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本の棚 #259 『世界はうつくしいと』

初めて詩集なるものに手をつけた。

詩の世界ってどんな感じだろう。

長すぎず短すぎず…

その文の中にどんな広がりを感じるのか?

想像もつかないけど、読んでみる。

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なくてはならないものは、けっして
所有することのできないものだけなのだと。
日々の悦びをつくるのは、所有ではない。

所有したいという感覚が薄くなっていくのは

真の悦びに気づき出した証なのだろうか。

いや、単に諦めているだけなのだろうか。

多くを所有したことのある人ほど

この境地に達するように思いがちだが

よく考えると我々はすでに多くを所有してる

それに気づかなくなっているだけで。

そんなものよりも、陽の光、そよ風、

スズムシの鳴き声、誰かの笑い声…

手に掴めないなにかのほうが

心にツーンと染み渡るわさび感覚。

うつくしいものをうつくしいと言おう。

ほんとそうだよね。

うつくしいということばを知ってても

うつくしいと感じる、それを言葉にする。

忘れていてはもったいない。

人の感受性にとっての、大いなるものは、すぐ目の前にある小さなもの、小さな存在だと思う。

ただなんとなくあたりまえのようにある

小さな日常に対する心のアンテナ。

小さくて軽くて目には見えないような、

そんなものにこそ忘れちゃいけない何かがある。

冒険とは、
一日一日と、日を静かに過ごすことだ。

これはわからぬ。

それすらも冒険とするならば

毎日冒険少年になるじゃないか。

詩の世界ってふしぎだけど

そんな捉え方もあるのかぁとなる、

否定ではなく認知の幅広がる感覚。

読むことは、本にのこされた
沈黙を聴くことである。

これはオシャンティーすぎる。

並べられた文字、のこされた沈黙。

どちらも咀嚼しながら

本というフルコース料理を味わう。

誰もそう言わないが、本は、
希望の産物なのだ。

ぼくはそう言うよ、今度から。

本って希望だよ。

言うことのできないおおくのもので
できているのが、人の
人生という小さな時間なのだと思う。

人の人生は小さな時間なのか。

そりゃ地球とか宇宙と比べたらそうか。

けど一人の人生の情報量って

どんなくらいあるんだろうか。

ぜんぜん違う角度で気になった。

人の一日に必要なものは、
意義であって、
意味ではない。

意味:言葉が示す内容。 また、言葉がある物事を示すこと。

意義:物事が他との関連において固有にもつ価値や重要性。

ひとにとって最後まで大切なのが価値なのか。

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#推薦図書 #初挑戦 #世界観

#ひたぶるに #詩の世界 #人生観

#長田弘

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