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私が本田を許さない訳…


彌生です…


こちらの「彌生の人生…①」に書いた、母の愛人の本田、父の運転手の分際で母と不倫をして、くっついたり離れたりを繰り返し…


私は何度も母に「別れるって言ったじゃない?」と言うと


「お前が悪いからだ!!!!お前が頼り無いから、私は本田に頼るしかないんだ!!!!」と怒鳴られ、何故か何でも「私のせい」にする母…



夫の事業が失敗して、何もかも無くなった私たち一家に見切りをつけて母は遂に本田と「正式」な夫婦になった様です。


それから、私たち夫婦が持ち直すまでの苦労はここには書かないでおきます、私はあまり「苦労自慢」は好きではありません…



東京郊外の街で私たち一家はなんとか平和に暮らしていました…そんなある日…



母から電話がありました…いやな予感しかしない…



「はい?もしもし」「久しぶりじゃないの、なんで連絡くれないのよ」「ハガキに新しい住所や電話番号書いて送ったのに、そっちが何も言って来なかっただけでしょ?」



母は「久しぶりだから、こっちに遊びに来ない?」「嫌だよあんなド田舎、私、埼玉って大嫌いよ」そう言いました。昔「武州長瀬」に住んでいた嫌な思い出が蘇ります。本当にあんな所によく住むよと思っていました「今度は越生だし、ちょっと遊びに来なさいよ」と言うので、嫌々2時間も電車に揺られて越生に行きました…



本田は畑が趣味で、畑から泥まみれになって帰って来ました、本当に相変わらず醜くて気持ち悪くてゾッとしました。そして無言で食事をして、遠いから一泊だけにして
その家に泊まったその夜…



てめぇ〜〜きさま〜〜と母の絶唱が2階から聞こえて来て、全く!!!!今度はなんなんだよ💢と思い、2階に行くと母が本田をはたきで叩き殴りつけて「おかあさん!!!!辞めて!!!!」と本田が情け無い叫び声で喚いていて、私は心の底から母の家に来た事を後悔しました…



「どうしたの?」「彌生!!!!コイツは酷い男なんだ💢借金まみれで、私から50万も借りているのに返さないし、また今晩も10万貸してくれと言うんだよ」



相変わらずな2人だなぁと思い「本田さん、あなた、そのお金何に使ったの?」「彌生!!!お前のお母さんが贅沢で肉は和牛しか食べないし、うなぎは国産しか食べないし
生活に困って借りたんだ!!!!」「嘘いうんじゃない!この野郎!!!競馬だなんだと賭け事に使ったくせに💢」



「まぁ、まぁ、とにかく本田さん、その50万、一度で返せないだろうから、月々幾らづつ返すか決めましょうよ」「彌生!!!明日10万返さないと俺は殺される!!!先ず10万貸してくれ!!!!」



嫌です!!!!冗談じゃない!!!!勝手に死んでください!!!!





これが本田が書いた借用書です、平成30年ですから2018年…今から6年前…母は86歳、本田は85歳のザ老人夫婦ですね、本名は情けで消してあげてますよ…



なにが年金から月々1万返しますですよ、一円も戻って来ていませんが?



「彌生!!!!コイツは私の銀行の預貯金の残高をわざわざ銀行に聞きに行ってるんだよ!!!!許せない!!!」「はぁ?いくら夫婦でもそんな個人情報を教えるものなの?」「それが教えたんだよ!!!!あんな女行員!支店長に言って飛ばしてやったわよ!!!!」



「…お母さん、もうこんなど田舎の銀行に預貯金を預けるの辞めたら?そんな個人情報を教えるなんて常識では考えられないわよ、東京の銀行に変えたら?」私は翌日、母を連れてその銀行に行き、そんな個人情報を教える銀行は信用出来ないので、貸金庫を解約して、中身は全部バッグ👜に入れて私の地元の銀行に行きましたが、流石に三菱UFJ銀行は相手にしてくれず、近くの○○○○信託銀行に行き貸金庫を借りる事に成功しました…



支店長さんが出て来て「失礼ですが、中身を点検しても宜しいでしょうか?と言われて「どうぞ」と言ったので、彼は詳しく書類などを点検していたら、「…お母さん」「はい?」「失礼ですが、この中身を知っていますか?」「何の事でしょうか?」



この遺言書にはお母さんが亡くなったら、全ての財産、つまり家屋敷、土地、預貯金、宝飾品などを全て、夫の本田に譲ると書いてありますが、本当ですか?



