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【インターネットと政治】「海の勝利」とも「陸の勝利」ともつかない都知事選
2024年度都知事選の決着がつきました。
初出馬のひまそらあかねさん。
— 照月 (@teruduki1113) July 7, 2024
ほぼSNSだけの選挙運動でこの結果はかなりすごいと思いますがどう思いますか? pic.twitter.com/tZp7zCKTXX
ひまそらあかね氏の11万票って、顔を隠した候補の得票としては、岩手知事選のザ・グレート・サスケの6万2千票を大きく超えている。
— 須藤玲司 (@LazyWorkz) July 7, 2024
他の覆面勢も市議会レベルなのでそんなに得票はない。
もはや日本憲政史上に残る珍記録なのでは。 pic.twitter.com/yDA70OrGXv
ひまそらあかね、アンチと信者が(なんかもっと上いけると勘違いしてたぽくて)期日前5位を大惨敗だと思ってるぽいんですけど
— はむらび (@hamurabidabutsu) July 7, 2024
これ、客観的には大勝利ですからね?
……「一切の報道と選挙運動なしで、都知事選の有権者の一定数に対して影響力を持てる」あたりが……
この結果については、こういう分析も。
選挙期間中は暇空氏に触れてはきませんでした。
— 大田区議会議員_おぎの稔 議員系vtuber・メタバース大田区議 (@ogino_otaku) July 7, 2024
理由は2つ。
・1人が勝つ選挙で、批判や否定以外で他候補を取り上げるのは利敵行為に成りかねないこと。
・どう考えても勝ち目がないことは最初から明らかだから
です。
では、暇空氏の活動についての感想です。下に続けます。 https://t.co/7exwC8RMlO
開票結果が何票になるかはわかりませんが、親和性が高そうな候補者の選挙結果として、2016年(約6万)2019年(約11万)の山田太郎参議院議員の東京都内の結果が参考になるかなと考えてました。赤松健さんは元々有名人だったので、著名人ではない一部界隈な有名な人と言う意味でも。
— 大田区議会議員_おぎの稔 議員系vtuber・メタバース大田区議 (@ogino_otaku) July 7, 2024
投票率にもよります
ただ、山田太郎さんもその前に参議院をされてましたし、リアルでの街頭活動もやってました。また、選挙ハガキなどの活動もやりました。
— 大田区議会議員_おぎの稔 議員系vtuber・メタバース大田区議 (@ogino_otaku) July 7, 2024
また、山田太郎氏を応援していた人の中には暇空氏は普段の言動的に支持出来ない人もいるのかなとも考えました。
石丸氏も選挙直前のネット攻勢は話題になりましたが
最近になって話題になったわけでなく、政治家として以前から一定の知名度や支持はありました。言いませんでしたが、JCにも消防団などの知人にも石丸さんを支持してる人いましたよ。
— 大田区議会議員_おぎの稔 議員系vtuber・メタバース大田区議 (@ogino_otaku) July 7, 2024
石丸氏は以前から政治家として知名度と支持がありました。私もお世話になった事がある藤川氏を始め裏方もつきました。
東京では新キャラに見えたかもしれませんが、彼は以前から政治家(投票の受け皿)としてを何年もやってきました。また、活動も都知事選になってからは無党派を意識したものになっていました。
— 大田区議会議員_おぎの稔 議員系vtuber・メタバース大田区議 (@ogino_otaku) July 7, 2024
暇空氏は顔を出さない云々は元からそうなのだからあまり関係ないと思いますが、エコチューンバー的な要素が
強い。無党派を集める戦いではなかった。
— 大田区議会議員_おぎの稔 議員系vtuber・メタバース大田区議 (@ogino_otaku) July 7, 2024
ここの無党派は、確実に選挙に行く無党派ゾーン。中高年の男女です。
ある意味、蓮舫氏や政党なら参政党や日本保守党などと同じく自分の支持者、同じ属性の方を固める選挙で議員選挙向きの戦い方で、首長の戦いではありませんでしたね。
