【トランプ政権素描1パス目】民主党陣営はどうしてヒスパニックに背を向けられてしまったのか?
今回の投稿の出発点はこのポスト
そしてこの話…
これまで投稿でも繰り返し述べてきましたが、私は以下の形で2010年代tumbrにおいて「米国民主党のアイデンティティ・ポリティクスの発端」を眺めてきました。
(真の平等達成の為に一切のAffirmative Action返上まで視野に置いてる)リベラル系黒人団体やBlack Establishmentと(欲の皮が突っ張って既得特権をさらに暴れて増やす事しか考えてない)自称「反体制派」Poor Black急進派は犬猿の仲なのだが、普段黒人と接する機会のない似非リベラル白人はうっすら(真の平等を求めてくる)リベラル系黒人団体やBlack Establishmentが嫌いで、向こうから擦り寄ってくる自称「反体制派」Poor Black急進派を大して吟味する事なく「黒人の代表」と認め非白人対応を全権委任してしまった→コロナ禍の最中にアジア人迫害が起こった主要因の一つ。
LGBTQA当事者集団が追放した「ミサンドリー(misandry=男性嫌悪)やミソジニー(Misogyny=女性嫌悪)に憑かれた「自称」同性愛者」や「あらゆる性表現を憎悪して地上から駆逐しようとする「自称」無性愛者(Asexial)」を、やはり大して吟味する事なく「LGBTQA当事者の代表」と認めLGBTQA当事者対応を全権委任してしまった→トランスジェンダー問題の暴走してリベラル・フェミニズムとラディカル・フェミニズムが分裂を余儀なくされた主要因の一つ)。
全く同じ問題ですね。思想の左右に関係なく「国際的に自由主義を代表する立場にある筈のアメリカが統治下に置いた国では何故か腐敗した独裁政権が育つ」ジレンマとも深く関係してきそうです。
どうして必ずそうなってしまうのかについてのヒントが森本 賢吉 「憲兵物語: ある憲兵の見た昭和の戦争(1997年)」にある様な気がします。
日中戦争(1937年~1945年)において、占領地を管理下に置く憲兵の質は戦局にまで関わってくる重大案件だったにも関わらず軍部は戦闘部隊の充実を優先。その結果、憲兵部隊は事実上「使い物にならない人材の捨て場」と化してしまった。
中には反社関係者など自らの私服を肥やす事しか考えない箸にも棒にもかからないタイプすら混じっていたが、これを例外として除くとしても、とにかく「現地情勢を的確に分析して適切な代表者を選抜して下部組織として従える事によって軋轢を最小限に留める」基本すら満たせない。それで向こうから「親日」アピールしながら近付いてくる不逞の輩、現地での嫌われ者という素性を隠して「現地代表」を勝手に名乗る詐欺師にすっかり騙され取り込まれてしまい、現地支配を彼らに丸投げにした代償として現地人の不満が鬱積してしばしば爆発するという展開を迎えたのだった。
自らのこういう「見るべき所にちゃんと目を向けない粗雑さ」にメスを入れ、本格的改善を図らない限り米国民主党の信用回復はならないんじゃないでしょうか。とりあえずメモがてら。そんな感じで以下続報…