母はビックリして、叫び…

 


「私がそんな事をする訳ないじゃないですか!!!!何かの間違いですよ!!!!」



「でもこれは交渉役場で作成した正式な遺言書ですよ?本当に覚えていないんですか?」



「そういえば、何処かへ連れて行かれて判子を押した様な気がする…((((;゚Д゚)))))))」母は叫び「どうしたら良いんでしょうか?」「あまりプライベートな発言はしたく無いですが離婚して籍を抜くしか無いですね、お母さんにまで借金が及びますよ…」



「あと、土地はご夫婦2人の名義ですが、事情を伺う限り、早く名義はお母さんに移した方がいいですね、土地を担保に借金なんかされたら、お母さんは家を失いますよ…」



なんですって!!!!!((((;゚Д゚)))))))



そんな訳で持っている現金はなるべく「保険」にして貸金庫を借りて様々な書類を預けて、母は…



「今度こそ本田と別れる!!!!」そう言い切り、埼玉に帰って行ったのでが…



しかし、あの腐れ縁のジジイと別れられるのかね?私を巻き込むのは辞めて欲しいわ、然も正式な「遺言書」まで作成していた本田の狡猾さにゾッとしました、本当になんて男なんだろう、母の財産は父から貰った「慰謝料」が殆どです。それを独り占めしようなんて、見かけも心も醜い気持ち悪い老人です…

 

数日後に母から電話があり「どうなったの?」と言ったら


「彌生!!!!大変だ!!!別れ話ししていたら、本田が倒れた!!!!心筋梗塞で埼玉医大に入院している!!!!」



全く💢なんて事なの?またまた私は母に「奉仕」するのか?銀行変えてあげたりなんだりとやってあげたら、今度は本田がぶっ倒れただと?そのまま逝けば良いのに…



仕方ないから、またまた私は片道2時間の埼玉まで行き、母から事情を聞いてたら、なんでも別れ話していたら本田が急に胸を押さえてぶっ倒れたそうで「で?これからどうするの?」「だから離婚するんだよ💢」「ところで、お母さん、本当に公証役場に行った記憶は無いの?」「なんか、車に一緒に乗っていたら、あっ!あそこに行こうと急に車を停めて何処かの事務所みたいな所に行った記憶はある」「要するに、本田は計画的に交渉役場と話しをつけていた訳だね」「じゃあ、先ず離婚なら離婚届を貰いに行こう」と役所に行き、全ての書類を貰い、母の書く欄に母に記入して貰い…



「彌生…」「何よ💢」「アンタが書いてよ」「それくらい自分で書いてよ💢自分の離婚届でしょ💢」全く💢私が小学校の時から何か書くのも全部私にやらせて
「私は字を書くのが苦手だから」とか離婚届くらい自分でやれよ💢なんですよ、なんでもおんぶに抱っこだから…



そして、埼玉医大に入院している本田の元へ行き「離婚届」にサイン✍️をして貰い、ふと、本田が「何でそんなに離婚を急ぐんだ?」と質問したから「だって本田さん、あなたが借金だなんだをするから母を守る為じゃないですか?」そうキッパリと言ってやったら…



本田はとにかくカネが無いから、入院費も払えないし、不安だから一刻も早く退院したいと叫びだし…母は母で「バチが当たったんだよ!!!この野郎!!!!」そう言って本田に殴り掛かり、私は速やかに「離婚届」をバッグに入れて、病室から出ました、本当にこの2人には付き合っていられないんです…



やがて、ドクターやナースや患者さん達が騒ぎを聞き付けて集まって来て…


静かにしてください💢ここは病院なんで、皆さん安静にしているんですよ、安静に出来ないじゃないですか、本田さん、あなたは心筋梗塞の上に糖尿病が発見されました、毎日インシュリンを打たないと駄目なんですよ💦



