モンテソッリー式のトイトレ⑧
「あともう少し~!」というところで、他にも書きたいことが出てきてしまい…また、プロボノ活動も始めたため「モンテソッリー式のトイトレ」についての更新が遅れております。各記事のタイトルだけでは内容がわかりにくいため、まとめ翻訳がすべて終わりましたら、これまでの記事を1つにまとめて掲載したいと考えています。是非、ご活用ください!
さて、今回は3歳以降に始めるトイトレについてです。前回は"Toilet Awareness"(著者:Sarah Moudry)の第9章を翻訳しました。モンテソッリー教育やトイトレの専門家ではありませんので、私なりに解釈した内容も含まれますこと、ご了承ください。
取り上げている本はこちら:
目次はこちらです:
今回は、第10章の内容をご紹介します。
10.Starting After Three(3歳以降で始めるトイトレ)
3歳になってから始めるトイトレには、特有のチャレンジがあります。これまでご紹介した「習慣化」と「Matter-of-fact tone(事実を伝える淡々とした口調)」は欠かせません。それに加えて、少し大きくなった子どもは以前よりも会話ができるようになっています。大切なのは、トイレに行くことが日常の一部であり、特別なことではないという認識を持つことです。つまり、トイレで成功したり失敗したりすることは、良い・悪いの問題ではなく、あくまで日常の一部として捉え、臨んでください。時間はかかりますが、褒めすぎず、理解を示しながら、忍耐強く向き合いましょう。
すべての子どもには独自の個性があり、それぞれが自分なりの方法で身体をコントロールする術を身につけていきます。これは、自立への第一歩です。トイレの使用にすぐ慣れる子どももいれば、なかなか進まない子どももいます。このプロセスは、親が代わりにやってあげることはできません。親ができるのは、学びやすい環境を整えることだけです。
以前、こちらでご紹介をしたToilet Awareness(トイレの意識)に下記を加えてみてください:
子どもが何を経験しているのかを理解する
一歩引いて、子どもの生活がどのように変化しているかを想像することが大切です。ここ3年間ほど、いつどこでトイレをしても親が片付けてくれるのが当たり前でした。しかし今、「トイレですること」というルールに変えようとしています。この変化への適応には時間が必要です。
また、子どもが「トイレに行く必要がある」という身体のサインを感じ取り、それを適切なタイミングで行動に移すことを理解するのにも時間がかかります。忍耐強く見守りましょう。
期待を持ち続け、冷静で淡々とした態度で接する
排尿や排便が必要なときはトイレを使うことを伝え、必要なときにはあなたがそれを思い出させる手助けをすることを伝えましょう。
トイレへ行く習慣を規則的にする
トイレ休憩を日常のルーティンの一部として組み込むのが理想的です。一貫性を持ち、迷わず続けてください。トイレに行くタイミングを子どもにしっかり伝えましょう。
一日の区切りごとに
家を出る前
家に帰ってきたとき
昼寝の前後
食事の前
外遊びの前
パンツだけを使用する
トイトレを始めたら、おむつには戻らないようにしましょう。おむつを使うとトレーニングが長引き、子どもに混乱を与える可能性があります。薄手の白い綿のパンツを使うのがベストです。スーパーヒーローやプリンセス柄のパンツで子どもを釣る方法は、1日程度しか効果がなく、親に過剰な期待を抱かせてしまうこともあります。基本的な方法を貫きましょう。
また、できるだけおまるの使用は避けてください。幼児期になると子どもは社会的意識が高まり、おまるよりも通常サイズのトイレに付ける補助トイレを好むことが多いです。自分で使えるように踏み台を追加してあげましょう。
いかがでしたか?
3歳以降になると社会的意識が高まっていたり、大人と会話がよくできるようになっていたり、と3歳未満の子どもとは少し違うアプローチの仕方があるようですね。
私の姪っ子は3歳以降でトイトレを始めたのですが、突然「今日はパンツを履いて、保育園に行く!」と自分で意思表示をして登園したそうです。息子が始めた2歳では考えられないパターンだったので、「3歳の意思表示って可愛い!」と思いながらも、「自分で決められるなんて逞しいなぁ!」と思いました。3歳児は頼もしいですね。
キャラものパンツについて
1点、翻訳している中で「スーパーヒーローやプリンセス柄のパンツで子どもを釣る方法は、1日程度しか効果がなく、親に過剰な期待を抱かせてしまうこともあります。」という文がありましたが、息子に関しては当てはまりませんでした。
以前も書いた通り、キャラものパンツがトイレに行く動機となったため、少し懐疑的です。(笑)もちろん、最初からシンプルなパンツで上手くいくのであれば、そちらを通したほうが良いのかもしれません。ただ、子どもはそれぞれの性格がありますので、ベストな方法をとっていただければと思います。
さて、次回はいよいよ最終章の「Final Thoughts(最後のまとめ)」で締めくくります。