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【アート】パウル・クレーの色彩と軌跡 「パウル・クレー展 創造をめぐる星座」

孤高の画家パウル・クレー
「パウル・クレー展 創造をめぐる星座」
が名古屋で開催されています。
名古屋で仕事があったので、その際に愛知県美術館を訪れました。
愛知県美術館は、
栄にある愛知県芸術センターの10階
エレベーターで最上階にある美術館は
六本木の森美術館以来。
建物の上層部というだけで、ワクワクしてしまいます。

やはり建物の最上階というのは気持ちが上がります。
その日は朝雪が降っていたので
お客様はそこまで多くなく
ゆっくり鑑賞することができました。

その日は雪が降っていました

「この世では、
私を理解することなど決してできない。
なぜなら私は、死者たちだけではなく、
未だ生まれざる者たちとも一緒に住んでいるのだから」

パウル・クレー

パウル・クレーの生い立ちを
詳しくは知らずに展覧会を見学。
「孤高」というタイトルがついているけれど、
家族に囲まれ、
前衛芸術家の影響を受けていたり
その時に共同で学んでいた芸術家と
刺激を与えあったり。
決して孤高とは思えない。

北方の森の神
沈む世界を霧が覆う

色彩が不得意で、
線で描くことを得意としていたという解説。
しかしながら、彼の作品を見ていると
色彩が不得意ということが信じられないくらい色がきれい。
時代の流れとともに
彼の作品の中にも戦争の色が出ている作品も。

幾何学的、抽象的な作品ではあるけれど
色は温かかく感じられたり。
でも例えばこの作品は戦争の影響を受けているそうです。

アフロディテに解剖学
周辺に
赤、黄、青、白、黒の長方形によるハーモニー

パウル・クレーの作品は
説明を読むと、何だかよくわからなくなります。
色彩学までも作品に反映させていて
本当に色彩が不得意だったの?と感じずにはいられません。

花ひらく木をめぐる抽象
北方のフローラのハーモニー

一番気に入った作品は、「蛾の踊り」という作品です。
まるで音が聞こえてくるようで
そして昇華感まで感じられます。

蛾の踊り
黄色の中の思考

「黄色の中の思考」も得意とする線と
ちょっと笑っちゃうような抽象的なモチーフ
色もきれいです。

パウル・クレー、あまり詳しくなかったのですが、
何だかユニークな芸術家さんです。

DegitalCreatorさんが、
パウル・クレーの生涯をnoteに記事にされています。

愛知県美術館で開催のパウル・クレー展
3月16日まで名古屋にて開催中
その後は兵庫に巡回だそうです。

愛知県美術館
愛知芸術文化センター10階
開催時間:午前10時~午後6時、金曜日は午後8時まで
開催時期:1月18日~3月16日

★おまけ★
最上階の一番眺めが良いベストポジションで
男の子が携帯でゲームをやっていました。
何だか優雅でパシャリ。

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