ネットの中の制空権。いくら金使ったの?と思うくらい石丸氏で満ちてました。
— 大田区議会議員_おぎの稔 議員系vtuber・メタバース大田区議 (@ogino_otaku) July 7, 2024
ネットの中の電子戦と言っても、Twitterや
youtubeなど一部意外は石丸氏に負けていたんじゃないかな。安野さんとも一部は被ったかも。
徒手空拳ではかなり頑張ったと思います。選挙はやはり特殊な世界、戦場だなぁと。
暇空氏の場合、個人で頑張ってた風に見えるけど、選挙はチーム戦。
— 大田区議会議員_おぎの稔 議員系vtuber・メタバース大田区議 (@ogino_otaku) July 7, 2024
知事選なら、街宣舞台、SNS部隊、随行部隊、事務所、政策、業界や団体担当などわかれ、議員や秘書軍団も走り回ります。
選挙は個人戦やパーティー戦ではなく、合戦なのです。
ただ、よく戦われたと思います。お疲れ様でした。
類似性で言うと やっぱり山田太郎議員の名前は出ますよね。でも実際には 比較にならないぐらい山田議員は当選に向けて 色々とやっていますよね
— うさPハウス相田WF4-20-07 (@usa_p_house) July 7, 2024
ひまそらあかね氏は、別に、政治家になりたいわけではなくて、自分のやっているアドボカシー活動を有利に進めるための方便として、立候補した。そういう意味では、極めて目的合理的な行動だった。
— 1to2fu (@1to2fu) July 7, 2024
暇空氏の選挙活動。ブロックされていたので何も流れてきませんでした。「敵」認定した人間に「いいね」やRPすると「敵の仲間」認定されてブロックされるそうです。私もミュートやブロックは使う方ですが、大衆にアピールする選挙の候補者として、それはどうなのよ?と感じました
— 友引(甲甲甲甲) (@tomobiki10) July 7, 2024
別に石丸本人がどうこう以前に、ああいう「何か語気強く他の政治家や役人に迫る人」を支持する有権者ってのは割といて、蓮舫もその支持層を集めていたのが、遂に賞味期限切れになって石丸という新顔に票が移っただけちゃうか。
— 事務カリー(大掃除垢) (@zimkalee) July 7, 2024
「石丸はYoutubeとTikTokで人気が出た、若者は動画しか見ない」というのは事実だが、それは高齢左翼がTikTokで踊ればいいということではないのは釘を刺しておく
— CDB@初書籍発売中! (@C4Dbeginner) July 7, 2024
Twitterの人たちって本当にテキストの世界に偏っているので、YouTube、Instagram、TikTokの影響力を軽く見ていますよね https://t.co/m9G50QJAGT
— 烏龍茶 (@maisondeoolong) July 7, 2024
いまの10代、20代がどれだけ高齢者に不満を持っているか石丸氏は理解している。その上で田舎のお爺さんたちを論破して怒鳴りつけるパフォーマンスをして、TikTokなどのショート動画に流している。若者の代弁者が現れた、くらいの感覚じゃないかな。
— 烏龍茶 (@maisondeoolong) July 7, 2024
安野たかひろさんがもし国政選挙に出るならば、ぜひプロのSNSマーケターのサポートをしっかり入れて欲しいです。
— 烏龍茶 (@maisondeoolong) July 7, 2024
また、こういう分析も。
10代票は石丸さんに行ったみたいですね。やはり文字より動画です https://t.co/IeyVp0eRAL pic.twitter.com/L87S27RJMB
— らんぶる (@tamuramble) July 7, 2024
帯グラフだが、各世代毎の太さが均等なのが違和感。太さを世代毎の投票者数に比例させれば、各色の面積≒得票数になるのでわかりやすいと思う。
— ロシアン (@faked_russian) July 8, 2024
それとも、それが明確になることを嫌がる勢力があるのか。
統計の時間です!
