世界は今から倫理です。
先日、ドイツに留学し行動する環境活動家、谷口たかひささんの講演動画をみていたら、日本とヨーロッパの教育の違いについて、日本では『義務』から教えるが、ヨーロッパでは『権利』から教える。そして、他人の『権利』を迫害してはならないことを教わるという話がありました。
ヨーロッパは、フランス革命で自ら市民の『権利』を勝ち取り、ヒットラー政権下においては「市民も『権利』を迫害した歴史」を持ち、冷戦下での人権が抑圧された世界への反省からなのでしょうか。日本で教育を受けた自分はと振り返ると「一人ひとりの権利の大切さを教える」そんな当たり前のことを今更ながらすごいと思ってしまう。そんな環境だった気がします。
小学校の道徳でいじめについて教える時に、権利から考えさせているでしょうか。「それはいけないコト」として、義務として教えているのでなければいいのですが。自分の権利を考え、それぞれの人にも権利があるコトを思えなければ、なぜいじめがいけないのかは理解できません。
と、書いたんですが、うーん。『権利』って何?って答えられないなぁ。
高校の授業では、倫理はたしか選択でした。ドラマ『ここは今から倫理です。』の高柳も「倫理は人生の必須科目」と言ってましたし、一生を通して学び続けるもの。考え続けるものなのかもしれません。倫理をこそ、学ぶための、そして生きるための「最初の授業」にするべきだとも思います。
それにしても、アメリカのBlack Lives Matter や、中国の香港、ウイグル人への弾圧、ミャンマーのロヒンギャ、与党への弾圧、ロシアの野党、支持者への弾圧。人種差別や政治のみならず、旅行や飲食、会合の制限、オリンピックのあるべき姿など、『世界は今から倫理です。』
トランプ前大統領が離脱した国際連合人権理事会にバイデン政権は復帰しましたが、まだまだ世界も考え続けなければならないようです。
2021年2月10日