【二次創作】アンソロに誘われた!受ける?断る?【お悩み解決】

同人活動をある程度長くしていると個人主催のアンソロジーに誘われること、ありますよね。

私YAYAも今まで数度アンソロには寄稿したことがあり、主催経験はなくとも共催経験はあります。

今回の記事は、自分自身の経験も踏まえた上の主観も含む内容になることをご了承ください。

「アンソロ、誘われたけど自分なんかが書いて/描いていいのかな?」
「ぜひ参加したい!けど、揉め事もアンソロは多いっていうし不安だな…」
「自分の本を優先したいから申し訳ないけど断りたい」
「ぶっちゃけアンソロ参加したくない、角が立たない断り方あるかな?」

今回はこのようなアンソロの誘いが来た時に、

受ける場合
断る場合

それぞれに分けて考察をし、記事にしていきます。


①そもそもどんな意図で主催はアンソロを作るのか?

「このカプを今以上に盛り上げたい」
「仲間を集めて記念になる本を作り上げたい」
「大手さんを呼んでアンソロを出してみたい」
「アンソロは単価を高くできるしめちゃくちゃ儲かる」
「アンソロが出れば盛り上がるから他カプにマウントができる」
「もともと催しものが好き!同人活動でもなにか大きな催しをしてみたい!」
「シンプルにアンソロ主催という経験をしてみたい」

アンソロを主催する人の考えは様々だと思います。
その本心は主催以外の人間からは測り知ることはできません。

ですので、寄稿参加する/しないは、あなた自身にメリットがあるかないかで判断しても良いと考えます。

参加した方が同人活動の思い出として残りそう、
参加をすれば他の執筆者と交流がもてるかも、
大手も参加するアンソロなら売れるだろうから自分の話も多くの人に見てもらえるかも、
複数人で何かを成し遂げる達成感が得られて良い経験になりそう、

このような参加するメリットの方があなたにとって大きいのか

参加したところで自分にお金が入るわけではない、
他人の懐に入る利益のために自分の作業時間を割くのはいかがなものか、
アンソロのトラブルに巻き込まれるのは絶対に避けたい、
他人のスケジュールで動くことがめんどくさい、

このようなデメリットの方があなたにとって大きいのか、天秤にかける必要があります。

主催の原動力の根本が、カップリング愛なのか、儲けなのか、自己顕示欲なのか、それはどんなに考えても第三者にはわからないのです。
もしかしたら、主催本人だって自分自身の本心はわかっていないかもしれません。

愛があるアンソロだから揉め事がないわけでもありませんし、儲け主義のアンソロだからといって残念な結果になるとも限りません。

この主催はどんな思いでアンソロ発行をするんだろう?と気になってしまう気持ち、とてもよくわかります。

けれども、ここは「あなた自身に利益があるのかどうか」を冷静に考え、参加する/しないを判断していくことをお勧めします。

参加してみたいと思う好奇心ひとつでもメリットと考えて良いですし、逆にめんどくさいと思う気持ちそれだけでもデメリットだと感じても良いです。

自分の気持ちと自分のサークルにとって有益かどうか。

主催側の気持ちは置いておき、自分の都合100%で選択をしていきましょう。


②参加したいけど…不安がある時チェックすべきこととは?

「アンソロの作業工程の常識」というものは不確定です。
アンソロに関してなにかと揉め事が多くなってしまう原因は、この作業工程に明確な決まりが存在しないという部分が原因です。

このため、全体の作業進行・主催からの連絡頻度・寄稿後の執筆者への返礼…、すべて主催側の手腕にかかっていると言っても過言ではありません。

①でも記載した通り、主催側の気持ちはこちらからは測り知ることはできません。
けれども「主催側の運営能力や手腕」はある程度推測することが可能です。

チェックするポイントは2つ

・連絡がお互いにストレスなくできそうかどうか
・現時点でアンソロの概要がどこまで具体的なのか

ここを見ていくべきと考えます。

アンソロの誘いはだいたいが最初は主催からのメールもしくはツイッターDMで来るものです。
その後「概要を聞かせてください」と参加者側が返信をします。(もしくは最初から概要記載されたメールで誘いが来るでしょう)

