キーボードが増殖していたので、持っているものを紹介してみる
みなさんは、何かこだわっているモノやコトはありますか?
私は最近、パソコンを使う時に使うマウスやキーボードを色々と手に入れて使い比べることにハマっています(半ば過去形)。キーボードについては理想がピンポイントすぎる結果、乗り替えの失敗を繰り返しており、物欲が減退しています。
気付けばトラックボールは卓上に溢れかえる押入れを埋め尽くさんとする勢いで、正直邪魔です。トラックボールはコレクション趣味と化しているため、そちらはあまり捨てないことにしました。
キーボードは全用途に1、2機種だけ使い、他はちっとも触らないことが多かったので、よほど思い入れが強いもの以外は一気に使い比べてみて、要らんものは押し入れの奥にしまい込む、もしくは売ったり捨てたりして数を絞ることにしました。
ここではキーボードの紹介ですが、入手した全てのものを羅列しています。
入手順(うろ覚え)です。
個人的キーボードのトレンド
遅延がより小さく安定している専用のレシーバ無線。
Bluetoothは信用していない物理的高さは、1cm以上であれば低ければ低いほど良い
パームレストはできれば置きたくない
JIS配列
変換、無変換はIME切り替えで使用するため必須。職場の環境に近づけてタイピング速度を鍛える、と主張しているものの効果は謎テンキーレス≒80%以上
かつてはマウスを左右に1台ずつ置くので省スペース性を重要視していたが、物理的配列が崩れていないことの方が重要になった打鍵音は静かな方が良い
キースイッチをはんだ作業なしで交換できる、ホットスワップがあると良い
タイピングに良い荷重は(一応)研究中なため
持っている(いた)キーボードリスト
SOTEC KB-0263 ※廃版
お下がりで押し付けられたもらった物なので詳細がよく分かりません。テキトーに検索をかけたところ、オーディオ機器のオンキヨーの関連会社らしい。今は塵となって消えている模様。
思い入れは特にありません。
主な使用
ケーブル直出し有線(PS/2)
メンブレンキースイッチ
96% JIS配列
ホットキー付き
です。
PS/2なんていう、コンシューマ向けでは絶滅したものには、懐かしさを覚える人もいることでしょう。色々な機器を取っ替え引っ換えで使うようになってしまった私にとっては、ホットプラグ非対応という時点で使う気が失せます。なぜか変換ケーブルを持っているので、USB接続化して一度使ってみたのですが、普通に使えました。そんなに酷使されていなかったのでしょうが、最近のものでもないだろうに、いまだに使えるのはすごいですね。
96%配列という、カーソルキーの部分を省略し、幅が若干短縮された配列で、高機能と省スペース性をある程度両立しているタイプです。フル配列キーボードと比べてもあまり違和感なく使え、テンキーも近めで嫌いではないです。
ホットキーが色々と付いていて、左上3番目の「サポート」キーを除いて全て機能します。20年くらい前のものだと思うのですが互換性がすごいですね(キーボードというよりはWindowsが)。キーボードでパソコンの電源を入れられるのは、今ではめっちゃいいなと感じます。
打ち心地は特別いいと思いませんが、悪いとも思いません。プラスチック筐体がびびっているような音はしますが、最近の安物キーボードのようなペラッペラな安っぽさはなく、打っていて安心感があります。
しかし、ケーブル直出しで使わないときの収納が面倒くさいので、押入れの肥やしです。
Logicool K375s ※廃版
私がキーボードに凝るようになった元凶です。購入時新品。
どこかが壊れているわけでもなく使えてしまうので捨てるに捨てられませんが、基本的に憎いです。変な手癖がつきかねないので買うのもおすすめしません。
主な仕様
レシーバ(Unyfying)、Bluetooth無線接続(接続先3つ)
メンブレン
100% JIS配列
単四電池2つ
かつてお小遣いで買った物で、2,000円代でありながら無線接続でマルチペアリングに対応していたり、かつフル配列キーボードであることを理由に選びました。
機能性は悪くなかったものの打ち心地に難があり、キーストロークが浅いのに重くて力を入れる必要があり(キートップの滑りが悪い?)、引っ掛かることすらあるという、私にとって恐ろしい代物でした。もしかしたらハズレ個体だったのかもしれませんが…
