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本の棚 #127 『リーダーのための「レジリエンス」入門』

『リーダーのための「レジリエンス」入門』
久世浩司

以前こんな記事を書いた。

耐力と表現しているのが

レジリエンスに近いのかなと思い

本書を手にとったが…すごい。

ここまでロジカルに表現されると

「これからはレジリエンスだ!」

とか、言ってみたくなる。
(本書は2014年刊行)

レジリエンスとは、そしてその力を

トレーニングするステップとは?

さらには、習慣で身につけることも

なんかできてしまいそうなのだ。

我慢するのではなく、受け流すのでもなく

この何とも言えない感覚を文字にすると

この本のように、なる。

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レジリエンスとは

「逆境や困難、強いストレスに直面したときに、適応する精神力と心理的プロセス」

まずは大前提のお話、定義かな。

ここには大きく認識が違うこともなく

ふむふむという感じだ。

【レジリエンスが高い人の特徴】

①自己認識力が高い
②どん底を経験していた
③ピープルファースト

自己認識力=メタ認知とも言い換えられる。

要は感情に流されるのではなく

自分でコントロールできるか、ということ。

ピープルファーストは他人を優先すること

利他の精神に近いものを感じる。

そして【3つの能力】があるという。

①回復力
②緩衝力
③適応力

か、回復力!

「寝たら忘れるタイプなんですよ〜」は

これか!

そして緩衝力!

これは魔人ブウのお腹を思い出そう。

お酒を飲み過ぎてカチカチになった

おじさんのお腹ではなく

弾力性のある、どんな衝撃も吸収する

ソフトで伸びのある精神。

最後に適応力!

強くなくても、賢くなくてもいい、

環境に合わせて変化できればそれがいい。

「自分、不器用っすから。」じゃだめだ。

ストレスを感じることや嫌なことがあっても、すぐに捉え方を変えることで「損切り」ができる。

過去と他人は変えられない

よく聞くフレーズではあるが

その捉え方を変えることはいくらでもできる。

起きた出来事に対する自分の反応を

どう扱うかを決めるのは自分だ。

悲劇を悲劇のまま受けとめるのではなく

それでも前を向いていく姿勢。

命に関わるようなことでないかぎり

捉え方次第でなんとかなると

ぼくは思っている。

勇気あるリーダーは、「恐れの感情を認知することができる」人です。

ネガティブ感情を自分の意志で

コントロールできますか?

捉え方の話ともつながるけれど

そのなかでも「恐れ」は本能的にも

強烈に感じる部類だ。

だからこそ、その感情をコントロールできれば

その時あなたは勇気あるリーダーになれる。



優先順位の決定において最も重要なことは、分析ではなく勇気である byドラッカー

神様すぎる、なんだこの名言は。

本当に優先順位をつけなければならない場面は

分析では測りきれない次元にあって

正解らしきものすらわからない。

そのときに必要なことは、

ぼくはこれでいきます、という勇気であり

選択した行動をあとづけで

正解にしてみせる胆力ではないか。

迷っている暇はない、ロジックばかりに

時間をとられていてもいけない、

勇気をもって前に進もう。

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#推薦図書 #リーダー #ストレス社会

#タフさ #耐力 #店長 #久世浩司

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八次涼太郎/人事/コーチ
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