食器の枚数の謎、4枚5枚6枚
こんばんは!チーママやよいです。
いかがお過ごしですか?皆様、ビールはお好きですか?今までどちらかと言うとクラフトビールが少し苦手だったのですが、最近、美味しいクラフトビールに出会い、今絶賛クラフトビールにはまり中なチーママやよいです。
東京の書道教室 書道のはな*みち 主宰 スパルタ書道家 高宮華子先生の双子の姉、はな子ママのラジオ番組「はな子ママのお部屋」を聞いて、学んだこと、気づいたこと、感じたことなどを愛弟子兼チーママやよいの独自の視点も加えて書き連ねていきます。はな子ママのお部屋のnote支店としてもご活用ください。
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今日も昨日に引き続き食器のお話です。
昔の結婚式の引き出物。
前は重い方がいいということで食器のセットを贈ることも多かった様です。
このお皿のセット、
西洋のお皿のセットは6枚。
日本の食器は5枚。
なぜこの枚数に違いがあるかご存知でしょうか?
私も少し不思議に思ったことがありました!
はな子ママが教えてくれました!
何となくの習慣で残ってることもありますが、
西洋のお皿は6枚セット。これは、
海外では夫婦単位で動くことが多く、パーティーなどでも必ず夫婦やパートナー同伴、男女で参加することが多いので、2の倍数に。
4はあまりいい数字として思われていないので6枚になりました。
次に日本の場合ですが、
日本には天照大御神やスサノオノミコトが登場する古事記という書物があるのですが、その中で天の川を挟んで幻想的で美しい話をするという神話があります。
その時に天照大御神の髪飾りから5人の男性の神様がでてきたことから、
5枚になったという説も。
また、他には、5人家族というのが恵まれた家族の人数と考えられて5枚になったという話もあります。5人家族というのは夫婦2人と子どもが3人。人類の発展を願って、子どもは1人より2人、2人より3人の方が人口が増えていくからと。家族として繁栄すると思われていたのが5人でした。
さらに、誰に何枚渡すかという説もあります。
日本にはおもてなしの文化があります。普段、身内だけで食事をするときは普段のお皿を使い、お客様をお迎えする時はお揃いのお皿を使う。自分たち用に2枚、お客様用に2枚、予備に1枚で5枚セットに。
日本では割れる数字を良しとしない文化もありますよね。偶数よりは奇数が好まれる風習もあります。
日本に関しては諸説あります。本当のところはよくわかっていないのですが、5がすごく大事な数字として扱われていたことがわかります。
次に中国ですが、
中国は4枚で1セット。
中国でも偶数よりも奇数がいいという文化があるのですが、4という数字は特別な数字。
これは、四天王、つまり東西南北、四方を司る四神につながる数字として4が好まれて使われているようです。
このように、国によって好まれる数字が違うことがわかりました。
日本は5という奇数の数字が好まれていますが、
これは左右対称にはならない数字。
テーブルセッティングをしても流動的な感じになります。
偶数だと左右対称に置いていきます。
これが奇数になると、割り切れないので、アシンメトリー、左右非対称になり、レイアウトに動きができ、流動的になって少し崩れた感じに。
これが、和食の侘び寂びの文化につながります。
書においてもそうです。
東洋美というのは、
違うものを調和させる
決して左右対称ではありません。
書道のルーツは自然界にあります。
この自然界では、山も川も同じものは一つとしてありません。
そのものを調和させる、違うものを調和させるのが
東洋の美の基準です。
これに対して西洋では左右対称、割り切れるものが美の基準。
どちらも美しいものですが、東洋と西洋の美の観点が違うのです。
文化のルーツの多くは、神様から、貴族、庶民の順におりていったもの。
音楽も書も、文字もお酒などの文化も。
東洋は不揃いなものの調和。
西洋は揃っているもののバランス。
これが美の基本。
このことを知っていると、何かに触れたとき、文化に触れたとき、初めて知る教養やマナーであっても理解が早くなります。ルーツはそこに変わりがないから。ルーツを知っていると強いのです。
ルーツを知ると学びが深まりますね。
基本が大事ということです。
何事においても応用から学ぶのではなく基本から学ぶのが大切ですね。
それでは、最後に恒例の
今日の草書コーナーです。
今日はこれを書いてみました。
友という字に見えちゃいましたが、
実はこれです!
まずは楷書で。
官
でした。
最後に行書で
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました!
おやすみなさい。