Logicool共通の特徴なのですが電池持ちがものすごくいいです。現在でも付属していたテスト用で普通に動きます。今では旧規格となりつつあるUnifyingレシーバ採用品なので、もし失くしてしまってもレシーバだけ買い足して、ペアリングし直せばいいので安心。
しかしながら、タイピング時に力を入れる必要があるという苦行によって、これを使ってからは、「キーボードは良いものを買おう」と思うようになったのでした。以前分解したときに、一部のフレキを切ってしまいお釈迦になりました。
配線を修復するようなときに使える塗料があるらしいのですが、わざわざ直す気にもなれず、なぜか捨てる気にもなれず押し入れの肥やし。
Corsair K63 ※廃版、処分済
初めてのメカニカルキーボードです。購入時新品。最近は安くなっているようですが、別におすすめはしません。かといって買うのを止めるほどでもありません。必要な機能はテンキーを除いて全てそろっていると思います。値段なりのクオリティはあったと思います。
主な仕様
ケーブル直出し有線(USB-A)
メカニカル、Cherry MX Red
80%(テンキーレス)JIS配列
光る(色は赤のみ)
当時これを選んだのは、テンキーレスで有名メーカー品、そして比較的安かったからだったと思います。買った時点では既にLogicool K835も出ていましたが、Logicoolの廉価モデルにありがちな、Printscreenキー省略な仕様です。それが嫌でこっちにした、みたいな理由があったはずです。
いかにもゲーミングしていますが、そこは嫌いではありません。赤にしか光らないのは評価が分かれそうですが。 筐体の仕上げはデコボコとしたやつ(チッピング?で合っているのでしょうか)で傷や脂が目立たなそうな質感です。
キーキャップはサラッとした触感で、使っているとすぐテカテカになり割と目立ちます。筐体と同じような質感にはできないのでしょうか。スイッチはCherry MX Redでリニア軸。音は割とします。スイッチは選べません。
ユーティリティは設定がごちゃごちゃしていて分かりづらかったです。マクロを設定できるのはいいのですが、Corsairブランドの多種多様なデバイスで共通のソフトになっているせいで余計にややこしく、ソフトウェア環境汚染の極みで不愉快です。入れなくても普通に使えるので必須ではないのが救いでしたが。
普通に使う分には問題なかったのですが、ケーブル直出しの有線タイプを使い続けるのが辛くなったので、キーボード選びは続きました。
基板を叩くような金属音が鳴ります。
キーキャップの質感を修正する実験台にした後に売り払いました。
使った塗料は模型用の艶消しトップコート。もちろんサラサラ質感は戻りませんが、いかにも中古品といったテカテカ感を和らげることができたので、そんなに悪くはないのかなと。
そのとき使ったものよりちょっといいやつ。複数回に分けて塗るのが大事だなと思いました。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0C8YV1WVQ/
エレコム TK-FDM109
購入時新品。
ケーブル直出し有線キーボードを使っているときに、必要に応じてさっと出せてしまえるキーボードが欲しくなって買いました。テンキーレスなので一般的なキーボードとしては短くて軽いので、メイン使い以外ではお気に入りです。
主な仕様
レシーバ無線接続(ケーブル直出しUSB有線、Bluetoothも存在)
メンブレン
80%テンキーレス JIS配列
単四電池1本
変にこだわらなければ打ち心地はほどほどで静か、薄くて小さくて邪魔にならない、いいキーボードだと思います。
パソコンの動作検証にあると便利なので、すぐ出せるところに置いてあります。安いので雑に扱えるのもいいです。
Keychron K8 (JIS配列,白LED,ホットスワップ非対応仕様) ※処分済
初めての無線メカニカルキーボードがコイツでした。購入時新品。
当時は、Macでの正常動作が保証されていてほしかったのでこれになりました。さすがに3万円出すのはきついと、G913 TKLの購入をいったん踏みとどまったのですが、結果的にこちらの買い物が失敗でした。悪いのはこれではなく、私の選定ミスです。
おすすめするほどではありませんが、オフィス使いのオシャレ系としてはすっかり市民権を得たように思われ、普通に使える機能はそろっています。
主な仕様
有線(USB-Cコネクタ、充電兼用)、Bluetooth(接続先3つ)
メカニカル Gateron Brown(Blue、Redも選択可)
80% JIS配列