心筋梗塞に糖尿病併発?ザマアミロと心から思いました…
しかし、多少は気の毒でもあったから、私は母に「入院費くらい払ってあげたら?」と言うと「絶対に嫌だ💢」と言うから仕方なく母を説得して入院費は母が払う約束でその場を後にして、速やかに役所に行き「離婚届」を出して受理されました、本当にスッキリしました、後は土地の名義の書き換えです、私が近場の「司法書士」の事務所をググって調べていると…



「彌生、隣の奥さんが変な手紙を寄越したんだよ」ホレと言って手紙を投げるから…呼んだら…



「これ以上私に近寄らないでください、付き纏わないでください」と書いてあり、?何の事なんだろうと思い、とりあえず丁度開いてない菓子折りがあったから母と隣りの家に訪ねていったら



中からなかなか小綺麗な60代くらいのオバさんが出て来て
「あの、私はこちらの母の娘で本田とは全く血の繋がっていないのですが、本田は奥様に何かしましたか?」と菓子折りを渡しながら聞いたら…奥さんは涙ぐみ…

 

「実はずっと本田にセクハラをされていて困っているんです」と訴えて、最初私は信じられなかったんですよ、本田は85歳の老人ですよ?セクハラなんかするんですかね?



しかし、内容を聞いて鳥肌が立ちましたね…奥さんが買い物に行こうと玄関から出たら無理矢理キスされて、裏庭の畑を弄っていると本田が庭つたいに入って来て無理矢理キスをしようとするし、町内会の会合に出たら帰りに本田が寄って来て、無理矢理本田の車に乗せられて、近所の温泉の駐車場に連れ込まれて必死に逃げたんだそうで、息子に相談して、本田の家との境目のブロックを高くしたと言うではありませんか、観たら本当に塀が高くなっている😱



しかし、私は冷静にメモ📝を取り、内容を確認してもらい
ちゃんと判子までついて貰いました、これは後の裁判でかなり有利になりました…



母に「誤りなさいよ」と頭を下げながら言ったら「なんで?」ですから、このオンナには反省とか謝罪とかがそもそも頭に無いんでしょう…



そして、家に帰り、本田の借用書とそれを書いてある動画、私は本田が借用書を書いていたり離婚届を書いている所を一部始終、撮影、ビデオに撮ってあります、これが本当に良かったので、やはり、これはヤバい案件だと思ったら、録音、ビデオは絶対に残した方が良いですね…



翌日は近所に「司法書士事務所」があったから、詳しく内容を話して名義を母に変更したいとお願いしたら、快く引き受けてくださり、2日後に母と司法書士と私と3人でいきなり病院へ行く事にしました…

 

夜は私が食事を作り母と2人で食べていたら母は初めて



「ヘェ〜〜アンタって使えるんだね〜〜知らなかった、産んで良かったわ〜〜」と私の人生初のお褒めのお言葉…子供→役に立つ、これしか考えないんですね、このオンナ、本当に私は我ながら「お人好し」だわ…アホみたいだわ…



2日後、母と私と司法書士が病院へ行ったら本田は病室にいなくて、ナースが「談話室」にいますよ、と言うので行ってみたら、老婆とその子供夫婦らしき人がいて、私たちをみると「あっ!🤯」と叫び逃げる様に出て行こうとするから手で遮り「始めまして、洋子の娘の彌生です」そう挨拶したら手を祓われ、本田に向い…



「いいっ?変なハンコなんか押すんじゃないわよ!わかった?」ですからね、頭に来たから「母は本田さんの入院費も払うと言ってるんですよ!それともあなたが払いますか?」と言ったら駆け出して逃げていきました…




そして、病室に戻り「こちら司法書士の○○先生です、土地の名義変更の書類を作成してくれました、本田さん、サインと判子をお願いします」と言ったら…

 

嫌だ〜〜〜〜〜〜と急に叫びだし、母はまたまたキレて本田を殴る蹴るなんですよ、そして、またまたドクターやナースや患者さんたちがやって来て「静かにしてください💢」の繰り返しです、この本能のままに生きている、86歳と85歳のカップルってなんなんでしょうか?

