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偏差値70。優秀な高専生に就活は必要か。高専生が選ぶべき就職先とは

高専、みなさんご存知ですか。

高専生または高専卒の皆さんは、もちろんご存知だと思いますが、あまり聞き馴染みのない学校です。

中学卒業して、5年間学ぶ学校です。

詳しい定義などは、wikiで確認してください。


私は、高専卒で就職しましたが、入社後約半年で退職しました。

高専という学校内では、あまりキャリア教育というものは存在していませんでしたから、自分のキャリアについて深く考えることが足りていなかったな、と振り返ると思います。

高専生だけでなく、大学生なども同じだとは思うのですが、自分に向いている職業、自分が進んだほうが良いキャリアやキャリアパスって、学生時代にはよくわからないですよね。

とりわけ、就職倍率が異常に高い高専生にとっては、就活自体があってないようなもの。

でも、本当にこんな簡単に就職先を決めてよいのか、これから先の人生を、いまある選択肢の中から選んでしまってよいのかと、悩まれると思います。

今回は、僕自身の経験から、高専生にとって就活は必要なのか。選ぶべき就職先はどこなのかを紹介したいと思います。



高専生に就活は必要か。どんな仕事をしたら良いか

結論、高専生の就活は必要な人には必要です。

でも、自己分析なく、妥協しての就職は危険です。そんなことをすると、大手企業で、ただ、レールに沿った人生が待っています。

そんな人生を望んで、高専へ入学しましたか?

おそらく違うでしょう。

私は、そういうレベルだと自己肯定感を下げていませんか?

間違いなくそんなことはありません。

どんな仕事をしたら良いかですが、決まった作業をするのはもったいないです。


作業もできるだろうけど、それをできる人はもっといる


おそらく、そのような状況だと、なぜこの作業が必要なのか、自分がやらないといけないのか、等、不満を抱く人も多いのではないかと思います。

自らが頭を使って仕事を作り出す。今ある仕事で高い成果を出すために改善する。

そういうことなどに取り組める領域で業務に取り組んでもらうのが、高専生には向いていると思います。


私自身の経験

高専生には珍しく就職活動を展開


私自身は、約20年前に高専を卒業して就職しました。

当時の高専の就職倍率は、脅威の約30倍。1人に対して約30社の求人がある、という状態でした。

また、その求人の多くが大手優良企業。

当時の私は、「どこにいこっかなー」と、求人票を選ぶような気持ちで企業研究を進めていました。


飛びついた


一方で、変な使命感もあったので、「こんなレールに乗るような就職活動ではなく、自分自身で入社したい企業をリストアップして、就職活動をしよう!」と、通常の大学生と同じような就活も行っていました。