内臓バッテリー
ホットスワップオプション有(選んだものは非対応)
ホワイトバックライト or RGB(選んだのはホワイトバックライト)
筐体はプラスチックのものだったので高級感は感じませんが、安っぽさもありません。重いので持ち運びはおすすめできません。分厚いのでかさばります。
キーキャップはマット仕上げで、サラサラというよりはモチモチという擬音語がしっくりきた、不思議な感触。これ以上にないくらい手汗が目立ち劣化が早いので、汗っかきの人にも向かないでしょう。キースイッチはGateron Brownでタクタイル軸。比較的静かで割と好きでした。Gateron Blue、Gateron Red仕様もあり、ホットスワップ対応仕様も存在します。
側面に切り替えスイッチがあり、Windows/AndroidとMacを切り替えることでWindowsキーとAltキーの位置を交換できます。個人的には不要な機能でしたが、順番にこだわりがある方にはいいのではないでしょうか。
このキーボードはだいぶ分厚くて机の天板から一番手前のキートップまでの高さが35mm(実測)もありました。ここまでの高さになるとパームレストが必須で、どかす度に本体とパームレストを動かすわずらわしさがありました。
コネクタでの有線接続とBluetoothでの無線接続に対応しています。Bluetoothのペアリングは3つまで登録できるので、複数のパソコンで使い回すには便利です。しかし、Bluetooth接続への切替の待ち時間が長めで辛かったです。といっても、これはKeychronに限ったことではなく、どこのメーカーも似たり寄ったりではあります。
バッテリー持ちが悪いのも辛かったです。Logicoolの異常な電池持ちに慣れていたというのもありますが、あまりに面倒だったので、有線キーボードとして使っていることが多かったように思います。
ユーティリティの類は無く設定は本体のみで完結するので設定は楽です。ライティングの設定キーは側面にでも置いておいてほしかったです。
基板を打つ金属音は鳴ります。
二度と使わないなと思ったので売却しました。ただ、最近は物理配列等の普通さを見直していて、ホットスワップ、レシーバ無線に対応したJIS配列のK8 MAXもしくはK10 MAX(いずれも今はまだない)が出たらまた買いそうだなと思っています。K1やK3の方が形状は好みなのですが、スイッチの選択肢が少ないためホットスワップのメリットが薄いなと感じています。
Logicool G913TKL
個人的に一番成功したキーボード選びだと思います。白、黒を1台ずつ買ったくらいなので、相当気に入っています。ただしどちらも中古。
主な仕様
有線(USB-microBコネクタ、充電兼用)、レシーバ無線、Bluetooth
メカニカル GLタクタイル(GLリニア、GLクリッキーも選択可能)
80%テンキーレス JIS配列
内臓バッテリー
RGBに光る
筐体の表側は金属で高級感があり、所持欲を満たされます。裏面のプラスチックになっている部分も、汚れが目立たないあの加工で好きです。
薄型は賛否両論あると思いますが、私は好きです。パームレストが確実に不要で手首の反り角度が小さくなるので、個人的にはすべてのキーボードが薄型筐体になればいいのに、くらいに思っています。ぎりぎり持ち運べなくもないサイズ感ですが、ずっしりしています。長時間使用を想定したものはずれないように重量があった方がいいと思いますが。
キーキャップは普通。サラサラではないので手汗による劣化はあまり目立たない気がしますが、劣化しないわけではありません。テカテカ感が比較的目立たない白の方が良さそうです。Kailh Choc(V1)と同様の固定になっているので、グラつきが大きい気がします。このキーボード最大のクソポイントはChoc V1互換キーキャップとの互換性が無いことで、専用設計のキーキャップを買うなどしないと見た目のカスタマイズは一切できません。したがって、見た目をアレンジして遊びたい人は買うと後悔します。
スイッチ軸はGLタクタイル(Kailh Lowprofile Brownベースのカスタム品?)とかいうオリジナル軸で、白ではタクタイル軸のみ、黒ではリニア、クリッキー軸も選べます。感触は重めで誤爆抑制という面ではいいのですが、もう少し軽くてもいい気がします。
と、過去に書いているので、もしかしたらタイピング練習に最適な1台なのかもしれません。でもキートップがグラグラ気味だからやっぱり微妙か?
