大詰めを迎えた、元・優等生、田崎文生の浪人3年目。「県大在学」という退路を断って臨んだ10月の記述模試で、まさかのE判定を叩き出した失意の淵から、いかにして巻き返しを図るのか。深まる盛岡の冬、いろいろありながらも一見淡々と続く図書館浪人生活……。その結末やいかに。
広島の予備校・川相塾での一年間をもってしてもなお、届かなかった広大合格。それでも諦めきれないタサキフミオは、県大復学から1ヶ月が経ったGW、3年目の浪人生活をスタートした。もはや予備校に頼れる資金もない中、彼は今度こそ広大への切符を手に入れられるのだろうか・・・?
数学も化学もからっきしなくせして理系に憧れ続ける懲りない男・田崎文生(19)。「県大」に籍を置きながら挑んだ広島大の受験に失敗した彼は、「ならば」と東北を飛び出し、広島の地で予備校に通いながら浪人2年目の生活を始める。
プライド高く理系に憧れ続ける元・優等生にて現・劣等生のタサキフミオ(20)。せっかく滑り込むことができた「県大」のキャンパスライフに飽き足らない彼は、相変わらず理系への憧れを捨てきれず、仮面浪人を決意する。
プライド高く理系に憧れ続ける元・優等生にて現・劣等生のタサキフミオ(20)。東北南端の農村に生まれた彼は、いかにして優等生としてのプライドを育み、その後劣等生に落ちぶれていったのか。その生い立ちから「県大」に滑り込むまでを描く。