 


やがて司法書士の先生はスッと病室から出て行き「すみません、わざわざいらしてくださったのに」と謝罪したら「お嬢さん…」「はい?」「これは、早く遺言書を書き換えないと危険ですよ、それもこの近所じゃダメです、遠い所の交渉役場でやった方が良いです」と仰いました…

 

全く、手が掛かるババアです、冷たい娘と思われると思いますが、私は幼少期から「地獄」ばかり見せられているんです、それに本田も加わり私のメンタルは一度崩壊しているんですよ、そこまで私の心は美しくありません…


家に帰って本田の部屋を点検したら、変な競馬雑誌が出て来て「これであなたは億万長者」とか書いてあり、そんなのあり得ないですよね、呆れましたね、母はその雑誌をビリビリに引き裂き、捨てましたね、後はいろいろなカードローン会社からの請求書の山ですよ、こんな金額返していたら、そりゃあ母に返すお金は無いですよね…



仕方ないので母を私の自宅に連れて行きました、そして母がこの埼玉の家に帰る事は二度とありませんでした…



とにかく、私の地元の交渉役場で遺言書を書き換えないといけないので、私の自宅に母を連れて行ったら、夫も娘も顔を顰めているので「これこれこうだから、暫くおばあちゃんを預かるわ」と説明しました…



夫や娘は渋々と承知しました…

 

しかし、これが、地獄の始まりとは考えてもいませんでした…



先ず、母はいきなり「UNIQLOに行きたい」と言い出し、いきなりガバガバ買い込みます…




見てください、このゴミ部屋、母は綺麗好きだったのですが、買うわ買うわビックリしました…また買い物をし終わり、駅のホームを一緒に歩いていると、ふと、後ろを観ると母がいないんですよ😱



慌てて、母のスマホ📱に電話するんですが、母はスマホは持っていますが、スマホの電話が鳴ったらどうやって出れば良いのかすらわからず、何回教えても出来ないんです、ガラケーもメールも打てないのに、何故スマホにしたか?私の息子のナオとLINE電話をしたかったからです…



やがて、誰かの声で私のスマホが鳴り「はい?もしもし?」「あの、このおばあちゃんのスマホが鳴り続けているのに出ないから勝手にでました、すみません」「とんでもないです…母はどこにもいますか?」「今、駅員の所にいます」そう言うので、飛んで迎えに行きましたが…



「遅いじゃないの💢何やってんのよ💢」「いや、後ろを観たらお母さんがいないじゃない?こっちがビックリしたわよ」「アンタがいきなりいなくなるからでしょ💢」とまぁ、相変わらず「人のせい」にするのが得意な様で呆れました…



また、交渉役場に行って「遺言書の書き換え」を依頼してやっと安心して帰りに駅のホームを歩いていると、またまた振り返ったら母がいない…手を繋げば良いんですが、母は私と手を繋ぐのを極端に嫌がり「アンタの後ろを歩いている方が楽」と言うから、私の後ろを歩かせていたら、いなくなる…



慌てて駅員の部屋に駆け込み「すみません💦母がいなくなりました!!!!探してください」と言うと…



「自分で探してください」というんですよね「ハァ?駅のホームは9個もあるんですよ?それを私がひとつひとつ探すんですか?そのモニターで探してくださいよ」そう言うと「これは人を探す為の物じゃないです」ですから…本当に腹が立ちました💢



一人でで暑い中、9個のホームを隈なく探しましたが、やはりいません、私は交番に行き「これこれこうで、母がいないので探してください💦」と言いました、母は全国指名手配になりました…




これがその時の写真です…



家に帰り、事の顛末を娘と夫に告げると、ビックリして、「おばあちゃん何処にいるんだろう」「さぁね〜〜」もう私は疲れ果てていました…



別にあんなババア見つからなくても良いわよ、人を利用するだけして、毎年、行方不明になる老人て多いんでしょ?




