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音楽シリーズ 星々の記憶 第1回 平手友梨奈という星

 ごきげんよう、YAYAです。

 そんなわけで新シリーズ星々の記憶を開始します。

 えー、私はアイドルなんてものはあまりよく知らなくて振付師や作曲家目当てで知ることがほとんどなのですが、実は高校の時少し気にかけているアイドルグループがありました。

 今は名前を変えちゃったのですが「欅坂46」というグループです。
 まあメディアに詳しい人なら誰でも知ってると思いますがこのグループのセンターがデビュー当時から凄いと絶賛されていました。
 
 それが平手友梨奈さんです。

 私が初めて平手さんを観たのはMステ初登場でBABYMETALと共演してた回です。それ以前から私はベビメタのすぅちゃんのファンだったので、10代であんなオーラが出せる子はそういないと思っていました。

 で、その時欅坂がやった曲は「サイレントマジョリティー」だったのですが、確かに観た瞬間これまでのアイドルとは違ったかっこいい系の路線でやってるのでおお!となりました。

 その時はおお!と感じただけだったのですが、高校時代私はダンスに夢中になっており、かっこいい表現を自分もできるようになりたいと高校2年辺りから欅の曲をプレイリストに入れて踊るようになりました。

 欅坂の振付はTAKAHIROさんというマドンナのバックダンサー等もやった人なのですが、ダンス未経験の人でもそれなりにかっこよく見える振りやフォーメーションを作るのが上手かったです。曲が出るごとに基礎的な動きがどんどんレベルアップしていき、メンバー達の表現力も上がって独特のグルーヴ感がありました。

 ですが実は私は学生時代かなり生き辛いと感じていることが多く、(Iの話という小説を観てもらえればわかります。)高校時代の学校の記憶はほとんどないです。ただその辛さがピークにあった時期から同じように平手友梨奈さんが下を向いて元気がないというステージが多くなりました。

 事情はよくわからなかったのですが、当時何かのインタビューで平手さんが「何かで悩んでいる人が自分達の表現を観て元気になって欲しい。」と言っていたのを読んで、勝手にシンパシーを感じていたので心のどこかで気にかけているようになりました。

 またそのぐらいの時期に出た曲はどれも当時の自分の心境とも重なっている曲が多かったです。
「不協和音」、「エキセントリック」、「避雷針」、「ガラスを割れ!」、「黒い羊」など…。

 あと普通に平手さんのダンスが私は割と好きだったのでソロの時や元気がある時のステージはとても良かったです。

 高校卒業後私は留学するのですが、高校の卒業ライブではアコースティックギターが弾ける同級生と「角を曲がる」をカバーしたりしてました。

 留学した後も孤独感や世界に対しての反抗心を感じた時に欅坂の曲は寄り添っていた気がします。
 留学1年目の終わりに平手さんは脱退してしまいましたが、翌年に出た「ダンスの理由」はまあ、私も共感しないではないかなと感じたし、改名した櫻坂46は私の地元でMV撮影したりしてました。(しかも超近所)

 なので非常に他人とは思えないメンバーが平手さんの他にもいるようなグループでしたが、ここでファンの方には反感を持たれるようなことを書くとしたら、あの時の欅坂ブームが今の日本を混沌たらしめた感じもするのです。

 現在若者の自殺率が上がったり、誰もがスマホ一つで有名になることができる世の中になったにも関わらず、みんな満たされない承認欲求や自己開示欲に苛まれている気がします。
 そこには2010年代のボカロ曲や欅坂に限らずちょっとした厨二病っぽいバンドソングの影響もある気がします。
 実際あの頃流行った若者向けの音楽は自己否定、他者否定をするような歌詞が多く聴いていて暗い気分になる時があります。

 もちろんすごく辛い時や当時の心境を思い出す分にはなかなか響くこともあるのですが、あの頃の日本は震災後ずっと元気がなかったようにも、メディアがあえて日本人の気力を削ぐような誘導をしまくったようにも感じられてしまいます。

 じゃあ、ここからどうするか。
 それは世間が悪いと反抗するのではなく、もっと世の中が明るく幸せになるにはどうするか行動すること、まずは自分に自信を持つことではないでしょうか。

 あの頃の支配する大人に反抗する段階から卒業して、自分の反省できるところは反省し、感謝するべき人には感謝して誰かのせいにはせずに自分達の責任を背負っていくことが今の日本には求められていると思います。

 君は君らしく生きていく自由があるんだ。

 あの頃の平手さんやメンバー、そしてそれを聴いていた我々もすこしずつ責任を持った大人になっていけるといいなと思います。

 それでは、YAYAでした。また今度!

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