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「無駄だったなぁ。」と、あなたと苦笑いしながら見上げる空を最期の瞬間に思い出すかもしれない。


効率的に生きよう。と、頭を使う。

けれど
そうすると悩みや迷いが増える気がする。

無駄な事は、ない。という言葉が過ぎる。

けれど
そういう時に決まってその言葉は、嘘みたいに思える。

きっと
無駄になってもいい。と、思えるには
まずそこに向かう体力が必要。

どうしてだろう
生きていく度にそういうものがどんどんなくなっていく気がする。
心の傷を覚えるたびに、どんどん臆病になっていく気がする。


効率的に生きよう。と、頭を使うのは、もう傷付きたくないからだ。


無駄な事は無いなんてそんな完璧なものを目指さずに。
無駄だったなぁと、あなたと苦笑いしてみたい。

水を遣り過ぎた頭が腐っていくたび
人の心は、四角になって固くなる気がする。

そうやって身動きがとれなくなるのは、いつも自分だ。
だからそうなる前に顔を上げる。

傷付かないために信じるのではなく、信じようと思った気持ちを讃えていたい。

「無駄だったなぁ。」

「無駄だったね。」

そう言い合って空を眺めたい。


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徳久 望/Nozomi  Tokuhisa
最後まで読んでいただきありがとうございます。