碇   ✴︎詩✴︎

ここが水の星として

僕は一隻の船にいる

風が吹けば帆を上げて

夜になれば星を数える

コンパスを確かめる度に

思い浮かべる
幾らかの行く先のまたその先


いつからかの決まり事

碇は下ろさないと

産まれては産まれる
聴こえる海の底からと

求めるものと
そうでないものと

行く先々で変わることと
変わらないことと

凪に入り揺れる心と

小さく燃える灯りと

灯る炎と

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