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ヨーグルトの本 出版に寄せて

カップヨーグルト研究会 向井智香さんの「ヨーグルトの本」が2022年3月28日に、出版されました。
その2日前の3月26日、向井さんが大きくブレイクするきっかけとなった小美玉市にて、向井さんとゆかりある方たちが出版記念のお祝いを催され、ご縁あって私も参加させていただきました。

ヨーグルトの本


ご存じのない方のために説明いたしますと、カップヨーグルト研究会とは、研究会という名前ですが、会の在籍者は向井智香さんお一人。世にあるヨーグルトをことごとく食され、食レポのみならず、乳業メーカー様、酪農家様の歴史や、そのヨーグルトについてのうんちくまでも、愛情をこめてブログに投稿されているアカウント名です。当初趣味で始められたとのことですが、今やレポートした商品は2000種類をとうに超え、リピした商品も合わせればいったい今までの人生、何個のヨーグルトを召し上がったのか・・。
是非、食べたヨーグルトの総量は甲子園球場○倍分とか、食べたカップ積んだらスカイツリーの高さだとか、そういうわかりやすい例えを公表いただきたいと思います。(笑)

カップヨーグルト研究会としては、ブログだけでなく、Twitter、Facebook、Instagram、そしてイベント情報やご当地ヨーグルトメーカーのまとめサイト:ヨグ報など多数のサイトにおいて発信されています。最近ではTVやウェブメディア、新聞や情報誌などにも引っ張りだこで、そしてついに、ご当地ヨーグルトを含め幅広くヨーグルトをご紹介する本を、株式会社MdN様より刊行されました。

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ヨーグルトについての本を出版されると聞いた時には、今までの投稿をビジュアル的にまとめた、カタログ要素の写真集的なものをイメージしておりました。ごめんなさい。大きな間違いでした。

実際手に取ってみたら、これは新たに焼き直し、もっと細かく新しく調べ直し、乳業界の方以外にもわかりやすい言葉でまとめられた、いわば「ヨーグルトの辞典」。膨大な文字の量、写真の多さ、なんでそんなことまで知ってるの?という知識の凄さ。

これを、第3回ヨーグルトサミットin岩手の実行委員として連日のインスタライブ、サイトの構築、他の実行委員さんとのミーティングをしながら書き上げていたとは驚きです。向井さんはもともと大学で講師もされ、ウェブデザイナーでもあり、多才な才能をお持ちです。に、しても全国の酪農家様、乳業メーカー様を訪問しながらの多忙な中で、大変だっただろうと改めて驚き、感心いたしました。

向井さんとの出会い

いろいろなところで向井さんと交流している、年も一回り以上違う、乳業メーカーでもない、わたくし西尾は、向井さんといったいどういう関係?と思われている方もいらっしゃると思いますが、そもそも向井さんとの出会いは、第一回ヨーグルトサミットin小美玉。規模の大きさ、完成度の高さで今や伝説となった、全国のご当地ヨーグルトメーカーが初めて一堂に会した、茨城県小美玉市でのサミットにおいて、セミナーの講師として当時まだダイヤの原石であった「向井智香」を見つけてこられたのが、小美玉ふるさと食品公社の木村工場長。
山口百恵を見つけてきた酒井正利プロデューサーを彷彿させます。って古すぎて、わかる人いるのかな・・(笑)
サミットには、弊社の多くのお客様が出店されていたので、部署全員で早朝に大阪から車で出発し、応援にかけつけました。午後に会場に着いた時には既に商品はすべて売り切れ。参加したかった向井さんのセミナーも終了し、せめて紹介してっ!!と木村工場長に頼み込んだのでした。

「あぁ。いいよ~」という軽い返事だったと記憶しています。現れたのは、小柄な女の子(笑)。話すと、あら、ご出身はうちのお近く。急に親近感!これが向井さんとの最初の出会いでした。

向井さんから頂いたご縁

そこから、数々のご縁を向井さんから頂きました。私自身の夢だとか展望だとかそんなことを話したりした関係で、彼女のお知り合いの株式会社ima(あいま)様とお話する機会をいただきました。これが最初にいただいたご縁。代表取締役CEOの三浦亜美様は、「世界の”セルフメイドウーマン”100人」の一人として、雑誌ForbesJAPANに掲載された方。今まで経験したことのない「全方位パソコン文字起こし面談」(という、初の体験)で、何を話したのかも覚えていないくらい緊張しました。その時に、自分の考えの浅さ・甘さを痛烈に思い知ったのです。そして三浦亜美様の経歴の凄さに圧倒され、大阪に帰ってから友達に、凄い人と会ってきた!と興奮してしゃべりまくったのを思い出します。