アンソロの概要は以下を確認しましょう。

1.アンソロを発行する日
2.アンソロの内容/趣旨
3.執筆者の人数/メンバー
4.ページ数の概数とひとりあたりの受け持ちページ数
5.印刷仕様
6.寄稿する側の締め切り日程
7.寄稿した原稿はいつから個人の場で無料公開が可能か
8.返礼で何が貰えるのか

…多いですね。
そうなんです、アンソロは個人誌と違ってあらかじめ決めておくべき内容も多いんです。

上記8つのうち、全部ががっちりと最初から決まっていることは稀かもしれませんが、できる限り「自分が納得して参加できるアンソロなのか」を見極めるためにも、自分が譲れない気になるポイントは確認しておきましょう

「大手さんが参加してるアンソロなら自分も参加してみたい!」と思う気持ちもわかります。

ただ「大手の○○さんも参加される予定あるんですか?」と、こちらからは聞きにくいもの。
けれど、誘う主催側も「すでに確定している執筆メンバーで有名サークルが居た場合」は自発的に教えてくれることは多いです。

これは、すでに参加が確定している有名サークルは執筆者集めに利用される…と言ってしまえば聞こえが悪いですが、事実この効果は絶大だと感じます。
ですので、そのアンソロに大手の人も執筆メンバーとしてすでに決定している場合は、主催側もそれを早期に向こうから言ってくる場合が多々あります。

それとなく他の執筆メンバーを知りたい場合は「ちなみに他の執筆されるサークルさん、どなたがいらっしゃいますか? さしさわりなければ教えてください!原稿内容のネタかぶりを避けたいので」と聞けばいいと思います。

そして、この様なやりとりメールの際に「連絡がお互いにストレスなくできそうかどうか」を一緒に見極めてください。

ここで「あ、ちょっと自分とはノリ合わなくてメールやりとりずっとするの苦痛だな…」と思ったならば早めに参加を断ることもできます。

そしてもちろん「概要ぜんぜん決まってないじゃん!もう少し内容を詰めてから人を集めるべきじゃない?」と自分が思えば、これも参加を断っていいのです。

私YAYAも過去アンソロ主催とのやりとりは様々なパターンがありました。

メールの文面はしゃべり言葉のようでなんだかな~と最初思った主催者でも概要はバッチリ決めていて発行も無事にでき揉め事もひとつもなかった、という経験もありますし、大学生が主催でなんだか頼りないな~と思っていたけどやりとりがとてもスムーズで若いのに仕事できるな!すごいな、と思ったりと、ひとつひとつに良かった思い出が多くあります。

逆に、真面目そうな人で本の発行も個人誌何冊も出してきてるのにメール連絡が3日たっても返ってこない、アンソロ趣旨がかなり細かく執筆するのにストレスを感じそうだな…という場合は断ったこともありました。

連絡メールのラリーをすること、これは「自分と相手との相性を見極める」意味も含んでいます。

初期の段階で

連絡メールのラリーがストレスなくスムーズにできる相手かどうか
概要がどこまで確定しているのか
概要が全部決まっていなくても自分が納得できるポイントは満たしているか


以上を確認をした上で参加連絡をし執筆にとりかかりましょう。


③参加を断りたい、どう断るべき?

最初から寄稿/参加する気がない場合は、とにかく早い段階で断りを入れるべきと考えます。

これは参加する予定だったけど急遽参加が難しくなった、という場合も同じです。
言い辛くても1分1秒でも早く主催に連絡を入れましょう。
(主催側も他の執筆メンバーを探さなくてはならなかったり、ページ数の計算をやり直さなくてはなりません。早期の断り連絡は相手へのためでもあります)


そして一番悩むべき部分…「どう断るか」だと思います。

自分の原稿があるから
…いやでも次本出すの半年も先!この断り方は不自然!

自分に儲けが無い原稿とか気乗りしない
…これを馬鹿正直に言うの?そりゃありえない!無理だ!

