Taro Watanabe

株式会社メディリズムを創業し、日本の高質な医療を世界に広めることを目指す。武田薬品(MR→事業企画→マーケ)→Johnson & Johnson (マーケ→APACマーケ)→起業。日々失敗と挫折から学ぶ日々。

Taro Watanabe

株式会社メディリズムを創業し、日本の高質な医療を世界に広めることを目指す。武田薬品(MR→事業企画→マーケ)→Johnson & Johnson (マーケ→APACマーケ)→起業。日々失敗と挫折から学ぶ日々。

最近の記事

中国出張での経験

今週末、中国の杭州にビジネスミーティングのため出張した。 杭州は東京から直行便もあるが便数が少ないため、上海まで行って新幹線で向かうことにした。 実際にはLCCは上海の浦東空港に行くことが多く、杭州行きの新幹線はもう1つの虹橋空港の駅から出ているため、浦東から虹橋に移動する必要がある。 移動手段はいくつかあるのだが、出張する中で多くの壁にぶち当たったのでここで記録しておこうと思う。 完全なるキャッシュレス社会であり、WeChat PayかAli Payは必須中国は完全なるキ

    • 記事紹介:「中東のスーパーリッチを捕まえろ」(韓国)

      今回の記事紹介はこちら。 「中東のスーパーリッチを捕まえろ」という、中東の超富裕層を韓国への美容ツーリズムに招待するための施策だ。 ------------------------------------ 1人当たりの支出が一般旅行客の50倍を超える「中東スーパーリッチ旅行族」を捕まえるための「韓国ラグジュアリー旅行ドリームチーム」が登場する。 今年末までにラインナップを完成した後、来年初めに1000万ウォンから最大3億ウォン台に達する超高価韓国行きラグジュアリーコースを

      • 記事紹介:2023年のドバイへの医療ツーリズム来訪者は約70万人

        本日紹介するのは今年の8月に掲載されていたドバイへの医療ツーリズムに関する記事。 2023年のドバイへの医療ツーリズム来訪者は約70万人 人数で言えば、韓国で60万人、シンガポールで50万人程度なので人数規模はかなり大きいと言える。 記事によれば、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ保健局(DHA:Dubai Health Authority)による報告書では、2023年の医療ツーリズム関連の来訪者が69万1,000人(前年比2.5%増)となった。また、同通信によると、来

        • 記事紹介:Medical Tourism Is On The Rise — And It's Pretty Depressing, Honestly

          今回は、米国のハフポストに掲載された下記の記事を紹介したいと思う。 Medical Tourism Is On The Rise — And It's Pretty Depressing, Honestly タイトル通り、医療ツーリズムに関する記事だが、それが流行る一方で裏にある問題点を指摘している記事だ。 その中に歯科治療に関するエピソードが紹介されている。 ------------------------------------------ One of the m

          病院分析:BDMS (Bangkok Dusit Medical Services, タイ)

          日本では医療機関は医療法人として分類され、医療法人は非利益法人として得られた利益は医療への再投資に回す必要がある。また、その理由から医療法人そのものは上場できない。(ただし、上場させるスキームはいくつかある。参考:xxx)。   一方、海外においては病院がいわゆる株式会社として上場できる国も多い。タイもその1つであり、上場していれば日本と同様に決算資料が公開されている。 今回はタイを代表する病院グループの1つであるBDMS (Bangkok Dusit Medical Ser

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          記事紹介:韓国が狙う「モンゴル市場」…医療観光の誘致を強化

          今回は下記の韓国医療ツーリズムに関する記事を紹介します。 韓国が狙う「モンゴル市場」…医療観光の誘致を強化記事の内容は、タイトル通り韓国がモンゴルからの医療ツーリズム集客に注力しているというもの。なぜモンゴルかというと、現状で韓国への医療ツーリズムではモンゴルが5位となっている。ちなみに1位は日本、2位が中国だ。 このモンゴルからの集客を更に加速させるための取り組みが行われている。その内容はまさに韓国のブランドの強みの集大成である”K-POP✖️美容”だ。以下記事からの引

          記事紹介:韓国が狙う「モンゴル市場」…医療観光の誘致を強化

          記事紹介:医療ツーリズムの「空き席」狙う中国

          先日、下記の目を引く記事が掲載されていた。 医療ツーリズムの「空き席」狙う中国、各地で始まった特色ある試み中国といえば、現在の日本の主たる医療ツーリズムの送客元となっている。令和5年度 ヘルスケア産業国際展開推進事業の報告書によれば、中国の医療ツーリズム渡航先のランキング1位は日本である。(2016年時点) さて、その中国だが、今回の記事では医療ツーリズムで海外から集客するための取り組みについて紹介されている。 まずその背景として、"医療ツーリズムの世界的な特徴としては

          記事紹介:医療ツーリズムの「空き席」狙う中国

          記事データ解説:外国人受け入れ病院、2割で未払い発生 最高1846万円も

          8/15に日本経済新聞に下記の記事が掲載されている。 外国人受け入れ病院、2割で未払い発生 最高1846万円も https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA08BR30Y4A800C2000000/   これは厚労省が行っている“医療機関における外国人患者の受入に係る実態調査”の報告書が公開されたことに伴い、その要点を記した記事となっている。 タイトルだけだと単に未払いリスクだけを取り上げるような内容になっているが、それ以外にも非常に示唆に富

