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編み目をたぐる日

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水野さんとのマガジン「編む*」と、その裏面
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2019年5月の記事一覧

彼岸と此岸の境界線をどう引くか、とゆう元来の方法を僕らはもう忘れがちである。人とは別の理と寄り添い、畏怖からつくられた習慣や節目とゆうのは、日々を調律し、なんとか生き抜く為の知恵だったはずなのに。

だぶん今、そんな忘れられた知恵に興味がある。

暑いな、普段のスーツではもう。燕が営巣を終えて、卵が孵るのを待っている。早朝に通り雨が降り、すぐに日が指した。庭木の勢いが強いので、剪定をしなければ、暗くなってしまう。朝がずいぶん早くやってくるようになった。周りが移ろう中で、取り残されたような寂しさがつのる。地面は渇いていない。

この春生まれた、沢山の愛に名前をつけたかった。子供に名前を贈るように。
素敵な予感がしたから、なんとか育み、やっと姿が見え始めた。響かせたかった音が解り、しかもそれが鳴らせるようになってきたピアノのように。
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あなたは慈雨だったのね。