面接の達人を読んで、自己分析を進めて、面接で伝えるトピックやアピールポイントを準備したり、エントリーシートも作成しました。

当時の名だたる大手企業や、国際協力を志向していたので、そういった活動を行っている公的法人へエントリーも行って、面接に取り組みました。


惨憺たる結果と妥協


結果、5社程度エントリーし、いずれもSPIは通るも、面接で不合格。


面接なつかしい

世間の厳しさを知って、求人票の中から自分の目指す方向性と親和性が高いと感じた企業に応募、無事内定を得ました。

社会に認められたような気がして、すごく嬉しかったことを覚えています。


当時を振り返っての反省とこうしたら良かったの考察


この会社ならこんなことできるんじゃないか、みたいな夢物語を思い描きながら就職先を決めました。

ただ、大手企業ほど、同期入社の競合は多いわけです。

自らがやりたいことを持っている人も多い。

その中で自分の希望を通すためには、与えられた環境で成果を出したうえで、さらに自らの希望に近づけるようなアピールをしていく必要があります。

それができて、それが認められる確率は、大企業ほど低くなります。


大手企業には優秀な人もいっぱい


高専生は高専卒という時点で、不利な点もまだあります。

それを自認して、大手企業で並み居るライバルから自分が希望する仕事を勝ち取る気概があれば、それも良いと思います。

でもそれはただ優秀なだけでは足りません。

多くの人に助けを求めたり、巻き込んだり、そういった人とのネゴシエーションが必要です。


意思をもった上でのコミュ力大事


その大事さを認識していれば、また違った結果が待っていたろうな、と今思えば感じます。

私自身は、高専生は大手企業ではなく、もっと中小だったり、スタートアップで比較的自由な裁量を持たせてもらうことで輝く人たちが多い、と思っています。

レールに乗るのではなく、レールを作る。

そんなイメージを描いてキャリアをスタートさせたら良いと思います。


高専生の特徴 

高専生をご存知ない方も、自身が高専生、高専卒だという方にも、高専生の特徴をご紹介しておきます。


頭の回転がはやい


頭の回転が早い人が多い印象です。

話していても応答も的確だったり、ユーモアに富んでいたりもします。


われ、ほんまー

理系領域の知識理解には得意不得意が出る所はありますが、地頭は良いと思います。

人と同じことやりたくない


そもそも中学卒業して、5年間理系の学校に通うという時点で、人と同じ道を歩もうとしていない人が集まっている印象です。

私自身も、中学3年間で普通科目の学習はもうつまらない、という思いもあり、理系を選択することとしました。


普通科しんどーって思ってました


(当時の口癖は、もう家庭科とか絶対やりたくない、でした笑)


やりたいこと・やるべきことしかやらない


これと決めたことを極めている人も結構多い印象でした。

ロボット、アニメ、鉄道、漫画、小説、音楽、などなど。


オタッキーはいいやつ多し


理系なんだけど、文系領域の趣味も極めていたりします。

いわゆる、オタクみたいなタイプの人も一定数います。

いま高専生に求められる能力

そんな高専生に、ビジネスシーンで今求められる能力がなんなのか、ご紹介しておきます。

巻き込み力


高専生は、一般的に結構マイノリティの部類に入ります。

人によっては、狭い範囲での人間関係しか経験せず、卒業してしまうようなこともあると思います。

多くの企業はさまざまな人材が集まり、その中で、同じゴールに向かって検討したり、意思決定を進めたりします。


えいえいおー

成果を出そうとすると、その人間関係の中で、相談をしたり、お願いをしたりしながら、
自分の意思を伝えて、いろんな人を巻き込んで、仕事を進めていくことが必要になります。

理系なので、技術力が大事という意識はあると思います。

一方で、技術力だけでは物事は進まない。

むしろ、技術力よりも、自分の意思をもって、人を巻きこんでいく力、そういったものが特にマイノリティである高専生には求められると思います。


継続力


私の周りには、私も含め就職後転職を行なっている人が多いです。

ジョブホッピングしているレベルではないにしても、熱しやすく冷めやすい特性を持っている人も多い印象です。

私の場合は新卒で就職した企業を半年で辞めて、以降16年以上継続して就業しましたが、
それが良いというわけではなく、成果を出すためには一定期間時間を要することも認識しておきたい点です。


時間どろぼう、というわけでもない


頭の回転が早かったり、行動力もある人たちなので、状況が改善しないとなると、見切ってしまうこともあると思います。

でも、その中で自分で定めた期間でも構わないので、一心不乱に取り組んでみる。

一度ダメだったからといって、すぐあきらめたり、場所を変えたりするのではなく、成果が出るまで努力、継続してみる、など意識すると、もっと簡単に成果を生み出すことができるんじゃないかと思います。

徹底的に頭を使う


一部で偏差値70ともいえる高専生の武器は頭です。

社会に出ると、自分の頭で考えようとすらしない、誰かが言ったことを鵜呑みにしてしまうような人が多くいます。

多くの高専生は、その頭を武器にして、本質的な課題を理解したり、求められている成果を理解して、結果にこだわってみる。


頭つかってなんぼ

それを一定期間続けてもらうと、自ずと高い成果を生み出し続けられると思います。

まとめ

社会からの高専生の評価は高いです。

でも、私自身はまだまだもどかしく感じています。

もっと評価されて良い人たちが、現状の日本国内の社会制度によって、適切に評価されていない。そんな状況があるからです。

ぜひ自分たちの特徴を理解して、社会に求められている力を圧倒的に発揮して、

年収1,000万を超えるような、圧倒的な対価も受け取れるようにしてください。

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