悩ましいですよね。

よくある断り文句は、

「アンソロ執筆期間が仕事の繁盛期とかぶるので難しく、個人誌もギリギリ出せるかどうかわからない状況です。残念ですが参加はお断りさせていただきます。アンソロ発行は影ながら見守っております。がんばってください!」

こんな内容の断り文句です。

私YAYAも使ったことがありますし、アンソロ共催をした際もこの内容の断り文章はよく見かけました。
本業である仕事を言い訳に使うパターンですね。

本当は仕事してないんだよね~という人でも、普段なにをしているのかわからない人、というイメージだけで「なにかしらの仕事をしているだろうな」と周りは推測することがこのご時勢では多いと思われます。

また「アンソロ執筆期間だけど、執筆を断ったあの人、遊びに言ってるツイートばかりじゃない?やっぱ忙しいって嘘だったんだ!」と思われないために、アンソロ執筆期間にあたる時期は遊びに行った等のツイートも数を控えるべきです。

えー!断ったアンソロのために自分の自由なツイートまで制限しなきゃいけないの?めんどくさっ!と思った人もいるでしょう。

普段からプライベートな内容のツイートは控えておいた方が良いのはこのような時のためです。
プライベートは出しすぎない。
これに慣れておきましょう。

このような「仕事を言い訳にする」ことができるという意味でも、専業同人よりも副業で同人活動する方が強いです。

過去記事『「副業」で女性向け二次創作同人誌を出す方法の心得【月額平均3~80万稼ぐ】』にもその旨は記載してますので、興味あれば読んでみてください。


そして、今までで聞いた中で「この断り文句にはぐうの音も出ない」という理由の人に出会ったことがあります。

それは

「昔アンソロで嫌な経験をしたことがあり、それから自分は今後アンソロに関わることを一切しないと心に決め同人活動を継続しています。他のアンソロのお誘いもずっと断り続けています。なのでごめんなさい。」

この内容には誰も何も言えませんでした…。

ここまで言われて「いやいや、うちらのアンソロは絶対楽しいよ~!参加してくださいよ~!」と返すわけにはいきません。たいがいの人間は引き下がります。

上記の言葉を言っていたのは絵がとても上手なサークルさんでしたが、たしかにアンソロに参加されているのを1度も見たことがありませんでした。

あのサークルさんが本当のことを言っていたのか嘘を言っていたのかはわかりませんが、この断り文句には「ずっとこの内容の断り方でいける」と同時に「これから先いかなるアンソロにも決して参加をしない」という強い意志も感じ取れました。

もうこの先、未来永劫どのジャンルに行こうとも、金輪際アンソロには絶対に参加しないという強い気持ちがある人ならば、上記の内容と同義の内容を言ってしまっても良いのかもしれません。
(ここまで言い切っておいて別ジャンルのアンソロに参加をしていることがバレてしまった場合は大変なことになると感じます。嘘はつかないでいきましょう!)

また、時にはアンソロ参加をすると決めた後に急な諸事情から執筆ができなくなることもあります。

参加するって言ったのは自分なのに…今更書けない/描けないなんて言い辛い…とずるずる不参加連絡を後回しにはすべきではありません。
早めの連絡を主催には入れましょう。

主催側も、ひとりかふたりは途中で参加不可能になる人が出ることは予測してるものです。
あまり気に病みすぎないようにすべきです。

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いかがだったでしょうか。

まだアンソロ参加を1度もしたことがないという場合に限っては「新しい経験をする」という意味で前向きに執筆依頼を受けてもいいのではないかと個人的には思っています。

例えアンソロが揉め事の火種になったとしても、主催じゃない限りはほぼ無傷。同人活動の中でのよい思い出になると考えています。

ただ、何度もアンソロ参加を経験していて「もういいかげん自分のためだけに時間を使いたいわ!」と思うならばサクッと早期に断ることが重要だと感じます。

自分の今の状況や今の気分、そして主催側の運営能力や手腕を確認し、後悔がないように参加/不参加の決定をしていけたらいいですね。


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