本の棚 #164 『はじめて家を建てました!』
30代にもなると
結婚、出産の次はマイホームみたいな
なんとなくの流れがあることを
ひしひしと感じる今日このごろ。
ぼちぼち引越も多く、快適に賃貸暮らしを
楽しんではいる。
仕事柄、家を買う人たちと多く接するけど
本当に満足のいく家を建てる
ということはなんだか難しそうだ。
土地、資金、間取計画…
家を建てるとなったときに
どんな流れなのか、どんな注意点があるのか
実体験をもとに書かれたマンガエッセイは
現実的であるがゆえに、笑える。
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ハウスメーカーは営業担当者がすべて
これは家に限らず
高いものを買うときには付き物の課題。
特にハウスメーカーの場合は
最初に担当してくれた人が
契約後もやりとりする窓口になるそうで
展示会場などで
「この人はちょっと…」という場合は
その日はアンケートも書かずに
帰ったほうがいいとのアドバイスは
辛辣ではあるが、いざ自分がそうなったら
おおいに参考にしたいと思った。
家は特に何度もやりとりする部類の買い物。
営業担当者は要チェック。
住んでからの家の長期修繕計画
鉄部塗装、外装、防水、屋根、水回り
住む前に考えたほうがいい。
「賃貸と違って、自分のものになる」
というのは、まぁそうなんだけど
自分のものになるということは
自分でメンテナンスする必要がある、
ということでもあるのだ。
メンテナンスされている家と
そうでない家は、やっぱりわかる。
近所にある素敵な家は
こまめにメンテナンスがされていて
いつ見てもきれいだ。
家を建てるならば、そのあたりも
押さえておくべき点だろう。
職人さんに気持ちよく働いてもらう
現場とのコミュニケーション、
というと職場を思い出すだろうか。
施主の立場としても
現場の職人さんとの健全なコミュニケーションによって
職人さんに気持ちよく働いてもらう。
家を建てるのはあくまでも「人」だ。
家って、
入れ物じゃないだなあ
そう、単なる入れ物=箱ではないのだ。
そこには「思い」がある。
賃貸だろうが、分譲、持ち家だろうが
それは変わらない。
ただ、家について考える時間が
家を建てる、家を買う、といったときに
ながーくなるから
あらためて考える機会になるだけだ。
どこに住むか、だけでなく
どう住まうのか。
そんなことを考えることは
よく生きることに、必ずつながると信じている。
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