有線・無線両対応で、無線接続はレシーバとBluetoothから選べます。レシーバ接続は基本的に安定しているので、ここはかなりポイント高いです。
Logicoolなので、バッテリー持ちもすごくいいです。使う機種が絞られるようになって何カ月も経っていますが、充電した記憶が2回あるかどうかです。
専用ソフトは他社も含め、めったに使わないのですが、設定は少し分かりづらい気がします。カスタマイズ項目がそんなに多いわけでもないので、わざわざ入れるほどじゃないな…というのが正直なところです。ライティングをいじりたいなら入れる羽目になりますが。
金属音は鳴りません(個体差がありそう)でしたが、経年劣化で響いてきました。買い替えないなら、そのうちスイッチを分解整備したいですが、面倒くさい…
メイン使いしている期間が最も長いキーボードになりそうです。
Mistel Barocco MD600 v3 ※処分済
購入時中古。
色々と初めてづくしでした。コーディングする人など、英文を打つことが多い人には良いんじゃないでしょうか。全体的に変わり者向けだと思います。
主な仕様
有線(USB-Cコネクタ、左右独立で使用、接続も可能)
メカニカル Cherry MX Red(Blue、Brown、Pinkも選択可)
60% US配列
RGBに光る
筐体はプラスチックでマット仕上げですが、ビルドクオリティが微妙な気がします。
最大の特徴は、やはりキーボードの筐体が左右に分かれていることでしょう。60%配列のキーボードをそのまま割ったデザインになっているので、一体型キーボードとして使うこともできます。自作キーボードには左右分離型の物も数多く存在するので、それを選ぶ時の参考にしようという狙いもありました。ただ、左右をつなぐケーブルとキーボードとパソコンをつなぐケーブルの2本が必要で、地味に邪魔です。
分厚いですが、長さが抑えられているので折りたたみ型のように持ち運びは簡単です。使うのにケーブルが必須なのが惜しいですね。
有線接続のみなので、私の環境で常用するにはキツいという結論になっています。元々メイン機にするつもりはなかったのでダメージは小さかったのですが、K8より割と高いんですよね…
ただ、左右それぞれを片方のみつないでゲームに使うという芸当が可能なので、左手、右手用デバイスとして使うこともできます。専用品と比べると機能性に劣り、コスパも微妙な気はしますが…
キーキャップは汗が目立たない仕上げですが、代わりに傷がつきやすい気がします。悪くはありませんが、爪を立てるように打つ人は劣化が気になりそうですね。キースイッチはCherry MX Red。青、茶、ピンクも選べます。値段が同じならピンクの静音仕様がおすすめです。
US配列です。これを買ったころは自作キーボードに興味を持ち始めており、それらはほぼ英語配列だというので、英語配列の練習機にでもしようと思っていたのです。結果、個人的に英語配列は合わないなと思いました。個人的にはエンターキーが縦長でないのが許せなかったです。日本語入力への切り替えが3キー(普通の英語配列では2キー)なのも辛かったです。
当時はファンクションキーの無い配列にも慣れようという思惑があったので、60%キー配列である600にしました。使ってみた結果、ファンクションキーが無くてもそんなに困らないと分かったのは衝撃でした(このような配列が、後にゲーミングキーボードの一流派にまで成長するとは…)。ただ、省略されているキーは他にもたくさんあるので、同時押しを多用することになるのは辛いですね。言語切り替えにはESC+Fn+Altと3キー同時押しになります。
ハードウェア内で完結するカスタム機能が充実していて、バックライトの設定は当然ながら、論理配列をDvorakなどに変更することができる他、個別のキー割り当てもある程度自由に変更できるらしいです。しっかりとは試さなかったのでよく分かりませんが。ソフトを使わないのはセキュリティ上好ましいのですが、上級者向けすぎるかも。
日本語配列仕様もあり、そちらはファンクションキーも付いています。普通の人はそちらを選んだ方が幸せになれると思います。カーソルキーもちゃんと付いていますし、普段使いにも比較的いいのではないでしょうか。
金属音は鳴ります。今までで一番よく響いている気がします。嫌いなポイントです。
e元素 Z-88 ※処分済
ホットスワップで遊ぶ用に買いました。購入時新品。
