中国出張での経験
今週末、中国の杭州にビジネスミーティングのため出張した。
杭州は東京から直行便もあるが便数が少ないため、上海まで行って新幹線で向かうことにした。
実際にはLCCは上海の浦東空港に行くことが多く、杭州行きの新幹線はもう1つの虹橋空港の駅から出ているため、浦東から虹橋に移動する必要がある。
移動手段はいくつかあるのだが、出張する中で多くの壁にぶち当たったのでここで記録しておこうと思う。
完全なるキャッシュレス社会であり、WeChat PayかAli Payは必須
中国は完全なるキャッシュレス社会で、現金を持っていっても使うことがない。(というか使えない)。ただこれはシンガポールでも一緒で、シンガポールではほぼ全ての支払いがクレジットカードで完結する。なので同じ考えでクレジットカードがあれば乗り越えられるだろうと思って行ったのだが、全く乗り越えられなかった。というのも、中国ではWeChat PayとAli Payで支払うことがスタンダードとなっており、ほぼ全ての販売店がそれに準じている。そのため、クレジットカードを持っていてもWeChat PayかAli Payを使えるようにしておかなければ生活ができない。
実際、空港のレストランで朝食を取ろうと思った時に、クレジットカードで支払いたいと言ったら拒否された。
思った以上に英語が通じない
これには困った。日本ではインバウンドが多いこともあり、空港や主要駅には英語が完璧ではないにしろ話せるスタッフが多くなってきたと思う。ところが上海の空港のスタッフは思った以上に英語を話せない(中国語だけ)という人が多く、道を聞いたり問い合わせをするのも結構難しかった。翻訳アプリやポケトークなどはあったほうが圧倒的に便利だと思う。
いまだに蔓延るぼったくりタクシー
他の情報サイトなどで、中国ではいわゆるぼったくりタクシーが横行していることは知っていたが、浦東空港で歩いていると多くのスーツ姿の男性から”Taxi?”と声をかけられた。最初無視していたのだが、前述した支払い方法を準備していなかったことで思ったように移動できず、仕方なくどのくらいの金額で虹橋まで行ってくれるのか聞くと650人民元と言われた。通常DiDi (ライドシェア)を使った場合の3倍程度だ。明らかにぼったくりである。当然高すぎると交渉したが、向こうもこちらが困っているのに付け込んでいるので譲らず、譲歩して550と言われた。諦めてそれに乗ったが、その時点で中国人の友人と連絡がつき、ドライバーと交渉してくれたらなんと320人民元まで値切ってくれた。(それでも相場より高いが)。
どうやって交渉したのか聞いたら、ここ数年は規制も厳しく信用度スコアもあるため、ドライバーはぼったくりを通報されるとライセンスが取り消されるとのこと。そのため、通報を仄めかして値切ってくれたらしい。
逆に言えば、彼らは通報のリスクが極めてい低い単独の外国人を狙って営業しているということになる。
自分の事前準備とリスク管理の甘さと痛感させられた経験となった。