識Z-5 訳
止められない歪んだ心 立ち上がり何処へ行くのか
曖昧な感情にそっと方向性を委ねられて尋ねるのか
不安定な長い細い だがしっかりと渡された足場に
ゆっくりと添寝のような遠慮が抱きついて離れない強情
宙を徘徊する無数の塵を飲み込んで中核の果て
淀みない汗と降臨せずとも速力を推進に ゆらゆらつま先に
どうしたの どうもしないさ
分かるの 分かるってどうしようもない
頸が悲鳴を、効力を野ざらしに肺が叫んで遠くに舞い
共存の右手が黄金色に発光して見届けるまでに
雄大な白い髪が瞬時に若くて激しい視線を稜線に千した
孤独と言えど 先はメラメラとさえ頼もしく
私は捨て去った亡骸を冒涜の谷間に燃やし
漲る精神に拳を制しただけなのだから