振り返る前の長めの助走①
そもそもなぜ自分がブックフェスティバルに興味をもったかといえば、だいぶ遡ることになる。
お隣の福岡県では大規模なブックイベント「ブックオカ」が2006年から毎年開催されていた。2008年にイベント特製のブックカバーを大好きな荒井良二さんが手掛けられていたのをきっかけに「ブックオカ」のことを知った(と思う)。
すでに全国各地で多くのイベントが開かれていて、九州でもぽつりぽつりとブックイベントが増えてきていた。
その頃のわたしは、地元の町の図書館で非正規の司書をしていた。
でも、自分が何かするというイメージは全くなく、「熊本でももっと気軽に参加できるブックイベントがあればいいなぁ」という他力本願な気持ちで過ごしていた。
2011年。
秋に市内に新しい図書館がオープンするということで、わたしは町の図書館を退職。オープニングスタッフとしてそこで働くことになった。
新しい図書館は駅前に立地しており、未知のことにもどんどん挑戦していこうというような、勢いがあった。とはいえ、郡部に住んでいるわたしにとっては周辺の情報などもほとんどわかっておらず、つながりも何もないまっさらな状態。
ある日のミーティングで担当棚を割り振る際、わたしは思い切って、自ら文学及びアートの担当を志願。(文学よりアートのほうに興味があった)
今思えば、そこで勇気を出したことがわたしのその後を左右することとなる。
話は脱線しているように思えるだろうが、徐々につながっていくので辛抱してください。
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