一夏を疑似体験しないと夏が始まらない
最近気が付いたことだけど、どうも私は一夏を疑似体験しないと気分的に夏が始まらないらしい。アニメ、漫画、小説、映画で「The・夏!」みたいなものを見るとやっと「さあ、夏がはじまったぞ」という気になる。
この時期は金曜ロードショーや、番組のクールの切り替わり時期故にある特番で、夏らしい何かが放送されている。あとは角川文庫のナツイチも印象深い。最近は不快感を抱くレベルの暑さだけど、夏へのわくわくをプロデュースするエンタメ業界の風土は今のところ変わってなくて嬉しい。
そんな世界で、言うなれば私は「夏へのわくわくプロデュース依存症」になってしまっている…!楽しみな夏があって、その楽しみを増大させる夏らしい企画の数々があるはずなのに、夏らしい企画に触れないと夏が始まらないとなんとなく思うようになっている。因果関係というか順序というかが逆になってるな。あるいは、四季の移ろいに自己の精神がかかわってきている状態。こう書くと極めて人間的ですね。
厄介なことに、自分の場合「流しそうめんをする」ぐらいではダメ。(流しそうめんもなかなか機会があるものではないけど)夏らしい企画をきっかけに、忘れられない一夏の思い出みたいなものを、物語を通して享受しないと夏は始まらない。注文が多いなあ。
それから、自分にとって夏を想起させるものなら、物語の中の季節が夏である必要はないんです。小学校の夏休みに読んでいた物語、とかでも夏がいい感じに始まります。
とはいえ、最近はもっぱら細田守監督の夏っぽい作品で夏を始めています。昨年は「サマーウォーズ」と「時をかける少女」のリバイバル上映を映画館で見ました。この作品たちについては今年も見て、何か書けたらなと思っています。サマーウォーズは今年節目の年で、4DXで上映がある気がします。見に行きたい。
レポートのせいで何かをゆっくり見る時間が無く、私の夏はまだはじまってません。ミンミンゼミに急かされているような気がしますが。夏が始まっている人はどうやって始まったかぜひ教えてください。
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