— Kenn Ejima (@kenn) July 7, 2024
10代の数字に違和感ありませんか?はい、こういう変な偏りを見たら「サンプルが足りない=誤差を観測しているだけ」の可能性を考えます。
10代は都内人口で約20万人=1.4%
出口調査は許容誤差5%なら約400人でOKですが、その中に10代は5-6人。… https://t.co/UaNIaY1jLZ
なお、
— Kenn Ejima (@kenn) July 7, 2024
10代は都内人口で約20万人=1.4%
という部分については、15~19歳が男女計50万人、そのうち18, 19歳は2/5なので20万人、という推計です。https://t.co/f5Db2yI47S pic.twitter.com/5ZAwmwZvfi
出口調査の実数
— Kenn Ejima (@kenn) July 8, 2024
NHK:3,522人(64拠点、対象5,646人、有効率62.4%)https://t.co/ABnWV3d1C5
読売:6,891人(240拠点、有効数なのか対象数なのかは不明)https://t.co/ZQGVxvaXDw
とのことで、年代別クロス集計に必要なサンプル数3,200人、という規模感はだいたい合ってそうです。
グラフの「刻み」からサンプル数を逆推定する、という裏技もありますね!https://t.co/c9pmBtJpCj
— Kenn Ejima (@kenn) July 8, 2024
田母神5% vs その他4%、を1%刻みで区別できる感度であれば10代のサンプルも100人いることになります。
ただし、「10代の数字は集まりにくいから若い子に多めに声かけろ」のような号令は危険です。…
仰るとおりです、我ながら大した凡ミスです。10代20代を併せた数字をどこかで見ましたが、傾向として石丸候補の優勢は変わらないですが、一方で原文の書き方は誤解に基づいた誤解を呼ぶツイートでしたね。
— らんぶる (@tamuramble) July 7, 2024
はい、若い世代ほど石丸候補の優勢、という原文の趣旨についてはその通りと思います。
— Kenn Ejima (@kenn) July 7, 2024
あくまで教育的な機会として使わせていただきました!
お互いの誠実さが見える良い流れだ。
— クルクミン (@3212kurukumin) July 7, 2024
若い層は人口も少ないし投票率も低いと想定されるので、100%積み上げ棒だと過大に評価され過ぎる気がします
— 北村陽一郎 |『なぜ教科書通りのマーケティングはうまくいかないのか』 (@yoichirokitamur) July 7, 2024
数式にするとこんな感じか pic.twitter.com/ElRTg4X0WY
— のばぺん|生成AI制作者 (@NovaPen_createe) July 8, 2024
私もX(旧Twitter)では暇空茜氏にブロックされてきた口なので特別この人を擁護したくなる立場ではない上、たまたま石丸伸二氏の選挙演説会場設定に立ち合って支援スタッフのレベルのあまりの高さに驚かされたクチ。おそらく初見の場所だろうに、点字ブロックを含む通行導線を塞ぐ事なく最大集客を達成する地点を瞬く間に見定め、スタッフを効率良く動かして数千人の聴衆を難なく裁くその様子は熟練のゲリライベント主催者とか、野戦司令官の域に達していたのです。さらに昔選挙運動を手伝った経験から、この調子で在地有力者の抑え込みも着実に遂行されてる事も容易に推察され「選挙のプロフェッショナルの凄味」を改めて思い知らされた次第。
そういえばこの世界には「これさえ導入すれば、選挙運動に手抜かりなし」といわれる得票管理アプリも存在する筈なのですが、今回立候補した泡沫候補は、それを使ってる形跡も感じられないタイプが大半でした。そして、この観点から改めて、そんな石丸氏にそういったバックアップなしでここまで迫れた暇空氏の凄味を感じたという次第。
ここで仮に、そういう従来型のドブ板選挙を「地上戦」、インターネットにおける展開を武器とする新しい戦い方を「海戦」に擬えるとします。
インターネットの普及が選挙運動にもたらす良い効果と悪い効果について、それぞれ3つずつ挙げます。
良い効果
1. 広範囲への情報伝達: インターネットを活用することで、候補者のメッセージや政策を迅速かつ広範囲に伝えることができます。特にSNSやウェブサイトを通じて、地域を超えて多くの有権者に情報を届けることが可能です。
