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大学院を途中で辞める選択肢
進路選択を迫られる次期には,学生が色々と悩んでいる様子をみかける.何に悩んでいるか相談されれば時間の許すかぎり私なりのアドバイスをします.しかし,学生自身が何に悩んでいるのか言語化する前に,時間(就活という流れ)が過ぎていき,選択肢がより狭まってしまう場合を見受けます.そこで,おせっかいかもしれないが,事前にnoteを使って,これまでのQAを発信しています.
さて,今回は就職か大学院進学か悩んでいる学生に提案です.
「就職(ずっとその会社で働く)と大学院進学(修士課程に2年間通う)の2択じゃなくてもいい.」
つまり,転職もあるし,大学院進学して,半年や1年で大学院をやめて就職してもいいし,専門学校に行ってもいいし,選択肢はまだまだあることを伝えたい.
高校,大学と進学してきた学生は,就職したなら,あるいは進学したなら,“きっちりやり遂げなければならない.”というある意味固定観念があるのではないでしょうか?
実際,大学に進学するという選択をした場合は,大抵の人は卒業したほうが良いと個人的に考えています.
大学なんて行く必要はないという意見は,場合によっては賛成ですが,既に大学に通っている学生に対しては,あまり効果的な意見ではないと思う.
一方で,大卒後の就職や大学院進学の場合は,既に大卒の履歴はもっているのだから,その際も,“きっちりやり遂げる” という曖昧な枠組みにとらわれる必要はないと思う.
就職したら10年くらい勤めないといけない,
大学院に進学したら良い成績で,2年間で修了しないといけない,
というある種の固定概念が,より進路選択のストレスを増しているのではないだろうか.
やってみて,違えば迅速に作戦を変更する柔軟さや身軽さ,決断力もまた,その人の評価されるべき能力と私は思います.
参考になれば幸いです.