こいつらその4。
とうとうこんなんなっちゃった。
秋元が手がけるアイドルグループの中でも、ダントツの小動物系女子の宝庫。ちゃんくぼ以外は基本的に苗字呼び。梅ちゃん、弓木、与田、矢久保、遠藤、川崎とか。3、4、5期生は、もう全員覚えた。地元出身のスーパースター、ちゃんくぼだけのつもりだったのに、気が付きゃこのザマだ。現役藝大生、ワセジョ、元スケーター、その他、よくもまあ、これだけの人材を集めたもんだと、そのスカウティング力に感心する。嫌味やクセのある奴が一人もいない。スキャンダル、醜聞とも無縁。コデゴテと化粧をしたり着飾ったりもしない。派手さがない。ギャルっ気がまるで無い。
くどいようだが、CD、グッズ、写真集、雑誌などは買わない。よってミーグリにも行かない。ライヴにも行かない。だからオタクではない。
のぎ動画だけ課金している。それでも、十分に楽しめる。
月曜日はのきおびの初日。火曜日はタイムちゃんとゆなtime。水曜日は猫舌と、超乃木坂スター誕生の地元放送日。これがちゃんくぼのANNと丸被りしていて、ラジオはスピーカーから聴いて、テレビを見ながらXのTLを追うというアクロバットをしなければならない。木曜日は中休み。金曜日は、のぎ談と沈黙の金曜日。ここでの弓木が、下手な芸人より面白い。途中に、てれぱんの INNOVATION WORLD。土曜日はでんちゃんねる、夜に川崎がスパークに出る確率が高い。日曜日は、乃木のの、らじらーサンデー。その他、諸々のオプションがある。乃木坂野球部の活動など。これが、野球好きにはたまらない。こんなアイドル、こいつらしかいない。
上から言うが、楽曲力、音楽アーティストとしては一流以下であると言っていい。弾き語りなどしているようだが、ミュージシャンとしてはイマイチであると言わざるを得ない。新曲など、もうラジオだけで聞き飽きてしまった。爆発的に売れるが、歴史に残る名曲はないと言っていい(私立恵比寿中学の『ジャンプ』はゆあさまさやさんも認めた紛う方無き名曲、その後は新メンバー加入で迷走しているが)。しかし、キャラクターがそれを補って余りある。こいつらの真の魅力はそこにある。
この国の音楽賞みたいなものは最早形骸化していて、何の権威もない。相変わらず文化後進国なのである。紅白歌合戦出場も、ああ、そういえばそうだっけ、という程度のものでしかない。3月もすれば、誰もが忘れる。全く見ないという層の方が多くなっているのだから、当然のことである。
元ジャニーズ、宝塚、東北楽天ゴールデンイーグルスときて、この国の興行の在り方が転換期を迎えていると個人的には思っている。数年単位のスパンで変わっていく筈である。こいつらも、いつまで栄華が続くか分かったものではない。しかし、歌ったり踊ったりしなくともこいつらは生き残るのではないか。それだけの才覚の振り幅がある。
いつまでこういう状況が続くのか、分からないが、飽きるまではやる。
2023年12月16日記。