自分に問う ー そのスキルは今の会社だけで役立つスキルになっていないか?
日本経済新聞の私見卓見というコラムに、
スキルについて語られている記事がありました。
自分の持っているスキルを客観的に分析したとき
「自社(業界)で必要なスキル」なのか
「他社(異業種)で必要なスキル」なのか
それとも「どんな会社(業種)でも必要なスキル」
このバランスはどうなっているかというものだった。
この文章を読んだとき
過去に会社でこんなシーンがあったことを思い出した。
私がチームメンバーに
「もし他の会社に転職するようなことがあったら、
このXXXというスキルは絶対に役立つし、
会社員として役職がある場合は、ほとんどの方が行っていること。
それを皆さんにもできるようになって欲しいし、
私がどうやってやるかお伝えしたい。」
と語ったことがあった。
その際、実は驚いたことに
「ちびこさん、おっしゃっていることは重々わかります。
でも、そのスキルはわが社で人の上にたって
昇格する際に必要なスキルなのでしょうか?」
かなり昔に言われたことだったが
未だにその時のショックは忘れられない。
もしかしたら、私がリーダーとして信頼されていなかったのかもしれない。
当時、転職組でマイノリティーであった私は、
普通にこういうセリフをチームから聞いた。
私は2つの点でこの言葉に驚いてしまった。
まずは非常に残念なことに、
リーダー候補メンバーが、冷静に
私を含め、当時のマネジメントされる方々のスキルを見て、
判断を下しているところ。
二つ目は、そのスキルを
わが社では必要あるのだろうか?と疑問にさえ思ってしまっているところ。
誰が悪いとか、批判をするつもりはないのだが、
当時のわが社のマネジメント実力が
自社でしか通じないと判断されたのも事実だった。
その後何年もの時間を経て組織も人も成長し、
もがきながらも会社全体、個人の実力はついてきていると思う。
他社からの転職組もかなり増え、
わが社のメンバーは
自分たちが成長するために足りないスキルも目の当たりにしてきた。
マネジメントも人事も、社員研修を重ねてくれて、
将来のリーダーの意識もだいぶ変わってきた。
当時のような意見をあまり耳にすることも少なくなってきた。
しかしながら、
長いこと同じ組織、同じ部署に所属していると
客観的に冷静に、自分たちを見れなくなることも事実。
自分のスキルを棚卸しし、
他社に転職しても通じるスキルを身につけているのかどうか
他業種に転職しても、通じるスキルなのだろうか?
と冷静に自己分析をする。
これは個人個人のキャリア成長と、
リスキリングの機会にもつながるのではないか?
そう感じた日本経済新聞の記事でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
これを機に、
ご一緒にスキルの棚卸し、してみませんか?