光は、そんなモノのような気がする。
少し早く目覚めた朝。
背伸びをして空の色を眺める。
この空色ならあっちの方に歩いてみよう。
長く暮らしている町だからこそわかる事がある。
それは今この瞬間に輝くものを知っているという事だ。
繰り返している事の中にある光は、そんなもののような気がする。
「物事は、光の当たり方次第。それを知っていないと色んなものを見誤ってしまう。」
好きな作家が
そう言った言葉を思い出す朝焼け。
毎日繰り返している景色に見飽きる事がない。
むしろその豊かさの深度は、色を深くしているような気がする。
もしかしたら
それが心って呼ばれるものなのかもしれない。
そんな事を思いながら歩き出す近所の旅。
この星に乗って旅をしているのだ。
見飽きる事のない風景が教えてくれる。
ようこそ、今日は。
どんな旅路をあなたは、過ごすだろう。
すっかりと蒼くなった空を眺めて
あなたに、手紙を。
風は便りを本当に運んでいるみたいです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。