洗面所で寝る人
いろいろなことが起きる我が家ですが、先日ムスメが洗面所で寝たそうです。
お風呂に入って疲れてちょっと座ったら、そのまま力尽きて、寝てしまったと言うのです!?
まあ心配してもどうしようもないことの方が多いんですけど。
そういえば彼女はここまでぐっすり寝入っていないまでも、過去に何度か洗面所で寝ていたことがあったのでした。
因みに私はそういう経験がありません。若い頃かなり酔っ払って帰ってきた時でさえ、私は自分のベッドで寝てました。どうやって帰ってきたか、ほとんど覚えていませんでしたが、我ながら凄いと思ったものでした。
そんな私にとって、全ての作業が途中の状態で、しかも洗面所で眠れるムスメは、気が知れないというか、謎の異星人でした。
11時過ぎにお風呂から出たはずのムスメが13時45分にドライヤーで髪を乾かすという謎
夜中、私は洗面所から響くドライヤーの音で起こされました。
時計を見ると、13時45分。深い眠りから一気に目が覚めました。
ムスメが11時過ぎにお風呂から出たのを確認していたからです。
私が寝る前、すでに1時間以上お風呂に入っていたムスメに「もういい加減、出なさいよ!」と声をかけると、ムスメは「はーい」と言って出ていたのです。
はずでした。その様子を見て、私は「早く寝てねー! おやすみー」と言って、いつも通り先に寝たのです。
ムスメが出てから2時間は軽く超えていたのですから、私はすっかり気が動転していました。
「ねえ、何してんの? なんで今ドライヤー? 何時だと思ってんの?」
起きていって問いただすと、「寝ちゃったから」と言うのです。
様子から長くなりそうでしたので、「もういいから、早く終わらせて寝なさい!」
とだけ言って、私はベッドに戻りました。
けれど、私の頭の中は『どういうこと?!』でいっぱいになって、しばらくぐるぐる考え続けまったく寝付けませんでした。
モトオも絡んだ!ムスメのお風呂にまつわる黒歴史
実はムスメの長風呂は昔から度々問題になってきました。
早く寝かせる為、子供を先にお風呂に入れるのは、どの家庭でもやっていることと思います。けれど、まさか小学校高学年の子供の長風呂のせいで、家族全員の生活リズムが崩れていくとは思ってもみませんでした。
どんなに言っても、どんなに工夫させても、改善しませんでした。一体何をしているのかと思いますが、2、3時間かかったりするのです。
他の家族のことを考えられず、長時間お風呂を占領するムスメが悪いのですが、そこへモトオが入ると地獄絵のようになりました。今思えば、私はあの時、警察を呼ぶべきだったのだと思います。
彼はなかなかお風呂から出てこないムスメに対して、「早く出ろよ!」と大声で脅したり、お風呂のドアを叩いたり、蹴ったりして、ドアをレールから外したりして、その言動は度を越していました。ムスメもこの時は本当に怖かったと今になって教えてくれました。
なぜ警察を呼ぼうと思わなかったのか。
それは、モトオもムスメほどではありませんでしたが、不器用なのは同じで彼も長風呂でした。傍から見ていると、どちらもやることが呆れるほど通常から外れていて、私にはどっちもどっちに見えてしまっていたのです。
二人には他の家族に配慮したり、思いやったりという倫理観がなかったのでした。
彼が疲れて帰ってきたのにお風呂に入れず、睡眠時間が減ることになっていたのは事実でしたので、私は目を瞑ってしまったのですが、だからと言って、やっていい行為ではありませんでした。モトオがやっていたのは、暴力行為で許されるべきではなかったのです。
警察に通報することが、頭になかった私がこの時していたことは、モトオがキレないようにすることでした。
けれど、そうするには、ムスメを早くお風呂から出さなければいけないのですが、これが彼女のできないことでしたから、簡単にいくはずもなく、モトオを怒らせないようにする為、私がムスメと衝突することになるという、間違った方向に進んでいってしまったのでした。
本当にややこしかったです。
モトオと別れた今
お風呂はどうしているかというと、私が先に入ることにしています。
あとは、ムスメの自己責任にしています。本人は、本当に忘れてぼんやりしてしまうようなので、タイマーを使わせていますが、アラーム音は止められることなく、毎晩、鳴り響いています。
ガス料金が見れるので、それを意識してもらったり、私も声をかけたりしていますが、難しいのです。
それでも、ガス料金を記録していると、ガスの使用量は少しずつですが減っているようです。入っている時間とは関係ないみたいですが。
そんな中、起きたのが今回の洗面所で寝てしまった事件でした。
「寝ちゃったって、どこで?」
洗面所で寝たと聞いた私の疑問はこれでした。
「ねえ、寝たって、どうやって? 洗面所の床で、まさかこんなふうにして寝てた訳じゃないよね? まさか裸じゃなかったよね!?」
私は笑いながら、体を真っ直ぐにして横たわる真似をして見せました。もう笑いにするしかありません。すると、ムスメは
「まさか!? ちゃんとパジャマ着てたし! それに、そんなとこで、そんなふうに寝る訳ないでしょ! おかしいでしょ!?」と笑って返してくれました。
いや、もう十分おかしいですから。