表面が金属仕上げでしたが値段なりの質感。有線接続のみで英語配列、カーソルキーが付いているのは良かったです。肝心のソケットが固く、3ピン仕様でスイッチ取り替え遊びにも微妙だったので、結局ほとんど使わずに処分しました。地味に初のクリッキー軸仕様のものだったのですが、あまりにうるさくて夜には使えないな、とも思いました。安いので、いつもとちょっと違うキーボードを、と初めの一歩にはいいんじゃないでしょうか。
主な仕様
有線(USB-Cコネクタ)
メカニカル Outemu? Blue
75% US配列
ホットスワップ対応
cocot46plus
私にとって、初めての非マクロパッドの自作キーボードです。新品キットを購入し組み立てました。
キーボードの中央に直径34mmのトラックボールが鎮座するのが最大の特徴で、かなり存在感があります。キーボード以外に手を伸ばさないで済むので、手を動かす分のタイムロスが減り、いい感じです。
キーが46個しかないので、レイヤーと呼ばれる(一般的に)トリガーキーとの同時押しによって同一のキーに様々な機能を振り分けることになります。最初はキーが足りないだろうと思っていたのですが、使ってみると意外となんとかなります。
Remapでカスタマイズできるファームウェアになっている(QMK仕様もあったと思いますが詳しくは調べてください)ので、キーマップカスタマイズも楽々です。使っている時点でのカーソル設定やレイヤーがOLEDに表示されるので、利便性向上に一役買っています。トラックボールのX/Y軸の角度を変えることもできるので、より使い手の手癖に合わせたカスタマイズが可能です。
最近は専ら高級インテリアです。完全に我が家のWOWオブジェクトその1。
cocot36plus
2台目の自作キーボードで、作者はcocot46plusと同じ人です。新品キットを購入して組み立てました。
最大の特徴は同じく直径34mmのトラックボール、を囲うスクロールリング。部品の設計上反応が渋いのが欠点(だと私は思っています)。
こちらはさらに使っていないのですが、さすがにキー数足りなくないかと思ってしまいます。46キーでなんとかなったんだから36キーでもなんとかなるような気はするのですが、特殊キーもほとんどが同時押しでの発動になるのがキツいです。
こちらも同様に高級インテリア、WOWオブジェクトその2化しています。
自作キーボードは、もれなく有線かBluetooth接続になるので、「ゲームしたいけど無線でレシーバくらい安定しないと困る」という人には厳しいです。物理配列が個性的なものは、タイピングに最適化されていることがほとんどで、ゲーム向きとは言い難いところがあります。ゲーム向きの物理配列とは何かと問われても、私には分かりませんが…
ここで、私のキーボード選びは既製品へ戻ることになります。
Corsair K70 pro mini wireless ※処分済
かつて無いほど消去法で選んだやつです。購入時中古。
有線とレシーバ無線接続の両方に対応しており、日本語配列、ホットスワップ対応でキースイッチを自由に交換できるというシビアすぎる条件の数々。これらを全てクリアしたのがこれだけでした。現在でもこれら全てを満たせるキーボードはほとんどありません。あまりにニッチな要求でしたがCorsairさんは応えてくれました、ありがとうございます。でも結局使いづらくて処分しました。
主な仕様
有線(USB-Cコネクタ、充電兼用)、レシーバ無線、Bluetooth(接続先3つ)
60% JIS配列
ホットスワップ対応
内臓バッテリー
RGBに光る
筐体表面は金属仕立てで高級感がありますが、G913のそれには負けますね。
キーキャップは艶消しスプレーを吹きかけたような仕上げのもので、手汗が目立たないのでとても好み。日本語配列の中でもばらつきがありますが、スペースキーのサイズは4.25Uという特殊仕様。同じくCorsairから出ているキーキャップセットくらいしか交換品の選択肢がないのが辛いところです。自作や他個体からの分捕りしかないよりはよっぽどマシですが。
キースイッチはCherry MX SpeedSilverでアクチュエーションポイントが浅めなのが売りですが、実感はできていません。このキーボードを使っていて初めて気づきましたが、Cherry MXスイッチはバネ音がかなりうるさいんですね。Lubeやバネ交換をするなどしないと静音化は難しそうです。
しかし、すべてのキーがホットスワップソケットなので好きに交換できるので、あまり問題にはならないでしょう(交換する場合、トータルでは高くつきます)。
