モンテソッリー式のトイトレ⑦
サンクスギビングも終わり、アメリカはクリスマスシーズンに突入!今晩は友人に招かれた教会でのクリスマスイベントに参加をする予定です。ありがたいことに大学に所属をしていると家族を含めたイベントに事欠かなく、渡米してから本当に忙しい日々を送っています…。どのようなコミュニティがあるのか、またどのように繋がりを作っていったのかについては、後ほど別の記事にてご紹介したいと思っています。
さて、今回は出生からのトイトレについてです。前回は"Toilet Awareness"(著者:Sarah Moudry)の第8章を翻訳しました。モンテソッリー教育やトイトレの専門家ではありませんので、私なりに解釈した内容も含まれますこと、ご了承ください。
取り上げている本はこちら:
目次はこちらです:
今回は、第9章の内容をご紹介します。
9.Toileting From Birth(出生からのトイレトレーニング)
赤ちゃんが歩く前からトイトレを始めたい場合、下記の通り、いくつかコツがあります。「トイレの意識」とあわせて確認してください。(「トイレの意識」についてはこちらの記事をご参照)
赤ちゃんのサインを読む
赤ちゃんが出すサインに気づきましょう。排泄の際、赤ちゃんはその前後で泣きます。タイミングを知りたい場合には、おむつを脱がした状態で周りにおもちゃやモービルを用意し、下記を確認してみましょう:
排泄頻度はどれくらいか。
排泄前に不快な表情(しかめ面など)や泣くかどうか。
排泄後に泣くか叫ぶか。
準備よく!
赤ちゃんのサインを読む他のタイミングとしては、食事の時です。赤ちゃんはガストロコリック反射をします。ガストロコリック反射は、食事を摂ることによって胃が膨らむと、それに反応して大腸が活動を始める現象です。この反射は、食後に便意を感じることがある理由の一つです。そこで、食事中には、おむつを緩めておき、すぐにとれるようにしておきましょう。
布おむつを使う
布おむつは、排泄の際に生じる一連の感覚に子どもが慣れるのを助けます:
乾いている感覚
膀胱が圧迫されている感覚
排尿する感覚
濡れている感覚
おむつを替えた後の乾いた感覚
言葉を添える
おむつを替えるときや入浴時、また、トイレへ促す際には、子どもの身体や身体の部位について正しい名称を教えるようにしましょう。言葉と行動が結びつくのを助けます。
トイレの手話
トイレに座らせる時やおむつを替える時に、手話を使い、毎回「トイレ」という言葉を言ってください。
子どもを支えながらトイレに座らせる
通常のトイレを使う場合でも、おまるを使う場合でも、子どもが安心できるように手助けしてください。例えば、片方の手で足を支え、もう片方の手で胴体と頭を支えます。赤ちゃんはまだ座った状態で自分の体重を支えられないので、双方に合う支え方を見つけて行ってください。
ルーティンの中で定期的にトイレを使う機会を提供する
タイミングの例:
朝一番
入浴前
おむつを替える時
期待を持ち続け、事実に基づいた口調で状況に対処する
叱ったり、お祝いしたりするのは避け、常に率直な態度で接してください。そうすることで、正常で健康的な発達の一歩であることが伝わります。
忍耐強く接する
すべての子どもはそれぞれ個性があるため、新しいことを学ぶ方法も異なります。忍耐強く落ち着いて接しながら、トイトレが日常の一部となれば、子どもは喜んで従うでしょう。
いかがでしたか?
歩く前のトイトレは経験なし
歩く前からトイトレ?!と思ったかもしれませんが、基本的に考え方や実践方法は、以前にも紹介した内容(こちら)と変わりがありませんでした。ただ、正直なところ、私自身は実践した経験がないため、歩く前からのトイトレにどれくらい効果があり、どれくらい早く身に付くのかは想像ができません。
思い返せば、息子は私にとって一人目の子どもということもあり、歩けない月齢の頃には私の腕は永遠の抱っこで既に限界でした。また、「ママ」という新しい役割に慣れることに精いっぱいでした。それ故に、その頃にトイトレを始めるなんて、想像もしたことがありませんでした。既に限界だった私の腕はトイトレなんて始めたら、きっと悲鳴をあげていたことでしょう…。
ただ、ご興味のある方はチャレンジしてみてもよいかもしれません!チャレンジをした結果、成果が見られた等ありましたら、是非コメントで教えていただけますと幸いです!
さて、次回は3歳以降のトイトレについて書かれている第10章を見ていきます。言葉や感情等、あらゆる面でかなり発達する3歳以降のトイトレのコツはどのようなものでしょうか…。
【おまけ】針治療を受けたママの感情が爆発したときのこと
余談ですが、まだ息子の体がふにゃふにゃだった頃、すでに子どもを育てていた妹が腱鞘炎になったことを聞き、「絶対に腱鞘炎になりたくない!」と思っていました。そのため、手首が限界を迎えそうになった頃、針治療に行くことを決心しました。治療後、担当の女性が優しい言葉をかけてくれたのですが、その時、腕に浮かぶ無数の痕を見てショックを受けました。今まで我慢していた感情が、ボロボロと大粒の涙となってこぼれ出たことを覚えています。元々感情的な方なのですが、子どもが生まれると母親として、さらに感情的になるものです。これは生物学的にそうなってしまうものなのかもしれません。私の場合には、両親とは少し離れた場所に住んでいたので、親米ママとして本当に休みがなく、パパになり立ての夫にはママの気持ちがなかなか伝わらず、色々と抱え込んでいたからというのもありました。色々な感情が沸き起こり、その涙となって出てきたのだと思います。
特に新生児を抱えているお母さんたちは、本当に身体や精神を日々酷使している人が多いと思います。針治療は直後は痕がありましたがが、数日経つと綺麗に消えました。手首等が痛い方は我慢をせずに、安心できる専門家へ行き、治療を受けることもお勧めです。
また、パパ(やパートナー)とのコミュニケーションはしっかりしましょう!身体が変わってしまうママについて、本人でないパパは知りようがありません。伝わるように諦めずに会話をしていくことが大事です。
親米ママの負担が少しでも減りますように…。