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          (私見)大企業タレントvs スタートアップタレント

            自分は大企業で10年以上勤務してから独立しましたが、そういう立場で見ていると仕事へのスタンスに結構違いがあるなと思います。それは個々人の違いとも言えるのですが、全体的な傾向としての違いもあると思っていて、本日はその点について私見を述べたいと思います。   1.     100→120なのか、0→1→100なのか 今振り返ると、会社員というのはいわゆる上司や上層部が求める“100”に対していかに110や120を叩き出すか、という仕事だったと感じる。すでに決められた枠組みの中

          (私見)大企業タレントvs スタートアップタレント

          記事紹介:How Cancer Treatment Centers Can Take A Patient-Centric Approach

          こちらも医療ツーリズムに関連した記事の紹介。Forbesに掲載されたHow Cancer Treatment Centers Can Take A Patient-Centric Approachという記事だ。 この記事はMatthew Halpert, Ph.D.という、免疫療法を提供するImmunocine Cancer Centerの創設者兼CEOによる執筆だ。この機関はメキシコにある。メキシコはアメリカ人の医療ツーリズム渡航先として人気で、アメリカでは用いられない治

          記事紹介:How Cancer Treatment Centers Can Take A Patient-Centric Approach

          記事紹介:Malaysia’s emerging role in the MICE Industry and medical tourism

          本日も医療ツーリズムに関連した記事が出ていたので紹介する。 Malaysia’s emerging role in the MICE Industry and medical tourism マレーシアは言わずと知れた医療ツーリズムのHubになろうとしている国だ。年間100万人以上の医療ツーリズム客が訪れていると言われている。 今回の記事のメディアはTravel And Tour Worldというもので、旅行、観光、ホスピタリティ、クルーズ、航空業界に特化したB2Bのデジ

          記事紹介:Malaysia’s emerging role in the MICE Industry and medical tourism

          記事紹介:UAE M42が、優れた医療ツーリズム(医療観光)でグローバルヘルスケア認定を取得

          本日も医療ツーリズムに関する記事を紹介したいと思う。   M42が、優れた医療ツーリズム(医療観光)でグローバルヘルスケア認定を取得 https://www.jomo-news.co.jp/articles/-/464414   記事の概要 ----------------------- UAEの病院グループであるM42は、その優れた医療ツーリズムの取り組みが評価され、米国の「優れた患者医療ツーリズムエクスペリエンスグローバルヘルスケア認定」を取得しました。総合スコアは91%

          記事紹介:UAE M42が、優れた医療ツーリズム(医療観光)でグローバルヘルスケア認定を取得

          インドへの医療ツーリズム記事

          前回は韓国への医療ツーリズムについて紹介したが、今回はインドへの医療ツーリズム記事について紹介したいと思う。 Number of medical tourists in India to exceed pre-pandemic levels in CY24 https://www.business-standard.com/industry/news/number-of-medical-tourists-in-india-to-exceed-pre-pandemic-le

          インドへの医療ツーリズム記事

          韓国における美容ツーリズムの成長について

          医療ツーリズムという言葉は日本では未だ馴染みが薄い人が多いが、例として“韓国に美容治療を受けに行くのも医療ツーリズムの一環です”というと理解してもらえることが多い。それほとまでに韓国への美容ツーリズムは日本で一般的になってきた。   その韓国の保健福祉部は4月29日、昨年に韓国を訪れた外国人患者数が60万6000人を記録し、22年(24万8000人)と比べて2.4倍に増加したと発表した。これは医療観光が本格的に始まった2009年以降最大で、コロナ禍直前の2019年の水準を上回

          韓国における美容ツーリズムの成長について

          大企業にいたからこそ今起業して活きていること・苦しいこと

          政府がスタートアップのための5カ年計画を策定したように、今はスタートアップがイノベーションを起こせるようにありとあらゆるサポートが充実している時期なのだろうと思う。スタートアップ起業というのは、アイディアがあればもはや誰でも会社を登記するだけでできるけれども、それでも、若者の方が新たなスタートアップを創出する期待を受けているように思う。 自分のようにサラリーマンとして10年以上勤務してから30代後半で起業するケースは若者が起業する場合と比較してどうなのだろうと考えることがよく

          大企業にいたからこそ今起業して活きていること・苦しいこと

          起業して受けた洗礼

          起業して活動する中で、自分がいかに弱い立場で、かつビジネスというものを甘く見ていて、大企業に過去守られていたかを実感する出来事があった。   自分の会社は医療ツーリズム推進の本業に加えて、過去の製薬企業での経験を活かしてヘルスケア関連のコンサルティングもしている。先日、コンサルティングとして貢献できそうな会社Aと面談する機会があった。事前に課題感をヒアリングし、それに対してのソリューションの方向性を提案し、自分がその課題解決に伴走するということでコンサルとしての費用感も出した

          起業して受けた洗礼