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自分が動けなくなった時、自分のために、誰かのために何かできる未来へ

先日、新聞を読んでいたところ
うれしいニュースが飛び込んできました。
豊島区さんが、
分身ロボットの実証実験を始めるとのこと。

東京都豊島区は6日、複合施設のサンシャインシティ(東京・豊島)と障害者雇用の実証実験に関する協定を結ぶ。体の不自由な人が分身ロボットを使って遠隔で接客したり、精神・知的障害のある人が短い時間就労したりする。
11月に1カ月間程度実証する。遠隔での接客は、都立北特別支援学校で車椅子を使う高校生や、自宅や福祉施設から外出して就労できない人が取り組む。オリィ研究所(東京・中央)が開発した分身ロボット「オリヒメ」を介して受付業務などにあたる。短時間勤務では1日30分から数時間程度、掃除や書類の整理などを担ってもらう予定。
2つの実証の対象は計10人未満を見込む。今回は就業モデルの構築が目的で賃金は支払われない。課題を整理して2025年度以降、区内の他の事業所などへの展開を目指す。
高際みゆき区長は5日の記者会見で「いきなり接客をするのが難しい人が、ロボットを通じて会話して慣れてから就労するなど、きっかけをつくりたい」と話した。

日本経済新聞  2024年9月5日
「分身ロボ接客、障害者らが操作 豊島区の複合施設で実証」

オリヒメは、私が2024年一番に感激したサービスだったのでした。
「分身ロボット」は
OriHime(オリヒメ)さんと名付けれロボットさん。
OriHimeさんには遠隔のパイロットさんがおり、
そのパイロットさんは実は、
身体が動かなくなった方々です。
パイロットさんが遠隔で分身ロボットを操作し、
まるでその場にいるように、
会話やサービスをしてくださいます。

身体が動かなくなった方々は
「出かけられない」や「移動が困難」
この「できない」を価値にして
考えられたのが分身ロボットなのです。

その分身ロボットさんが働くカフェがこちら

このサービスは、
現在実験的に数々の場所で試されています。
私は個人的に
まず公共施設などでサービスが
どのステークホルダーにも
うまく廻るということが実証されれば
民間でも取り入れやすくなるかな。。。。
と思っていました。
それがどんどん実現しています。

東京都江東区でもOriHimeさんの設置が決定。

東京都江東区は、区役所にある売店にスマートフォンやパソコンなどで遠隔操作できる分身ロボット「OriHime(オリヒメ)」を6月に設置すると発表した。重度障害者らが在宅で商品説明や接客ができるようにし、障害者の就労と社会参加を促す。
同区は分身ロボットを操作する人を委託事業者の「オリィ研究所」(東京・中央)のホームページで募集している。期間は26日までで、5人程度募集する。5月に操作方法の研修を実施し、6月に運用を始める。就労中に介助が必要な場合はヘルパーの利用費用を区が負担する。
大久保朋果区長は「障害者の就労と社会参加の新たな形を示し、障害者への理解や企業による就労がさらに進んでほしい」と話した。

日本経済新聞  2024年4月11日
「江東区役所売店、分身ロボが接客 障害者らが遠隔で操作」

2月に分身ロボットカフェを訪れたとき、
開発者オリィさんがおっしゃっていた
「できないことが価値になる社会へ。」
「自分が動けなくなった時でも、
自分のために、誰かのために何かできる未来を実現できる社会へ」
明るい未来へ、少しずつすすみはじめています。

分身ロボットカフェDAWN ver.βさんのnoteはこちら。


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