2. コスト効率の向上: インターネット広告やSNSの活用により、従来の選挙運動(ポスター、チラシ、テレビ広告など)に比べてコストを抑えながら効果的に有権者にアプローチできます。オンライン広告はターゲティングも容易で、効率的な選挙運動が可能です。
3. インタラクティブなコミュニケーション: ソーシャルメディアやオンライン討論会を通じて、有権者と直接対話することができます。有権者の質問や意見にリアルタイムで応答することで、信頼関係を築きやすくなります。
悪い効果
1. フェイクニュースや誤情報の拡散: インターネット上での情報は拡散力が強いため、フェイクニュースや誤情報も瞬く間に広がる可能性があります。これにより、有権者が誤った情報に基づいて投票行動を行うリスクがあります。
2. 過激な言論や中傷の増加: 匿名性の高いインターネット上では、候補者やその支持者に対する過激な言論や中傷が増える傾向があります。これにより、選挙運動がネガティブな方向に進む可能性があります。
3. デジタルデバイドの影響: インターネットにアクセスできる人とできない人の間で情報格差が生じることがあります。特に高齢者や経済的に恵まれない層ではインターネットの利用が難しい場合があり、その結果、情報が届きにくくなることがあります。
咄嗟に思い出すのが、ペルシア戦争(紀元前492年~紀元前449年)における「サラミスの海戦(紀元前480年)の英雄」アテナイと「プラタイアの戦い(紀元前479年)の英雄」スパルタが衝突したペロポネソス戦争(紀元前431年~紀元前404年)。
これは名目上「陸の強国」スパルタの勝利に終わり、それについてアテナイ側は「勝てる戦をソクラテスの弟子達の暴走によって落とした」と考え、ソクラテス処刑という結末を迎えたのは有名な話ですね。
この小論が書かれた1969年に意味がある。
東大安田講堂が陥落したのが、1月19日。明くる20日「安田講堂前に視察に現れた、佐藤首相、坂田文部大臣らは、廃墟の前で、一様に涙をこぼした。むろん、それは近代日本百年を支え、かつ彼らの母校である、東大の有様に悲嘆にくれたゆえではない。ましてや、傷つき逮捕された全共闘系学生への同情からでもない。P型催涙弾5000発に含まれた50キログラムのクロロアセトフェインの残滓に涙腺を刺激されたにすぎない」(『犯罪の昭和史3』p.172)
安田砦の攻防を横目に、東大助教授によってこの小論が書かれていたと思うと、万感胸に迫るものがある(^^ゞ
これ自体は「学生運動の統括」として有名なディスクールですが、都知事選全体の結果は現職小池百合子の圧勝だった事も勘案すると、思い出す最良のタイミングの一つかもしれません。「まだこのレベルの統括にも達していない人もいる」という次元の話ですね。
小池百合子の驚異的なところは、8年もやって、オリンピックやコロナやらの修羅場が何度もあったのに、ツッコミどころが、カイロ大と木を切るなと都庁ライトアップくらいしかなかった点
— コウナン (@konantower) July 7, 2024
各陣営や文春等が必死にスキャンダルを探してるのに大した話が見つけられず、政策的に争点を作れず封殺
都知事選挙で現職が負けることはないので、選挙になった時点で勝ち
— コウナン (@konantower) July 7, 2024
対抗する陣営は選挙にならないように、スキャンダル探しをするが、大したものはなく、選挙になり、開票0分で勝利
戦う前から勝っている
そうか?未曾有のコロナ対策の補助金は対応は見事だったし、待機児童も大幅に減少した。やはり東京は凄いと思ったぜ。
— よしお (@yoshio_estrada) July 8, 2024
それは良い点で、全く異論なし
— コウナン (@konantower) July 8, 2024
というか、コロナ対策は何やっても批判されたので、メンタル弱い人だったらクラッシュしてた感もある
豊洲とか希望の党とかの時は「やべぇオバさん」のイメージでしたが、それ以降は良くも悪くもナリを潜めたというか…
— 野口グチ男 (@guchiyamaguchio) July 8, 2024
今回の選挙で「見せ方」がべらぼうに上手くなったのを感じました。
変に独自色を発揮しなければ、都庁の職員が頑張って、それなりにみんなが満足する成果出ることに気がついた百合子
— コウナン (@konantower) July 8, 2024
とり急ぎメモがてら。現段階ではこの考えをそのまま進めるか、一瞬の思いつきで終わらせるかも決めかねる状況。そんな感じで以下続報。