2024年8月7日頃、『二月二十六日のサクリファイス』PHP研究所 発売です
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ついに本日発売です。
少し前から色々と騒ぎ立てまくっておりました、『二月二十六日のサクリファイス』(PHP研究所)本日発売です。
過去のエントリはこちら(過去エントリにあるゲラ募集は既に締め切っております)。
過去エントリにも書いておりますが、基本的には二・二六事件を追う歴史小説でありつつも、事件を追う憲兵たちを主人公にして視点のあり方を低く設定したので、警察小説、サスペンス、ミステリ的な雰囲気が色濃く出ております。
なので、歴史小説ファンや昭和ファンの方はもちろん、警察小説、サスペンス、ミステリがお好きな方にもぜひぜひ(超身の程知らずな発言ですけど)。
谷津の小説を普段読んでくださっている方向けにお話しできることがあるとすると、普段の谷津と比べて、リアリズム志向の高い小説である、ということです。
近世までの歴史小説は史料の絶対量がそこまで多くないため、フィクションを挟み込みやすい利点があるのですが、本作は近代、しかも昭和期の小説で、同時代資料は基より、戦後になってからも様々な資料の海を泳ぎ、配列する必要がありました。わたしに言わせると、「史実の隙間が少ない」時代ですし、モチーフなんですね。だからこそ、「どこに嘘を挟み込むのか」に心を砕きましたし、「史実の隙間」について思いを致すことにもなりました。
そんな本書、本日、標準発売日です。
(いつも申し上げておりますが、文芸書の発売日はあくまで目安で、出版社ごとにその意味合いは違います。PHP研究所さんの場合、倉庫から取次(他業界における問屋さんのような存在)さんに本が搬出される日から二営業日経った辺りを発売日としている様子です。なので、地域によってはまだ本書が書店さんに届いていないかもしれません。ご了承ください)