【インターネットと政治】「海の勝利」とも「陸の勝利」ともつかない都知事選
2024年度都知事選の決着がつきました。
この結果については、こういう分析も。
また、こういう分析も。
私もX(旧Twitter)では暇空茜氏にブロックされてきた口なので特別この人を擁護したくなる立場ではない上、たまたま石丸伸二氏の選挙演説会場設定に立ち合って支援スタッフのレベルのあまりの高さに驚かされたクチ。おそらく初見の場所だろうに、点字ブロックを含む通行導線を塞ぐ事なく最大集客を達成する地点を瞬く間に見定め、スタッフを効率良く動かして数千人の聴衆を難なく裁くその様子は熟練のゲリライベント主催者とか、野戦司令官の域に達していたのです。さらに昔選挙運動を手伝った経験から、この調子で在地有力者の抑え込みも着実に遂行されてる事も容易に推察され「選挙のプロフェッショナルの凄味」を改めて思い知らされた次第。
そういえばこの世界には「これさえ導入すれば、選挙運動に手抜かりなし」といわれる得票管理アプリも存在する筈なのですが、今回立候補した泡沫候補は、それを使ってる形跡も感じられないタイプが大半でした。そして、この観点から改めて、そんな石丸氏にそういったバックアップなしでここまで迫れた暇空氏の凄味を感じたという次第。
ここで仮に、そういう従来型のドブ板選挙を「地上戦」、インターネットにおける展開を武器とする新しい戦い方を「海戦」に擬えるとします。
咄嗟に思い出すのが、ペルシア戦争(紀元前492年~紀元前449年)における「サラミスの海戦(紀元前480年)の英雄」アテナイと「プラタイアの戦い(紀元前479年)の英雄」スパルタが衝突したペロポネソス戦争(紀元前431年~紀元前404年)。
これは名目上「陸の強国」スパルタの勝利に終わり、それについてアテナイ側は「勝てる戦をソクラテスの弟子達の暴走によって落とした」と考え、ソクラテス処刑という結末を迎えたのは有名な話ですね。
これ自体は「学生運動の統括」として有名なディスクールですが、都知事選全体の結果は現職小池百合子の圧勝だった事も勘案すると、思い出す最良のタイミングの一つかもしれません。「まだこのレベルの統括にも達していない人もいる」という次元の話ですね。
とり急ぎメモがてら。現段階ではこの考えをそのまま進めるか、一瞬の思いつきで終わらせるかも決めかねる状況。そんな感じで以下続報。