60%配列、流行りのゲームジャンルであるFPSにはいいようですが、全用途が全体の私としてはかなり辛かったです。特に、独立のカーソルキーはやはり欲しかった。横にテンキーを置いても良かったのですが、結局複数デバイスを同時にどかしたり動かしたりするの、面倒くさくない?となるんです。
Fn同時押しショートカットがキーキャップ前面に書いてあり、親切な方だと思います。が、アイコンを見ただけでは機能がよく分からないキーもあります。マニュアルをちゃんと読んで使いましょう。
ライトをちゃんとカスタマイズしたいなら、ユーティリティを入れないといけません。バッテリー持ちのこともあるので、ずっと消灯で使っていました。
キーボードのくせにマウス操作もデフォルトで割り当てられているという変態(褒め言葉)なやつですが、この機能を使っている人は果たして存在するのか…
バッテリー持ちはやはりLogicoolより劣ります。これについては仕方がないところはあります。
無理やりメイン使いしていた時期もあって、そのときの机はかなりすっきりしていたような記憶がうっすら残っていますが、常用には圧倒的にキー数が足らんかった。基板打ちの金属音は鳴ります。
Princeton ULTRA PLUS UP-MKGA75-JP
存在を知ってから、K70 pro mini wirelessを買ったことを後悔したほどの逸材(と購入前は思っていた)機種。購入時中古。
有線とレシーバ無線接続の両方に対応しており、日本語配列、ホットスワップ対応でキースイッチを自由に交換できるというシビアすぎる条件の数々をクリアできた2機種目。現在でもこれら全てを満たせるキーボードはほとんどありません。あまりにニッチな要求でしたがPrincetonさんも応えてくれました、ありがとうございます。果たしてこいつは生き残れるのか。
主な仕様
有線(USB-Cコネクタ、充電兼用)、レシーバ無線
75% JIS配列
ホットスワップ対応
内臓バッテリー
RGBに光る
75%配列で個人的に欲しいキーが少々削られてはいるものの、ゲーム向けキーボードとしては比較的タイピングにも使いやすい仕様に仕上がっていると思います。
また、ホットスワップは5ピン穴で大概のMX Cherry互換キースイッチがはまり、非常に良いです。私は全てのキーをYushakobo Fairy Silent Linearに変更して、静音キーボードとして使っています。そのかいあって押し心地は好きです。
電源スイッチの場所や無線接続時の挙動の癖の強さが欠点で、電源スイッチの場所はなんとスペースキーを外さないとアクセスできません。もっとやりようがあっただろう。
無線接続時のみ、文字入力状態から1回目のタイプが反映されないことが多いです。他キーボードでは問題ないシーンでこのキーボードのみ駄目なことが多いため、おそらくファームウェアか何かに問題があるのではないでしょうか。主にブラウザ環境で発生するので、Googleスプレッドシートなどにはこれで打ち込みたくないです、それほどにウザい。
最近はこれを無理やりメイン使いしていますが、書いたとおり無線接続時のストレス要因が深刻なので、有線使いしがちです。コネクタによる有線接続のため、マグネットコネクタを活用しているのでまだ救いがありますが、この機種を使う意味が徐々に薄れていっている…
まとめてみて
振り返ると、徐々に物選びの条件が定まってきて大外しはなくなってきている印象はあります。しかし、新機種やマイナー機種は使わないと分からない点が多いので、ニッチ方面へ進化していっている私の需要を満たすのはなかなか難しそうです。だがそれでも届いてほしい、私の願い。JIS配列レシーバ無線80%以上配列なるべく薄い筐体ホットスワップ対応等荷重を変えられるもの!
興味はあるもののまだ手を出していないものとして、静電容量無接点式や光学式キースイッチを採用したもの、ラピッドトリガーがあります。どれもそのうち試してみたいですね。
静電容量無接点を買うなら現状Realforce一択ですが、レシーバ無線がないんですよね。今の様子を見ても永遠に出ない気がするので、妥協か永遠に買わないことになる気がします。
ラピッドトリガーはタイピングに役に立つのでしょうか。高感度にしておけば、誤タッチを抑えるトレーニングになるかな、なんていう妄想をしているのですが。
トラックボール版もあります。
更新履歴
2024年9月29日:UP-MKGA75-JPを追加、全体的に記述を見直し