音楽シリーズ 星々の記憶 第二回 DAOKOという星
ごきげんよう、YAYAです。
始発で帰ってきて、最寄り駅から自宅に着くまでの朝の空気感の中ついつい曲を口ずさみたくなるアーティストがいます。
DAOKOちゃんです。(相対性理論の時もあるな。)
すごく透明でセンシティブな深夜から早朝にかけて一人でいる時にしか感じないような感覚を体現している歌詞が多いんですね。
私がDAOKOちゃんを知ったのは、詳しく思い出せないのですが、いくつかの音楽媒体でDAOKO DAOKOと名前が出てくるので一体何者なんだ?というところからでした。
それである時youtubeで見てみたらあれ?この振付MIKIKO先生じゃね?となって(PerfumeやBABYMETALの振付師です。)調べたらやっぱりそうだったので当初はダンス目当てで動画を見ていました。
ウィスパーボイスのラップ&ポエトリーリーディングという手法は当時私が聴いていた音楽では徐々に増えて来ている印象でしたが、まだまだ世間一般的に聴かれる感じではなかったと思います。
どちらかというと私もメンヘラ、サブカルを装っている自己顕示欲の遠回し的な立ち位置が自分のファッション的な意識の女性アーティストが嫌いで、DAOKOさんもそんな感じの認識でいました。
そうじゃないかどうかは知りません。少なくとも普通のJ-popよりもちょっと捻った音楽がやりたいと思っている女性アーティストはみんなこう思っていると思いますし、そんなものだと割り切っています。
ですがなんていうか一回聴いたら忘れられない声と曲調で(曲を作る方も相当力もお金もかけていたと思います。)気づいたらリピート楽曲が増えていました。
DAOKOさんは中学3年生の頃、ニコニコ動画にラップを投稿し始め、そこから色々な方に出会ってステージを上って来たそうです。
中3から行動できるということ、当時の作品のクオリティからも光る何かを持っているなということが感じられます。
(私はプロモーション力もないし性格も悪いのでどこに向かったら良いかわからずこんなブログを書いています^_^)
そうしてtofubeatsの「水星」をセルフカバーしたり、teddyloidとコラボしたりと着々と作品を出していくのですが、一躍聴かれるようになったのは米津玄師との「打上花火」でしょうか。
あの曲だけ異様にあまり音楽を知らない若者も口ずさんでいた記憶があります。(若者っつっても自分も高校生でしたけど。)
ただ私はあの曲は売り方としてはあまり好きじゃなくて、作品の質や歌詞は悪くないのですが、若い才能が量産的なJ-POPに紛れてしまった感があります。
やっぱりDAOKOさんの魅力はラップパートにあると思うのでその後岡村靖幸とコラボした「ステップアップLOVE」とか女王蜂の「金星」に参加したやつの方が個人的には好きです。
あとはソロの作品でも、「かけてあげる」、「さみしいかみさま」、「Cinderella Step」、「オイデオイデ」などが良いなと思ってます。DAOKOさん本人作曲の曲が少ないのですが本人作曲の曲はかなり良いです。
とまあ、メンヘラ感を毛嫌いする一方でなんだかんだで8年ぐらい定期的に聴き続けているDAOKOの何が嫌いになれないかというと二つ理由がある気がします。
まず一つは歌詞がなんだかんだで暗すぎない。寂しい満たされない感じはあるんだけども、必ず最後には自己を肯定していけるような結び方をしているところに、これからも続く日常への希望を見させてくれる感じが非常に良いです。
もう一つは80年代のあの頃の新人類になりたかった
ヤングたちの夢をリスペクトしてる感じがあるからです。たまに量産的なアイドルが80年代風をやったりして、滑って冒涜になってる時がありますがそれがないからです。
ビジュアルは山口沙代子さんを想起させますし、YMO関連のカバーやイベントにも多数参加しています。「在広東少年」のカバーとか。(たまにDAOKOさんは若い頃の矢野顕子さんにも似てるなと思います。)
また平沢進さんにも影響を受けているそうで、「パレードへようこそ」は歌詞はおろか曲もまんま平沢進の「パレード」じゃないか!と感じます。(誰かマッシュアップしてくれー。)
そんな部分が80年代SF脳の自分からすると面白いなと感じるのかもしれません。
海外でビリー・アイリッシュが囁きラップで話題になりましたが、あれもDAOKOが先だと感じます。
DAOKOさんは今「QUBIT」というバンドに所属していますが、QUBITの曲も実験的でSFな歌詞なのでおすすめです。「G.A.D.」、「Mr.Sonic」などがおすすめ。
そんなDAOKOさんの活躍を見つつ、自分もそろそろ自作の歌詞を書いていきたいものです。
以上、YAYAでした!また今度!