出会い
サッカーか野球
小学校5年生の時だった。
Jリーグの人気は田舎町にも押し寄せて、兄はサッカークラブに入っていたし、スポーツをやってるクラスの男子の7割サッカーであとは野球だった。
私はというと、少年野球に入りたかった。
野球の方が好きだったのもあるし、今も昔も『兄や人と違うことをしたい』という考えがあるからだ。
「少年野球をやりたい!」
ある日両親に伝えた。
答えはNoだった。
親からNoを伝えられたのは人生でも数えるほどだが、これが運命を変えた。
Noの理由は単純にお金の問題。野球は月謝はもちろんだが道具が多いので何かとお金がかかる。
諦めた。
スポーツをやってる同級生を羨ましく思い、二択の1つを選んだだけ。そこまで強い思いがあったわけではない。
500円 + スパイク代
野球は諦めたけどサッカーをやる気にもならない、でも何かスポーツをやりたい。
そんな時だった。新学年の始めに学校で1枚のプリントが配られた。学校の陸上クラブ申込書。
学校のチームなので、参加費は年間500円!
しかもユニフォームは貸し出されるし、普段の練習は体操着、つまり年間500円ポッキリ!!買いたければスパイクを買うくらいだろう。
すぐに両親に伝え、OKが出た。
そんな偶然から私の陸上競技は始まった。
陸上競技の道に進んだ理由の1つがお金の問題だったが、結果的には私立高校に進学、大学は国立だが一人暮らし、主務ということとありあらゆる遠征に帯同したので、まあお金がかかった(笑)
親に感謝だ。
陸上競技で学んだことが活きているのか、今はほどほどに稼げているから、親孝行しないとな。
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