欲しいです〜
— サト (@sat_mi) December 27, 2024
美容液が主流でしたが、近年発売されたオールインワンジェル、ずぼらなんでめちゃ助かってます。
なるほど鍵は「ワクワク感」…「仕事を終えた男性がリラックス状態で車のカタログに目を通す感じで、仕事をして終えた女性もリラックス状態で化粧品情報を漁りたい」なる言語化は極めて示唆的といえましょう。そしてこういう話題をさらに深掘りするとシリーズ最初の投稿につながる訳です。
さらにはこういう話も。
(有料部分まで読みました。
— 無銘刀(むめいとう) (@mumeitou00) January 10, 2025
>SNSで「何に関心があるか?」は誤魔化せても「何に無関心であるか?」は誤魔化せない
…これはSNSや配信アプリである程度女性と関わってきた私にはたいへん頷ける言葉でした)
@Shanice79540635 #notehttps://t.co/DdnR4yN5v2
(しかし、今のところ「自分や自分の感情を主体に物事を語らない」女性には出会った事がありません。年齢的(54歳)にも絶望感しかありません)
— 無銘刀(むめいとう) (@mumeitou00) January 10, 2025
良い悪いではなく女性向けCMが大体「ワタシらしく」の言い換えになる事から分かる通り、女性は自分の主観的満足を重視するんですよね。しかしながらそれは客観的検討よりも主観的感覚を優先させる事に他ならず…男性が如何に客観的根拠を言い聞かせても女性が「でもでもだって嫌なんだもん」となる理由 https://t.co/vsPDT32BiB
— rei@サブアカウント (@Shanice79540635) January 10, 2025
あと露骨なのが基礎化粧品。男性の場合は大体「☓☓の成分配合」「容量500ml」みたいな機能や効能といった文句を並べ立てて売ってるわけだけど、女性の場合は「肌に馴染む」「潤いが続く」「もっちり」みたいな感覚に訴える文句ばかり。そしてその極北こそが「泣いた」「震えた」から入る嘘松構文
— rei@サブアカウント (@Shanice79540635) January 10, 2025
そんな感じで以下続報…