Zaki@アップデート中

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最近の記事

転生のやり直し(リターンto前世)

1話 死神の手を取った日 暑い。もう暑いなんてもん通り越してる。最早災害だ。 人生100年時代なんて言ってるが、折り返しを過ぎた身体には堪える。 20代半ば過ぎた頃から夏が嫌いになった。 俺の人生の半分以上、夏は無理になってきた。 災害レベルの季節が緩まって少しずつ過ごしやすくなってきた頃 おかしな夢を見る事が増えた。 赤毛にそばかすの女性が俺に何かを語りかけてくる。 笑顔、膨れ面、ショボンとした顔。 だが明らかに外国人の女性だ。しかもなかなかの美人。 生憎と外国人女性に

    • ありがとうに会いに行く

      争いの理由なんて簡単 大切な誰かを守りたい しるしと色が違う旗の下 歴史が決めた『あちら側』 境界の向こうにも もうひとりの自分がいる だから希望は捨てないさ 怒れる風に涙雨 いつまでも続かないから 明日天気になあれ 価値とか相場 そんなのは 財布に今ある中身じゃない メディアが見せる流行りもの 無駄にお高いお買い得 勝手に値踏みされたなら 腹も立つさ悔しくて だけど言わせておくだけだ 他人が思う程安くない 心が決めたルートを辿って ありがとうに会いに行こう

      • 群青〜雨を見たかい〜

        朝のバイパスを行く 今日はやけに混んでる ひとつ季節の終わりを 告げるように雨が降る すぐに視界はびしょ濡れ 道も街ごと Wash it up 車のフロントガラスは 雨粒達のステージに ラジオに流れる英語曲 少し覚えのある Just the way you are 焦りを飲み込む為に 煙草に火を点ける 兄貴からくすねた マイセンメンソールにむせた 他人が面倒な癖して 独りにも慣れやしなくて 行き着く先はお決まりの I’m a real nowhere man 仕事帰

        • 優しくて強くて儚くて、そんな彼が報われて欲しい

          色々抱えて背負って、でも助けてを言えない男がいる。 彼は学校では不当な扱いを受け続けていた。 社会でも更に不当な扱いを受け続けていた。 弱者に寄り添って救うと意気込んでるだけの団体は そんな彼には目もくれず、わかりやすい弱者を救って悦に入り 絡め取った弱者を洗脳して尖兵へと代えてきた。 宗教?主義主張?信念? 笑わせるなよふざけんな! 地べたから努力を積み重ねてきたんだよ彼は! 配ってきた新聞紙の束の数 倉庫で持ち運んだ実入りの取り扱い注意の段ボール箱の荷物の数 自分を

          オリエンタル・リベロ〜1968年メダリストになり損ねた男〜

          ※以下の記載は事実と虚構が玉石のように入り混じってた長文です。 『オリエンタル・リベロ〜1968年メダリストになり損ねた男〜』 2023年9月9日。ドイツのヴォルフスブルク。フォルクスワーゲンアリーナ。 日本はドイツとのアウェイゲームを4-1で勝ちきった。 そして世界は日本サッカーに驚嘆の声を抑えられなかった。 55年前の1968年10月24日、日本サッカーが世界を驚かせた最初の出来事。 五輪開催国のメキシコを2-0で完封し銅メダルをもたらした。 だが、その大会で代表に

          オリエンタル・リベロ〜1968年メダリストになり損ねた男〜

          とある右寄り教誨師との邂逅

          懐かしい旧友に会った。彼の肩書は以下に列記してみる。 政治結社塾長 霊園オーナー カトリック神父 とある神社の氏子頭 虐待児童を保護するNPO法人主宰 某拘置所教誨師 元ミュージシャン 幼馴染T君が現在の僕の困難と窮乏を見かねて紹介してくれたのが その名前の分からなかった大学時代の旧友H氏だった。 別の大学に通う長い付き合いの友人O氏の後輩にあたるH氏との縁は既に 30年以上前に繋がっていた。 学園祭の音楽ライブでH氏のバンドにアクシデントがあった。 ボーカルを務める人が

