異常な家庭環境3

両親はパチンコが好きだった。

私が未就学児〜小学校低学年の頃は、二人がパチンコをする時は私も連れて行かれた。
幼い私一人を家に置いておけないからだ。

パチンコ店に入ると鼓膜が破れそうな爆音・タバコの副流煙が私を襲った。

両親はパチンコをしている間は私を何時間も店内に放置した。

私は一秒でも早くここから出たかったのだが、帰りたいと言った所でパチンコに夢中で私の話など聞かないし、「うるさい!」と怒られるとわかっていたのでひたすら何時間も我慢していた。

私はこの時間が大嫌いだった。

当時は子供みんなが両親のパチンコに付き合わされ、子供みんながパチンコ店で両親のパチンコが終わるのを我慢して待っていると思っていた。

当然そんな事はなく、そんな子供は私の周りには誰もいないと知ったのは物心がついてから。

喘息持ちだった私を、副流煙で充満した環境によく連れて行けたものだと恐ろしく思う。

自分達の娯楽が最優先で、私の事など二の次三の次だったのだ。 

親がパチンコをする為に、我が子を車に置き去りにして死亡させてしまう事件。
親がパチンコに夢中で、その間に子供が誰かに連れ去られたり行方不明になってしまう事件。

そんな事件を耳にする度に本当に心が痛むし、その親に対して憤慨する。

そこまでしてパチンコがしたいのか、本当に理解出来ない。

私は今でもパチンコが大嫌いだし、大人になってからもした事が無い。