思わず本音がでました…悪い娘ですが、とにかく私は疲れ切っていました….

 

暫くのんびりとコーヒーなんかを飲んでいたら、娘も…「おばあちゃんなんか見つからなくても良いわ、オカンに賛成だわ」と言いました…



そして夜中に私のスマホ📱が鳴り「はい?もしもし?」「すみません、○○のコンビニの者ですが、ずっとコンビニをウロウロしているおばあちゃんがいて、聞いてみたらスマホも使えない、何処に帰ればわからないって言うから
失礼ですがスマホを観たらこの電話番号があって電話しているんですが…」「…場所はどこですか?」「○○です」



「ハァ〜〜?そんな遠くにいるんですか?」もう呆れて物も言えません、そして、もしかしたら母はボケているのか?と思い始めました…


 

もう夜中ですから、娘と一緒にタクシーに乗り、そのコンビニまで迎えに行きました、すると、従業員の部屋にポツンと座っていて…



「遅かったじゃないの💢何やってんのよ💢」と「ありがとう」すら言えずひたすら罵倒する母、娘も店員も呆れ果て、こっちもクタクタですよ、私とはぐれてから、デパートへ行きいろいろ買い物をして、娘にはワンピースを買ってあり、娘は無言😑で受け取りました…



私は確信しました「母はボケている!!!!」



翌日、母を連れて大学病院へ行き…またまた問診票は私が書きました、書くのは→私と小学生の頃から決まっいます



そして診察室に行き、ドクターが母にいろいろと質問します「今日は何月何日ですか?」「知りません」「じゃあ、100から7を引いて行ってください」「…わかりません」これ、私も途中から分からなかったです
この検査は「100から5を引いて行く」で良くないですか?「さぁ、このお盆に乗っている物をビックリと
観てください」そう言ってから上に布を被せます、「さぁ、何が乗っていたでしょう?」「わかりません」ですから、こりゃあ素人の私でもボケているのが分かるわ、困ったもんだ…



そして、脳🧠のMRIを取り、なんとか検査は終了でした、暫くしてドクターの所に戻ると…



「アルツハイマーですね、進行しています、これは治る病気では無いので、進行を遅らせる薬を処方します、後は市役所に行き相談してください」と言われました…全く、好き勝手に生きて最後はボケて私の世話になるとは幸せな人生だよ….私は怒り💢しかかんじませんでした….



こんな時に兄妹がいたら、愚痴の一つも言えたのに、全くせっかく出来た赤ちゃんは皆んな堕すし、とんでもないオンナだわ、そう思いました…



その脚で市役所に行きケアマネージャーさんを紹介して貰い、ディサービスに行くと、感じの良い白髪のオジさんが
出てきて「大変でしたね、ディサービスをご利用しますか?」「食事は昼に手作りの物を出して、お風呂も週に2回は入れます、後は運動とかレクリエーションとかいろいろ出来ますよ」と優しく接してくれて、本当に助かりました。要介護認定3にならないと「特養」の老人ホームには入れないそうて、この時の母の認定は「要介護2」でした



とにかく、午前中だけでも母はいないので、私は久しぶりにグッスリと昼寝が出来ました…



しかし、ある夜、母が本田に電話して「借金を返せ」「家の名義を私にしろ」と大喧嘩になり…私が電話を代わり「本田さん冷静に話しませんか?」「あの家の頭金600万は全部母が払ったんですよね?名義を書き換えてください」そう言ったら…



「彌生!!!!テメェは洋子が産んだ子じゃないんだ!!!!実の母親は北海道にいるんだ!!!調べてもらえ!!!!」と怒鳴られて…



私は母の実の子じゃないだと?そうなのか?だから母親に愛されなかったのか?そう思い…



リビングに夫と息子さんがいるから行って「ねぇ、本田が私はお母さんの産んだ子じゃないって言ってるんだが」と言ったら娘は号泣して、夫は…


知ってたよ😱と言うではありませんか、なんでも、夫と私の結納の日に私が台所で茶碗を洗っていたら、夫の両親に「あの子は私が産んだ子じゃないんです」と言ったそうで、両親はビックリしたんだとか、そりゃビックリもするわな…私だって今ビックリしているもの…



