電気通信大学 編入試験 傾向と対策 物理編

こんにちは,めばると申します.
電通大の編入物理の対策を投稿しようと思います.
個人的な分析なので参考程度にしてください.
編入を志望する高専生,大学生の参考になれば幸いです.

出題内容

記述式 90点満点 大問3題 時間は90分
出題範囲は力学,電磁気学,熱物理学,波動と光,現代物理学となっていますがほとんど力学,電磁気学,熱物理学です.

難易度

他大から受験可能な大学(工学系)の中では、標準的な部類に入ると思います。ここ10年で,一度だけ熱物理学の代わりに波動と光が出題されていました.現代物理学は近年出題されていません.

はじめに

物理が苦手な方や初めて勉強する方は,高校物理の勉強をおすすめします.高校物理の範囲で基本的な物理現象の理解や,問題へのアプローチの仕方を学ぶためです.また,編集試験では簡単な微積分や微分方程式をつかうのでそれらも先に理解しておくと良いです.以下に挙げるものは高校向けの参考書ですが,大学範囲に少しだけ触れているのでおすすめです.

参考書:折戸の独習物理

力学

所謂古典力学の範囲で,振動や剛体に関する出題が多いです.これらは演習書に載っているような典型問題ばかりなので,しっかり演習することで解けるようになると思います.分野を問わず,グラフを書かせる出題や数値を計算する出題がたまにあるので,グラフを書いてみることや単位変換について理解しておくと対応できると思います.

参考書:力学(講談社基礎物理学シリーズ)
演習書:大学生の初等力学

電磁気学

静電場や静磁場に関する出題が多いです.電磁波や磁性体,交流の範囲は出題されていません.電磁気は現象のイメージが特に重要なので紙に図を描くと理解が深まると思います.ベクトル解析の知識は実際の試験ではあまり必要ではありませんが,大切な考え方なので理解しておいてください.
大学生の電磁気学という絶版の演習書は式変形などが丁寧で勉強しやすいです.しかし,誤植が非常に多く間違った理解に繋がりかねないので,演習書の2冊目に使ったほうが良いと思います.

参考書:電磁気学の考え方
演習書:電磁気学演習(第3版)

熱物理学

サイクル問題の出題が多いです.熱力学関係式や速度分布,統計力学は出題されていません.とくに,熱や仕事の符号のつけ方や言い回しについては確実に理解してください.演習書は良いものがなかったので過去問でするとよいと思います.一番対策しやすい分野なので確実に解けるようにしておきたいです.

参考書:マセマ熱力学

波動と光 現代物理学

近年で一度だけ波動と光が出題されていましたが,波動方程式など簡単なものでした.これらの分野を編入試験対策する人は少ないと思うので,点数の差はあまりないと思います.一応勉強しておきたい方は,小出先生の物理学ですこし,触れておくと良いかもしれません.

参考書:物理学(裳華房)
演習書:基礎物理学演習Ⅰ,Ⅱ

余力がある方

共立出版の詳解物理学演習上下という本には,編入試験で出題されるような問題がほとんど載っていたので,演習や解答の作成に役立つと思います.

最後に

正直なところ,自分でも物理を含め勉強が全く足りていないと日々感じております.読みづらい文章で申し訳ないですが参考になれば幸いです.

最後までお読みいただきありがとうございます.
何か質問等があれば@yayaki_ohtamaにお願いします.

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