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オリンピア選手は小柄で繊細だった

先日札幌で出張で滞在していたホテル。
やたら美しくて堂々とした外国の女性の方々が
ロビー付近で数名目立っていました。
大きな荷物、長い荷物、スーツケースを
両手で引っ張っていて、背中に国の名前が書いてます。

背中にNorwayと書いてある方に
あれ?スキーの選手かな?と思って
「スキーの選手さんですか?」と聞いたところ
「ジャンプの選手です」と。

ちょうど、その週末
大倉山でジャンプの世界選手権が開催され、
ホテルはオフィシャルホテル、
選手さんの滞在先になっていたのですね。
だから、ロビーに長いスキー板を運んでいたり
ロビーでスーツを脱いでいたり。
ジャンプ選手のオーラある存在感といい、
荷物を運ぶパワーといい。
何となく納得がいきました。

そして、私がホテルの部屋に行こうと思って
エレベーターに並ぶと、目の前に高梨沙羅さんが、
マネージャーさんとエレベーターを待っていました。
一瞬誰かわからなく、
でもスポンサーさんのワッペンが
たくさんジャケットに貼られているので、
すぐに沙羅さん、とわかりました。
身長153cmのちび子、私より
沙羅さんの方が小さい。
沙羅さん、実際はこんなに小柄だったんだ。

エレベーター、私の廻りには外人さんと
パーティにいらした人々でいっぱい。
人々は沙羅さんに気付いていない感じでした。
皆がエレベーターを降りて、
私とマネージャーさんと沙羅さん、3人に。
私が先にエレベーターを降り、
その時「失礼します」と言ったら、沙羅さんが
「お疲れ様でした」と言葉を返してくださいました。

オリンピア選手に「お疲れ様でした」なんて!
私より沙羅さんの方が100倍、いや1000倍
お疲れ様でした、ですよね。
その日は、彼女は8位に入賞。
地元北海道での世界大会には思うことも
たくさんあったでしょう。
ニュースのコメントには
「……失敗から学ぶことの方が自分の身になりやすいと思うので、それを自分のものにして続けられたら良いなと思います。」
ジャンプに対する姿勢やコメントはいつも謙虚。

あんな小さな身体で、
日本を背負ってずっと戦って来ているんだ…
あらためて思うとともに、
私なんかに「お疲れ様でした」と声をかけてくれる
その優しさと繊細さに触れました。
高梨沙羅さん、
次の試合も頑張って欲しいな。

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