母に「お母さん、本田の言う事は本当なの?」そう質問したら…


「…あれは吹雪の凄い夜に、お父さんがお包みに包まれたお前を抱っこして連れて来て…私とおばあちゃん(祖母)はビックリして、浴衣を解いておむつや産着を作ってきせたんだよ、暫くすると、お前がニッコリ笑う様になり、なんだか情が湧いて育てたのさ」そう言うではありませんか…娘はまたまた号泣…



これは、やはりDNA検査をしなくてはと私は思い、ググって2箇所でDNA検査をする事にしました、私はショックどころか「このオンナの血は引いていないのか?万歳🙌」の気持ちだったんですよね…



やがて「検査キット」が送られて来て、付属の綿棒で口の中の粘膜を付けて試験管に入れて送られて来ました…



母は「何それ♪」と全くわかりません「お母さん、ちょっとだけ、アーンして」と言うと素直にアーンします…私は綿棒で母の口の中の粘膜を取り、ついでに自分の粘膜も取り、2箇所に送りました…



暫くしてから、DNAの検査結果が送られてきて封を開けたら99.9999%「実の親子」と書いてありました、娘も「なんなの?これは一体」と驚き、私はガッカリしました…



そして、母に「何で実の娘なのに嘘をつくのよ?そうまでして本田を引き留めたかった?名古屋のご両親にも嘘をついて、何故なの?」と問い詰めたら…



いきなり私を杖で殴り付けて、私の顔も引っ掻いて私は傷だらけになり、肩は8針縫う大怪我になりました…




もう、満身創痍でした…



ケアマネージャーさんが私の姿を観てビックリして、市に掛け合い、さらに優秀なケアマネージャーさんを連れて来てくれて、やはり彼も私を見てビックリしていましたね、そして3人で市役所の福祉課に行ったら、担当の女性も私の姿にビックリして「確かにお母さんは要介護2ですが、これは酷い、精神病院へ入れましょうか?」と言われ「お任せします」と言ったらパソコン💻でいろいろ調べてくれて、「あっ!!!丁度○○苑という特養の個室が空いています、ここに
入れましょう!!!!」と言ってくれて、本当に涙が出ました、皆さん親を「特養」に入れたくても、順番待ちでなかなか入れないんですよね、私の場合は「特例」になりました…本当にありがたいです…😭



やがて、ある朝、ケアマネジャーさんが車でやって来て「洋子ちゃん一緒に行こうか?」と言うと、母は布団を被り…


絶対に嫌!!!!と叫ぶんですが、ケアマネジャーさんは慣れているのか「凄く綺麗で良い所なんだよ♪僕も付き添うから一緒にドライブがてら行こう♪嫌なら帰って来れば良いじゃない?」そう言って説き伏せて…車に乗せて、私も同乗してホームに向いました…


しかし、特養のホームを観て、私は良い意味で驚きました


特養ホームって暗くて薄汚いイメージがあったんですが、そこは玄関のホールも天井が高くシャンデリアが煌めき、母の部屋に行ったら、広い個室で窓から中庭も見えて本当にホテルみたいでした、母は一目で気に入り「私、ここで暮らすわ♪」と言い出し、ケアマネージャーさんも「洋子ちゃん良いだろう?」と後押ししてくれて、母の入所が決定しました…



ケアマネージャーさんは私に「たとえ億を払って豪華なホームに入所しても、僕は必ずトイレを点検します、トイレの汚いホームはダメですよ」と仰り、「その通りですよね、ここはトイレもピカピカで私も歳を取ったら入りたいと思う場所ですよ、良かった…」そう心からお礼を言いました。


そして私の場合はあくまで「特例」だからあまり母に頻繁に会いに来てはいけない事、愛情表現はしない事などを教えてくださいました…


そして母はこのホームから出る事は二度とありませんでした…



②に続きます



#創作大賞2024

#エッセイ部門

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