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【ドラマ】名建築は人生の節目に宿る-『名建築で昼食を』
美術・アートが好きな私は、
時に街の風景や建築にも惹かれるときがある。
そんな私に
「あれ?もしかしたら、
私ってば古い歴史ある建物も好きだし、
その建築物が私の人生変えたかも?」
と気付かせてくれたドラマがあった。
それは、池田イライザと田口トモロヲが主演の
『名建築で昼食を』
現在、アマゾンプライムで視聴が可能。
休日に一気に見てしまうくらい
はまってしまったのだった。
というのも、この作品に出てきた「乙女建築」が
何故か、私の人生の節目に関連していたからだった。
ドラマのネタばれしたくないので、
内容は記載しないが、個人的な話なので、お許しを。
私は、20代社会人4年生くらいのときに、
第一話の「アンスティチュ・フランセ東京」に
ビジネスフランス語を学ぶために通っていた。
1952年にフランス語学校として設立されたアンスティチュ・フランセ東京。
そこでクラスメートだった方に当時、
職業選びのアドバイスをいただき、
私はそこで、彼女のアドバイスから転職を果たし、
自分の天職(業界と業種)に巡り合うことができたのだった。
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そして20代後半で
第10話の「江戸東京たてもの園」で
当時お付き合い始めたばかりの方と
初めてのデートをした。
小金井にある「江戸東京たてもの園」は、
江戸時代から昭和中期まで、文化的価値の高い30棟の歴史的建造物を移築し、展示をしている。
当時そこまで深く相手を知らなかったのだが、
休日に2人でここを訪れ
お互いカメラで写真を撮り、仲を深めたのだった。
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その後、その方とのお付き合いも続き、
そして第7話の「山の上ホテル」で
30代前半に結婚をしたのだ。
お茶の水にある多くの文豪に愛されたアール・デコ様式の山の上ホテル。
私は30代を過ぎてからの結婚だし、
相手も大人だったので、
煌びやかな結婚式場やホテルではなく、
落ち着いた場所がいいなと思って、
私の中では、「山の上ホテル」が
何故かしっくりきたのだった。
ホテルの方が、結婚式の打ち合わせのとき
毎回、新品の鉛筆で書類やお見積りを書いてくれるのが印象的だった。
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このシリーズを見終わって、
ここ行ったなあ、ここ行きたいなあ、
と思いながらドラマを見ていたのだが
改めて振り返ると、
自分の人生を変えた『乙女建築』が
なんと3か所も偶然にあったことを再確認。
名建築は、私の人生の節目に宿っていたのです。
しかも、20代から30代にその建築物で人生の節目を経験していた私は
このドラマの”春野藤”を演じる池田エライザと同じくらいの年齢で
当時、私も、春野藤同様に人生や仕事に悩みまくっていたのでした。
建築もアート。
だが、絵画や彫刻と違って、
流れる時間と共に町や風景が変わったり、
法律が変わって取り壊されなくてはならなくなったり、
形を変えなくてはならなくなったり。。。。
それでも人生の節目に建築物が私に与えてくれた影響は計り知れず、
私の中で不変に存在し、人生をきらびやかに演出してくれた。
またあの建物、場所を訪れたい。
そう改めて思わせてくれるドラマだった。
現在大阪編も放映中。
続きが待ち遠しい。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
何か心に残すことができれば、幸せに思います。