          とある右寄り教誨師との邂逅

          キックバックキックバックうるさいので

          替え歌作る マスコミ今日も叩いてるラッキーデー 図星を突いてきたヤツをネトウヨ認定 誰だ?誰だ!流したデマ!暴いたヤツは 言い逃げてブロックして論破宣言 承認が欲しい 楽して生きてたい 公金チューチューしたぁい 意味ないNPO立ぁちぃ上ぁげぇ〜 差別されたと泣いて お花畑取り込もうぜ レズゲイバイジェンダー何でもあり 被害者ムーブして 綺麗事公約して すらっとぼけて仕掛けるハニートラップ 平和!平等!人権!ビューティフル・ワード 頑固!戦争!反体制! 憲法!9条!絶対

          キックバックキックバックうるさいので

          世界名作激情『魔女と竪琴』第4夜

          世界名作激情 『魔女と竪琴』第4夜 そろそろ満月の夜も白んで明けそうです。 この夜というのは不思議なもので 色々な人に色々な作用をもたらすものの様で。 『父さん!僕は音楽がやりたい!』 『………母さん………死んじゃやだ……死んじゃやだよ!』 『……父さん。僕も跡を継いで、軍人になります。』 『軍楽隊に配属されました。許してくれますか?父さん』 『……好きな事をやるのも、義務が伴う。か……』 『この国の人達あってのこの国。軍隊。軍楽隊……』 『王様から直々にこの竪琴を下

          世界名作激情『魔女と竪琴』第4夜

          世界迷惑劇場『魔女と竪琴』第3夜

          世界迷惑劇場 『魔女と竪琴』第3夜 1人と1匹っきりのささやかな宴の夜も更けた頃………。 村と隣町の境の山で、ちょっとした事件が起きました。 隣町の畜産小屋に強盗が入り、豚が一匹盗まれたのです。 強盗は2人組。男と女のカップルです。 どこのボニー&クライドだと言うツッコミはさておき 縛り上げた豚を荷馬車に積んで、隣の村へと逃走。 積んでる盗品は豚以外にも、パン、服、酒………。 他には弓矢とか剣とかいう物騒なものまであります。 その中に一風変わった逸品が………。 『絶対に

          世界迷惑劇場『魔女と竪琴』第3夜

          世界名作?劇場『魔女と竪琴』第2夜

          世界名作?劇場 『 魔女と竪琴』第2夜 魔女は1人の女の子の前で当惑してます。 女の子から一匹の犬を差し出されています。 『先生ごめんなさい。お月謝、払えなくなったの……』 月謝と言っても貨幣とか貴金属とかではなく 野菜とか魚とかパンでも魔女は喜んで受け取ります。 ………一番喜ぶのは鶏肉と、お酒ですが。 『ねえ、お月謝は出せる時でいいのよ。 それよりどうして、学校辞めるなんて言うの?』 魔女は自分がこの女の子に、何か悪い事したのではと思い 泣きそうになるくらい動揺してます

          世界名作?劇場『魔女と竪琴』第2夜

          世界名作劇場『魔女と竪琴』

          世界名作劇場? 『魔女と竪琴』第1夜 昔、まだ世界に『魔女狩』などという悪習があった頃。 とある村に1人の魔女が住んでいました。 尤も、魔女と言ってもこの女性……… うっかりさんでお人好し。 普段は村人に勉強を教えていて、『先生』と呼ばれて慕われています。 魔女はお酒が大好きで よく、村にあるこじんまりした酒場に 1人で通っています。 酒場のマスターは気難しい感じの細身のおじさんですが 最早常連といった魔女の飲みっぷりを大変気に入ってます。 ………そりゃ売上に貢献してま

          世界名作劇場『魔女と竪琴』

          オールウェイズマイノリティ〜どこまで行っても少数派〜

          2021年3月20日 くも膜下出血により救急搬送。 即時緊急手術。 約50時間後、ICUで覚醒後 麻痺や意識混濁等の障害は見受けられず 同年4月19日、退院。 今に至る。 その時の記憶と記録。 第1話 脳の反乱 「無駄だ ここは元から楽しい地獄だ 生まれ落ちた時から 出口はないんだ」 星野源の「地獄でなぜ悪い」を聴きながら思い出している。 3月の土曜祝日のあの日の事を。 その日も早く目が覚めました。 何となく、頭が重かったので二度寝したけど 1時間も経たないで起き、手元

          オールウェイズマイノリティ〜どこまで行っても少数派〜