次にご縁いただいたのは、一緒に行きませんか?と小美玉市で牧場を営んでおられる保田牧場の保田様への訪問に誘っていただきました。たしか小美玉「空の駅そらら」の5周年のお祝いイベントの時だったと思います。仕事で牧場に行くことはあっても事務所での面談のため、実際に大きな牧場を見学するのは初めてでした。そこで搾りたての牛乳をいただいたり、子牛にミルクを上げたりという初の体験。向井さんが誘ってくれなかったらこんな経験は今後もなかったでしょう。
同時期に、小美玉市役所の当時シティプロモーション活動の中心であった、中本氏とも出会います。彼が小美玉サミット成功のキーマンであり、その後の第二回、第三回のサミットでもご尽力いただいていたのは周知のとおり。
その中本さんとも向井さんのおかげでお知り合いになれたのでした。

コロナでZOOM飲み会が流行り出した頃、向井さんを囲んでダラダラ飲み会を企画しました。当時はまだズームって何?めんどくさい、という雰囲気の中、戸惑いながらも乳業メーカーさんが多数ご参加いただき、ざっくばらんにお話できたのも向井さんの交流の広さのおかげです。今思うと参加いただいたご担当者様の仕事ではなく、個人的な参加、ありがたかったです。

向井さんにご縁がえし

当時、なかなかご当地ヨーグルトが認知されないということで、仕事としてだと、いろいろ制約もありややこしいので、趣味の一環としてHPを作って紹介できたらな、と考えていました。簡単に作れるホームページ!とかいう本やアプリを探しながらも、ど素人の私はなかなか第一歩を踏み込めずにいました。向井さんがご当地ヨーグルトのイベントのサイトを作るということを聞き、そんな自分の想いを話しました。その時に、誰でもホームページを作ったらみんなが見てくれるわけじゃない、みんな簡単に思っているけどそんなものじゃない、と助言されました。そらそうですよね。ど素人が作ってなんぼのもんじゃい、です。

向井さんが作ったご当地ヨーグルトのイベントサイト、ヨグ報には、全国のご当地ヨーグルトメーカー様がわかりやすくまとめられています。一般の人がわざわざ各メーカーを探さなくてもすぐにぽちっとできて、しかもそこから簡単に楽天やアマゾン、各オンラインショップへアクセスできる。流石プロです。私が趣味で・・と考えていたものであれば、きっとまだ出来上がっていないでしょうし、誰もみてくれてない自己満足だったでしょう。

今までになかったご当地ヨーグルトが主役のサイトを作ってくださった。素晴らしい、画期的なことです!では、私が出来ることは・・。
各メーカー様にこのサイトに登録してもらうこと。これは私に出来ます。
いえ、私なら出来ます!

お客様とのつながり

弊社には「マルゴ会」という会があります。弊社の先代社長からのご縁で全国のヨーグルトメーカー様と年に一度勉強会を兼ねて交流会を開催します。コロナ禍でもう数年開催できておりませんが、社長様、幹部、製造担当者様が交流するという会を何年も続けてきました。ご当地ヨーグルトメーカー様同士はライバルでもありますが、悩みを相談しあえる仲間でもあります。ホストである弊社は毎年その皆様とお会いする機会がありましたので、信頼も得ておりました。知らないサイトに登録というと、少しハードルが高いですが、弊社の紹介であれば安心していただけたと思います。

以前から向井さんと交流がある会社様もたくさんいらっしゃいますが、こちらからご案内したあとに、ご登録いただいた会社様もあったと思います。少しは向井さんにご恩返し、ご縁返し、ができたのでは、と思っております。

これから

ご当地ヨーグルトという言葉が一般の方にある程度認知されたのは、ここ数年ではないでしょうか。それは紛れもなく向井さんのSNSの拡散のおかげです。またサミットなどでご当地ヨーグルトメーカーの若い世代の方々が今まで交流がなかった、いわば地域のライバル会社と一緒に、ヨーグルトの魅力を発信してこられたからなのは、間違いありません。
向井さんとメーカー様、両社がお互いウィンウィンの関係で積み上げてきたものの重さ。今回出版された「ヨーグルトの本」が単なる広告ではなく、愛情があふれているのはその交流、関係性が集約されているからではないでしょうか。

初めにも書きましたが、今までにない、多分世界で唯一といってもいい本。
ジャンルとしてはどこに置かれるのでしょうか。
「ヨーグルトの本」をみて、ヨグ報でお取り寄せ、そして現地へでかけて観光。そんな楽しみ方もまた新しい娯楽、新しい旅行の仕方、自分へのご褒美になるのでは、とワクワクしています。

向井さん、このたびは出版おめでとうございます。
益々のご活躍を楽しみにしています。

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